宮原華音インタビュー 『ハイキックで決められたらかっこいいなと思います』
インタビュー 2023年4月12日
来る4月21日(金)後楽園ホールにて開催します『RISE 167』でプロデビュー戦を迎えるRISEラウンドガール「R-1SE Force 2023」メンバーの宮原華音(TARGET SHIBUYA/FIRSTORDER AGENT)のインタビューをお送りします。
――現時点での仕上がりはどうですか?
宮原 空手では何度も試合をしてきてますが、キックボクシングは初めてなので仕上がりがどうかは分からないですけど元気です。
――減量は上手くいっていますか?
宮原 減量が上手くいきすぎて、(宮城)大樹さんに 「もっと食べてください」 と言われたので、しっかり食べて練習してます。
――それほど食事制限はしていないんですね。
宮原 暴飲暴食に気をつけるのと、和食を中心にして健康的な生活を送っています。
――いよいよ後楽園ホールでのデビューが近づいてきました。ラウンドガール以外でリングに立つということについて、心境はいかがですか?
宮原 考えた事もなかったですし、憧れていつも選手の方達を見ていたのでまさかと思っていました。やるからにはやる事をやって、しっかり会場の雰囲気を温められればなと思います。
――自分の試合後はラウンドガールもするんですか?
宮原 します! それで1試合目にしてもらったので、その後もちゃんとラウンドガールをやりたい。
――1日で一人二役というのは重労働ではないですか?
宮原 私にしかできない事なのかなと、まずは試合に集中して練習してきたことを出し切って、切り替えてラウンドガールをやりたいです。
――対戦相手が金子久美子選手に決まりましたが、金子選手の映像などは見ましたか?
宮原 見ました。
――どんな印象でしたか?
宮原 すごい気持ちが強い選手だなと思いました。試合は何度も色んな選手を見ているんですけど、技術面については分からないので、トレーナーの言うことを信じてやる事をやります。
――金子選手と宮原選手ではどちらの方が気持ちが強いですか?
宮原 私自身も弱くはないと思っていて、小学生の時に全国大会に出たり、お仕事で大きな舞台に立たせてもらったりしているので、弱くないと信じて頑張ります。
――今回の後楽園デビューに関して周囲の反応はいかがでしたか?
宮原 「え、本当に試合に出るの?」 とか 「後楽園でやるの?」 とか、どんどん話が大きくなるにつれて皆の応援が力にもなり、少しプレッシャーにもなっているんですけど、今は楽しみになっています。
――当日リングに上がるときのコスチュームは決めてますか?
宮原 もう決まっています。好きな色にして可愛さを残しつつ、試合で強さを見せられたらと。
――普段の活動と並行しながらは大変だと思うのですが、どのように時間を作って練習してきましたか?
宮原 行ける時は毎日、日曜日だけ休みと決めていて、土曜日にお仕事が入ってしまったら日曜日に練習をして週一回はお休みにしています。練習は1〜2時間集中型で練習じゃない時間の方が長いので、意外と両立できています。
――試合で自分のどんな所が出せれば勝てると思いますか?
宮原 何がハマるかは分からないですけど練習してきた事を信じて、空手でやってきた強みの部分を出せればちゃんと試合ができるんじゃないかと思います。
――それは距離感とかですか?
宮原 身長があるので距離感とか、キックボクシングに無い動きを含めつつやれたらいいなと。
――ラウンドガールとして接してきた格闘技と、自分で選手として出る立場になった格闘技は感覚が違いますか?
宮原 全然違いますね。格闘技が好きだし憧れで、お客さんとしてもラウンドガールとしても試合を見て応援する立場だったけど、選手として試合に出ると決まってからは15年間空手をやってきた時の気持ちに寄ってきています。練習して言われた事をメモして次の練習で改善できるように、高校生の時にやっていたことをまたやっているので選手としての気持ちになっています。
――選手側も慣れ親しんだ世界ではあるんですね。
宮原 会場自体はずっと見てきているので、会場の空間には慣れているとは思うんですけど、選手としては初めてなので気合い入れていきます。
――ラウンドガールをやっているという事であったり、芸能界からチャレンジするということへの偏見を持っている方もいると思いますが、そのような人達に対して言いたい事はありますか?
宮原 新しい事をやる時は皆さん受け入れ難いことが多いと思いますが、やっちゃいけない事をやっている訳ではないという事に自信を持って、私はラウンドガールも格闘技も女優のお仕事もやっているので、周りの批判とかの声は気になっていないです。ただ私の試合を見て、チャレンジしようとか明日も頑張ろうと思える人が1人でも多く増えればいいなと思います。
――空手はフルコンタクトですか?
宮原 伝統派空手です。
――伝統派空手はどのくらいやられていたんですか?
宮原 小学校2年生から最後に試合に出たのは20歳でした。
――得意技はありましたか?
宮原 小学生の時は飛び抜けて身長が高かったのでワンツーが得意だったんですけど、高校生の時はカウンターの中段突きが得意でした。
――相手の攻撃を受けた時の体の耐久力はありますか?
宮原 元々17歳の時に出たアクション映画でフルコンタクト空手と新空手の方と練習をしていて、そこで当てられたり素足で蹴られてあざだらけになっていたのでちょっとは慣れていて、ジムでも男性のトレーナーと練習しているので激弱ではないと思います(笑)。
――YA-MAN選手にボコボコにされた経験があるんですか?
宮原 いやいや、そういう訳ではないんですけど (笑)。常陸飛雄馬選手と練習をさせてもらっているので気合い入れて頑張りたいです。
――TikTokでハイキックしている動画があるので試合でも期待されると思うのですが、実戦で決められる自信はありますか?
宮原 脚は上がるし得意ではあるので使っていきたいなと思います。
――フィニッシュで決めたい技はありますか?
宮原 そこまで考えていないです。今は言われた事を練習して良いところを出そうと思っていますけど、ハイキックで決められたらかっこいいですね。
――そもそも何故試合をやろうと思ったんですか?
宮原 「RISE STUDIO」っというラジオを10月からやらせてもらっていて、その企画会議をしている時に伊藤代表から「試合出なよ」って言って頂いたのが始まりでした。話し合いの中で出た話題だったんですけど、だんだん進んでいくうちに 「アマチュアの試合に出て、次は後楽園じゃない?」 っていう感じで決まって、もう逃げられないなと思いました (笑)。
――自分でもやってみたいっていう気持ちはあったんですか?
宮原 アマチュアの試合にポイント制があったので、それは出たいなと思いました。防具も付けてポイント制なら自分がやってた空手に近いんじゃないかなっていう興味があったんですけど、後楽園のリングに上がりたいっていう気持ちは最初はなかったです。
――最終的にデビューが決まった心境はどうですか?
宮原 決まったらやるしかないなっていう気持ちですね。嬉しさというよりはやるしかないっていう気持ちの方が大きくて、不安はあるけど練習はしてるし、どんなに強い方でもデビュー戦はあるので気持ちは皆と一緒かなと思いつつ、気合い入れて頑張りたいです。
――体重はどのくらい落としましたか?
宮原 2.5kgくらい落とせばいいんですけど、今はあと1kgくらいです。でも計量の時のコスチュームのことも考えてあと2kgと考えて生活しています。
――水抜きもしていますか?
宮原 アマチュアの時に不安になりすぎて5㎏ 落としたんですよ。そしたら視界がチカチカしてフラフラして練習にも身が入らなかったので、あまり水抜きはせずに食事と運動で体重を落としていこうと思ってます。
――ラウンドガールをされている時に肩の筋肉が出てきているなと感じました。
宮原 腕の筋トレはしてないんですけど筋肉がつきやすくて空手の時からムキムキで、パンチを打って減量していたらどんどんムキムキが増してきちゃいました。
――伝統派空手からキックボクシングに適応する上で大変だったことはありますか?
宮原 伝統派空手はポイントが入るとすぐ止まるので攻防が難しかったです。キックボクシングはKOやダウン以外に動きが止まらないので、伝統派空手のポイントを奪って自分が攻撃して終わりという癖を直すのが大変でした。
――アマチュアの試合ではパンチをもらって下がる場面がありました。
宮原 RISE STUDIOに出演頂いた選手にもそこを注意されたので気をつけて練習しています。
――試合当日はどのような動きをしていきたいですか?
宮原 まだ作戦を練っているというよりは、自分の技を決める事と相手の攻撃をもらわないことを意識して毎日練習しています。こうしたら勝てるとか言えることは無いですけど、トレーナーの方には打ち終わりに攻撃をしてもらう練習をしているので油断しないように意識しています。
――パンチや蹴りでKOは狙いますか?
宮原 できたらかっこいいなとは思ってます。
――試合後にラウンドガールをすると思いますが、試合で顔が腫れてもやりますか?
宮原 救急車とかで運ばれない限り、リングに上がらせてもらえるなら上がりたいです (笑)。
――今回で格闘家という肩書も加わって、アクションの道とかもありながら自分の中のキャリアの目標はどのようにイメージしていますか?
宮原 女優として日本のアクション映画をもっと盛り上げたいとか、日本のアクション女優は誰? と聞かれた時にパッと出てこない人が多いと思うので、その1人となることを目標にしていきます。海外では選手をやりながら女優やモデルをしている方は結構いるので、その日本版になれればなと思っています。
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
宮原 R-1SE Forse 2023メンバーの宮原華音です。今回デビューすることが決まりました。ラウンドガールだからと言われないように選手の1人として見てもらえるような試合をしたいと思います。是非応援をよろしくお願いします。