宮﨑小雪インタビュー『世界を目指していきたい。RISEで女子の世界ベルトがないので、それを作ってもらう事が今の目標』
インタビュー 2024年7月15日
7月26日(金)東京・後楽園ホールにて開催されます、『RISE180』に参戦する宮﨑小雪のインタビューを執り行いましたのでお知らせ致します。
■宮﨑小雪インタビュー
–今回久しぶりの後楽園ホールの登場になりましたね。
宮﨑 2年2ヶ月ぶりですね。
–後楽園ホールで戦った感触は覚えていますか?
宮﨑 聖地なので覚えています。
–今大会の出場選手を見ると、RISEの現役チャンピオンは宮﨑選手だけですね。
宮﨑 確かにそうですね。
–チャンピオンが自分だけというところで気合いは入りますか?
宮﨑 RISEのチャンピオンとして勝つのは絶対なんですけど、内容で見せるべき人間だと思うしそういう立ち位置にいるので、そこも見せないといけないって思いが強いです。
–内容といえば前戦の菅原美優戦でもすごく良い内容を見せてくれましたが、周囲の反応はいかがでしたか?
宮﨑 試合が終わってから沢山の人に「おめでとう」とか「すごいね」って褒めていただける事が多くて光栄です。
–菅原選手を破ったことで、次なるモチベーションを作るというのは非常に難しいんじゃないかと思いますが、どのようにモチベーションを維持しているんですか?
宮﨑 日本一になるっていうことをずっと目標にしてやってきて、それが叶った事で「自分はどこまでいけるんだろうな」っていうのが単純にすごく気になりました。世界を目指していきたいなと思っている中で、今はRISEで女子の世界ベルトがまだないので、それを作ってもらう事が今の目標の1つです。
–頂上を目指すという意味でも、先日山登りをされていたんですか?
宮﨑 あそこは年に2,3回は行く神社なんですけど、行った時には山登りもします。
–気分がリフレッシュされますか?
宮﨑 自然のパワーをもらってリフレッシュしました。
–そのパワーを今回のサムサン戦でも活かす場面が来そうですね。
宮﨑 いろんなパワーを戦う力に変えて、それを試合で出します。
–そのサムサン選手ですけど、異色の経歴ですよね。
宮﨑 未知というか、パンチの映像はあるけど蹴り有りの映像がひとつもないので、蹴り有りになった時にどういう感じで来るのかが分からなすぎてちょっと怖さがあります。
–相手がボクシングの元世界チャンピオンという事で、今回の公開練習もパンチ主体のものになったわけですか?
宮﨑 そういう意味合いもあります。
–隠している部分もあるんですね。
宮﨑 癖とかもあるので、それがバレないようにパンチだけにしました。
–サムサン選手がタイ人のボクサーという事で、ボクシングをやっていた人の距離やリズムの対策は練ってありますか?
宮﨑 パンチというかボクシング技術を磨くことは前々からやっているので、特に今回の試合だからこういうことをやっているっていうのはあまりないんですけど、全体的にレベルアップのための練習をしています。
–宮﨑選手が出る大会ですが、他に3つも女子のカードが組まれていますけれど、女子の中でチャンピオンとしてお手本になるような試合内容を見せたいという気持ちはありますか?
宮﨑 私以外に女子の試合が3つ組まれていて、ナンバーシリーズにしては女子の試合が多い方なので、その中で全選手、全試合の中で私が1番良い試合をしなければという思いはあります。
–先日の台湾遠征にも同行されたと聞きましたが、リフレッシュできましたか?
宮﨑 台湾は初めてだったんですけど、すごい楽しくてご飯も美味しくて、リフレッシュして帰国してから気持ちをババっと一気に変えた感じです。
–台湾ではセコンドにも付いたと思いますが、何が1番良かったですか?
宮﨑 日本の試合ではありえないようなことが計量の日から色々起こっていて、「そんなことある?!」っていう予想外のことが良い経験になりました。
–その中でも1番驚いたことを教えてください。
宮﨑 試合順が逆になるっていうことが1番驚きました(笑)。入場曲が流れて気づくっていう(笑)。
–試合の当日に出番を待っている時に、試合順が入れ替わっていることが分かったんですか?
宮﨑 そうです。それが1番びっくりしました。
–記者会見の時に相手のサムサン選手が「数年ぶりの試合だ」と仰っていましたが、後で調べると夏に世界タイトルマッチをやっている現役バリバリの世界クラスのボクサーでした。そういう相手を迎え撃つというのはどういう気持ちですか?
宮﨑 映像を見ても本当にすごいしパンチの技術は一流なので、気を抜いたらやられる試合になると思います。ただ最後に勝っているのは私だと、イメージはずっとしています。
–サムサン選手は43勝(25KO)と女子キックボクサーには無いようなKO数ですが、ボクサーとキックボクサーでどうしてこの差が生まれると思いますか?
宮﨑 ラウンド数が多いので、チャンスが出るから倒せるのかなと思います。
–先ほどの公開練習ではパンチをしていましたが、あれは打ち合う気満々なのか、それとも単純に蹴りを見せたくなかったのかどちらですか?
宮﨑 単純に蹴りを見せたくなかったですね(笑)。でも打ち合ったとしても勝てる自信があるというか、集中して気を抜かなければ大丈夫だし、そういう自信がつくような練習をしています。
–海外に出ても名前のある選手だと思うのですが、そういう選手に勝つことで海外からの注目も集められることを意識しますか?
宮﨑 今言われるまでは意識していなかったです。
–先ほど仰っていたように、海外の大会のアバウトさを見てきたということで、その上で海外でも試合をしてみたいですか?
宮﨑 機会があればやってみたいです。結構私はこだわりが強いというかルーティーンがあるので、そういう面で不安要素はあります。
–宮﨑選手的に、この国の選手はこの階級が強そうだなっていうイメージはありますか?
宮﨑 元々違う選手で決まっていて、その選手とやりたいなっていう思いだったり、関係者の方からはオーストラリアに強い選手がいると聞くので、そういう選手と戦ってみたいです。
–では今回の試合は宮﨑小雪の海外進出への第一歩と捉えてよろしいでしょうか?
宮﨑 はい。そういう風に捉えていただきたいです。
–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
宮﨑 いつも応援していただきありがとうございます。7月26日(金)は平日ですけど、来て良かったなと思ってもらえるような、そんな試合をしてメインをKOで締めますので応援よろしくお願いします。