RISE幕張大会 中村拓己さんの見所コラム「日本発世界・RISE発世界、12.21はRISEが世界に羽ばたく一日になる」

大会情報 2024年12月19日

2024年12月21日(土)千葉・幕張メッセ イベントホールにて開催されます「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2024 FINAL~GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX~」の見どころコラムを公開します。(文:中村拓己さん)

RISEの2024年を締めくくる、今年最後のビッグマッチが目前に迫ってきた。今大会の目玉はなんといってもGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX。RISEとGLORYは2022年から提携をスタートし、日本国内での対抗戦や日本人選手の海外での王座挑戦という形で交流を続けてきたが、いよいよ今大会では両団体から出場選手を集める形でのワンデートーナメントが開催される。

 

階級は65kg(RISEではスーパーライト級、GLORYではフェザー級)、GLORYからは現役王者のペットパノムルンを筆頭に1位ミゲール・トリンダーデ、2位エイブラハム・ヴィダレス、4位ベルジャン・ペポシとトップランカーが名を連ね、RISEからも世界王者チャド・コリンズ、日本が誇る2大エース=原口健飛&白鳥大珠、イ・ソンヒョンというトップファイターがエントリーし、65kg立ち技世界最強を決めるに相応しい、文句なしの8人が集まった。

 

優勝争いは混沌としている。実績的にはGLORY王者として8度の防衛に成功し、RISEでも世界タイトルを獲ったペットパノムルンが一歩リードしているが、そのペットパノムルンに勝利しているのがコリンズで、コリンズに勝利しているのがトリンダーデ、トリンダーデに勝利しているのがペポシ………というように、直接対決の勝敗は複雑に入りくんでいる。もちろん格闘技において三段論法が成立しないのは当然だが、それだけ選手たちの実力が拮抗している。

 

日本から出場する原口は出場8選手のなかで最も高い攻撃力を誇るトリンダーデ、そして白鳥は優勝候補ペットパノムルンに挑む。一回戦から全試合がクライマックス、大げさではなく、そんな言葉も当てはまるトーナメントだ。

 

近年の立ち技格闘技でも8人参加のワンデートーナメントは何度も開催されているが、今回ほど世界的な評価も高い選手が集まったものはなかった。このトーナメントが世界27カ国でPPV配信されることからも、このトーナメントが世界規模で注目されていることが分かるだろう。

 

しかも今大会はワンマッチでも第一試合(YAYAウィラサクレックvsKOKOZ)を除き、日本の精鋭が世界の強豪に挑む図式の試合が並んだ。ウェルター級王座決定戦で対戦する實方拓海と宇佐美秀メイソンもすでに国際戦を経験しているもの同士の戦いで、日本人がしのぎを削り、そこを勝ち抜いたものが世界の強豪に挑むという、まさにRISE WORLD SERIESのコンセプトが詰まったイベントである。

 

強豪外国人を招聘する・海外に選手を派遣するだけではなく、世界に通用する日本人を育成し、世界中から注目されるイベントを日本で開催する。日本発世界、RISE発世界。12月21日はRISEとRISEファイターが世界へ羽ばたく一日になる。

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