松下竜之介インタビュー『蹴りしかない選手なのでパンチでボコボコにします』
インタビュー 2023年6月20日
来る6月23日(金)後楽園ホールにて開催します『RISE169』に参戦する松下竜之助の試合前インタビューをお届けします。
–藤井重綺選手は中央大学ボクシング部の2年先輩で一緒にボクシングをしていたのですか?
松下 同じ階級でやっていました。
–同じ階級って複雑ですね(笑)。
松下 レギュラー争いをバチバチにやっていました。
–それでも今は一緒に行動しているのですね。
松下 大学時代はバチバチでしたが、卒業してからは僕がついて行く感じになりました。
–バチバチにやり合っていたからこそ友情が深まったのでしょうか?
松下 僕はそう思っているのですが、藤井先輩はどうなですかね(笑)。
–松下選手はいつからアマチュアボクシングを始めましたか?
松下 高校1年生で始めました。
–始めた場所はどこですか?
松下 広島県の崇徳高校です。高校にボクシング部があってそこから始めました。
–始めたきっかけは?
松下 珍しいのとカッコいいという2つの理由だけです。
–始めて見たら減量のあるスポーツで大変だったのではないですか?
松下 高校の時は減量をほとんどせずに大会に出ていたので、そこまで苦しい思いはしませんでした。ただトーナメントは毎日体重測定があるので大変でした。
–高校の時は何キロ級で戦っていましたか?
松下 バンタム級なので56kgです。
–自然に体重が増えたのでしょうか。
松下 1回ボクシングを離れてからだいぶ太ってしまいました。
–ボクシングは大学を卒業してから離れたのですか?
松下 大学卒業と同時にボクシングも一旦離れて2年間社会人をやりました。
–なぜまたリングスポーツの世界へ戻ってきたんですか?
松下 単純にちょっとスポーツがしたいなと思っていたのと藤井先輩がキックボクシング関係のお仕事に就いていたので、趣味で始めてみました。そしたら試合に出てみたくなり、のめり込み、いつの間にかプロになっていました。
–なぜのめり込んだのですか?
松下 最後の試合がRISE NOVAの全国トーナメントで、負けた時に悔しくて勝ちで終わりたいなという気持ちがあったのと、単純に藤井先輩にローで倒されて腹が立ったというのがありますね(笑)。
今までボクシングだったのに足で倒されてムカつきました(笑)。
–ボクシングからキックの転向はいくつも例があり、成功と失敗をした先人たちの足取りは参考にしていますか?
松下 僕は僕なのでボクシングで上手くいっていようがキックで上手くいっていようが、僕が今いるのはキックなので、僕が成功すればその道はできると思っています。
–去年Stand upで新人王に輝いて、未だにプロで負けなしというのは徐々に道を築きつつありますね。
松下 運もあると思いますが、戦績0敗なのでこのまま負けなしでいきたいです。
–前回は対戦相手の体重オーバーで勝ちはしましたけど試合が中止になりましたがいかが
でしたか?
松下 勝ちとも思っていないし、試合を応援してくださる家族や友人、スポンサーの方々に申し訳ない気持ちになったので、次の対戦相手には体重だけはクリアしてきてほしいです。
–今回の対戦相手の都筑海杜選手ですが印象はどうですか?
松下 プロ選手として面白い選手だと思います。倒せるし倒される選手なので僕が倒してやります。蹴りしかない選手なのでパンチでボコボコにします。
–都筑選手本人に今回取材する機会があったのですが、蹴りだけでなくパンチもできる所を見せると断言していました。
松下 僕は7年以上ボクシングをやっていて、パンチの技術で勝てるわけがないので、さっさと蹴って蹴りとパンチで勝負しようよって感じです(笑)。
–試合が決まってから藤井先輩とお互いの試合に関して対策を練ったりしてますか?
松下 動画を見て相手の弱点を見つけたり、スパーリングが終わった後に一緒に反省会をしています。チームが2人なので自分たちで高め合ってやっています。
–Team+1は藤井選手と松下選手の2人のチームですか?
松下 プロ選手は2人です。
–アマチュアの選手はいますか?
松下 一応アマチュアはいますが、最近は活動していないみたいでほぼ2人の状態です。
–練習はどこでやっているのですか?
松下 フリーなので高田馬場のジムで動いたり、色々なところに呼んでいただいて出稽古に行くことが多いです。
–今回の都筑戦に勝つことを大前提に、今年はどこまでいきたいですか?
松下 チャンピオンを目指すのは当たり前で、目先の目標としてはランキング5位以内に今年中に入りたいです。
–目標が明確でいいですね。
松下 元々サラリーマンなので(笑)。
–目標は抜かりなく達成するという感じですね。
松下 自分の中で計算ができるので、そこは頭を使いながらやっています。
–今回は藤井選手と出場する大会が同じですがお互い調整などしやすいですか?
松下 お互い勝つことが前提なので、僕は藤井先輩より盛り上げる試合をするというのを目標に、チーム内での戦いをしています。
–チーム内での戦いがある訳ですね。
松下 遊び半分ですけど、僕が絶対盛り上げるとかMVPは俺が獲るとかをやり合っているので、それはそれで面白くやっています。
–今回の都筑戦では自分のどんな所に注目して欲しいですか?
松下 元々アマチュアボクシングをやっていたので、人よりパンチの技術が高いのは当たり前なのですが、今までのプロ戦歴で蹴れるようにもなってきたので蹴りとパンチを繋げたコンビネーションで翻弄してパンチでぶっ倒します。
–ちなみにアマチュアボクシングでは最高どのくらいまでいきましたか?
松下 全国大会ベスト16とか、大人も含めた全日本大会でベスト16とかです。
–最後にRISEファンの皆様に都筑戦への熱いメッセージをお願いします。
松下 蹴り対パンチみたいな構図になると思います。僕がパンチと蹴り両方使って圧倒して倒すので1番面白い試合ができると思います。Team+1で絶対勝ちますし、僕がMVPを獲るのでよろしくお願いします。