【RISE185】大森隆之介インタビュー『(RISEを盛り上げるには)自分が引っ張っていくしかないと思っているし、僕より上の知名度や実力のあるファイターからの協力が見られないのであれば、僕が実力で1番上に立つしかないなと思っている』
インタビュー 2025年1月22日
2025年1月25日(土)東京・後楽園ホールにて開催されます「RISE185」に参戦する大森隆之介選手のインタビューを公開しました。
–5ヶ月ぶりの試合になりますね。
大森 あんまり空いている感覚がないですけど、ついこの間やったなっていう感じですね。久しぶりな感じはしないです。
–そんなに久しぶりな感じがしないですか?
大森 元々試合数が少なくて、年間2試合ペースなのであんまり久しぶりだと思わないですね。
–実際去年も2試合でしたけど、意図的に2試合にしているんですか?
大森 去年はRISEさんが呼んでくれませんでした笑。
–本当はもうちょっとやりたかったですか?
大森 年間4試合くらいはできたら良いなと思っていますし、少なくても3試合は絶対にやりたいなと思っているんですけど…。ぶつぶつ言われて決まらないです笑。
–去年の年末は体調崩していたと聞きました。
大森 2週間くらい入院するかしないかの瀬戸際でした。
–風邪から肺炎になったとかですか?
大森 インフルって検査では出なかったんですけど、39度の熱がずっと続いていて、その状態でインフルって出なかったから門口君の試合のセコンドとその後のStand UPも39度の熱が出ながらやっていたんですよ。そこから2週間、39度の熱が1回も下がらなくて、ちゃんと検査したら肺炎にもなっていました。
–39度の熱がずっと続くって相当キツくなかったですか?
大森 本当にベッドから1回も立ち上がれないくらいでした。解熱剤を飲んだらやっと少しご飯が食べられるようになりましたね。
–元々免疫力が低いという話も聞きました。
大森 そうなんですよ。めっちゃ風邪引くしインフルなんかも毎年かかっていますし、コロナももう4回かかっているんです。
–4回もですか。
大森 コロナの第一波でもかかっていて、そこから4,5回はかかっていますね。
–じゃあワクチンもしっかり打っているんですね。
大森 いや、僕ワクチン否定派で打たないんですよ。マイノリティなんです。笑
–でも体を動かしていれば免疫力もついてくるような気がしますが、そういうわけではないんですね。
大森 昔から白血球の数値自体がめっちゃ少なくて、ちょっと風邪を引いたら白血病が疑われるくらい免疫力が下がるみたいです。
–2025年は免疫力をつけて、年間3試合を目指してください。
大森 そうですね。年間3試合はやらないとですね。一昨年の1年は怪我も多かったんですけど、それが「何でなんだろう?」って考えたら厄年だったんですよね。“それや”って思って厄年って本当にあるんだなと実感しました。厄が取れたのが去年だったので、だから大活躍の1年だったじゃないですか笑。
–特に山田虎矢太戦は大活躍でしたね。
大森 そうですね。だから今年も大丈夫です。
–今年1発目の試合は平野選手と対戦が決まりましたが、この1戦はフェザー級で行われます。今までバンタム級で戦ってきて現時点で4位にランクインしていますが、階級を変えて戦うのにはどういった意味があるのでしょうか?
大森 バンタム級から離れるというわけではなくて、鈴木真彦選手と戦わせてほしいと京谷選手に勝ってからずっとRISEに言い続けているんですけど、相手の試合の都合だったりとか、鈴木選手も負けが続いていたことでモチベーションの変化もあったりで試合をしていない期間があったじゃないですか。そういうのがあって鈴木選手とはうまく噛み合わなくて。55kgのランキングで言うと次は下の選手に当てられると思うんですけど、予想屋の撮影をした後のご飯中の会話で「大森が57.5kgに行くのも面白いよね」っていう会話になって、それも面白いなと感じたので気合い入れて1階級上げてみました。
–つまりノリですか?
大森 ノリです笑。
–体重差はあまり関係ないですか?
大森 ほんまに減量はないです。昨日寿司食ったり、一昨日は焼肉を食ってるし笑。
–食べる量を減らす生活とは無縁ですね。
大森 こんなのは初めてなので逆に焦っています。これで大丈夫なのかなって。ただスパーリングは階級が上の人とやることが多いので、そこで当たり負けしているかと言われたら特に感じていないし、今までの55kgでもフィジカルで負け切ったと思う事もなかったので、感覚的に大丈夫じゃないかなと思っています。
–対戦相手の平野選手にはどんな印象をお持ちですか?
大森 逆にどんな印象がありますか?
–私の中だと、1発が非常に強いという印象があります。
大森 確かにそうですね。色んな大会に出ている選手なので、動画が出ている試合と出ていない試合があるんですけど、ノってくると勢いがあってラッシュで倒し切る事もあるし、逆に静かな戦いだとカーフをしっかり蹴って削る戦い方もできますよね。SNSをやっていないのであまり目立っていないですけど、しっかり強い選手だなと思っています。
–もう戦略は立てていますか?
大森 戦略なんかいつも立てないですよ。大﨑君の時も虎矢太の時も立ててないです。
–ではいつも通りですね。
大森 いつも通りです。ここまで来て自分を変えるのも違うので、僕はいつも通り自由に戦います。
–今回の1月25日はBreaking Downと同じ日に開催なので、「負けたくない」とXで発信していましたが、そのポストが波紋を呼んでいましたね。
大森 良い意味では、嬉しい声をいただいたり、自分の声にファイター達が反応してくれて、僕はすごく嬉しいと思いました。ただ僕も気持ちはすごく分かるんですけど、自分より上のファイターに関してはアクションを得られませんでしたね。僕は今回の試合に限らずこれからも変わらないし、この業界として大きくしていきたいというか、後世に残る業界にしていきたいと思っているので、ちっぽけなところで意地を張らないで乗ってほしいっていうのが本音ですね。こんな言い方をしたら乗りたくなくなるんですけど、逆に他の選手がそういう事をやっていたとしたら僕は絶対に乗るので、本当にみんな全力で「1番盛り上がっているところをここにしようぜ!」と思っています。
–そこに関していえば“努力したい”ではなくて“努力する”という感じですね。
大森 もう自分が引っ張っていくしかないかなとは思っているし、僕より上の知名度や実力のあるファイターからの協力が見られないようであれば、僕が実力で1番上に立つしかないなと思っています。だから今回の試合は本当に大事ですね。
–今の大森選手の発言はすごくメッセージ性が強いと思われますが、それに関してはどう思いますか?
大森 僕自身すごい意識しているので、伝えられる側の人間というか僕らは人に見られる側なので、何か発していかないといけないとは思っています。それが自分のマインドも含めて良い方向になっていて、僕より下のファイター達だったり、今出てきているファイター達に対しては、すごく良い風に刺さっているなとは感じているので、それは本当に僕の中でやりがいになっています。
–大森選手の発言を受けて、試合会場のムードも違っていたら良いですね。
大森 Breaking Downの熱量はマーケットとして格闘技で大きくなっていると思うんですけど、僕が親だったら子供をそこに入れたいとは思わないので、20,30年後を見た時は衰退しているだろうなっていうのが僕の持論です。格闘技をスポーツとして盛り上げていく熱が大事だと僕は思っているので、ある意味政治家的な煽り方をしているというか笑。なのでそういう意図があって、メッセージ性のあるポストをさせてもらっています。
–以前にnoteにも記していましたが、それを人に伝える努力は惜しまないという事ですよね?
大森 今後もそれは続けていこうと思うし、何かを作る上では絶対に大事なので、そういう意味ではもっと皆んながプロになってほしいなと思いますね。
–今年も大森選手のメッセージが世の中に伝わる事を祈っています。
大森 どんどん記事にしてください。
–最後に大森選手の再起を待ちわびていたファンに熱いメッセージをお願いいたします。
大森 今回はタイトルマッチからの復帰戦で、厳しい目で見られると思うんですけど、57.5kgのチャンピオンが安本選手という事で正直全然狙えると思っています。なので55kgでも57.5kgでも、どちらもで良いので絶対にチャンピオンになります。そこから僕が影響力を持って、今続けている業界を良くする運動をもっと世界に広めていくので、そんな所まで僕と一緒に歩んでもらえたらなと思います。