【OURO presents RISE WORLD SERIES 2025 YOKOHAMA】常陸飛雄馬インタビュー『(エン・ペンジェ−は)上手いですけど、面白くない、相手にダメージを与える距離まで突っ込んでいく』

大会情報 2025年6月18日

6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAIに参戦する常陸飛雄馬選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。RISE WORLD SERIES-61.5kg TOURNAMENT 準決勝に出場する両選手が試合にかける思いを語ります。試合前にご一読ください。

■常陸飛雄馬インタビュー

–ニュースを見てびっくりしたのですが、TARGET SHIBUYAに南原健太選手が加入されたんですね。

常陸 そうなんですよ。新しく仲間が増えました。

 

–大きい仲間が加入していかがですか?

常陸 めちゃくちゃ良い練習になりますね。距離も全然違うので遠い距離の練習にもなりますし、軽く打ってもパワーがすごくて圧力もあるので、普段やっている階級よりも疲れるので、めちゃくちゃ良い練習になります。

 

–では結構一緒に練習されているんですね。

常陸 ほぼ毎日一緒に練習しています。

 

–ちょっと前の話になりますが、大相撲を観戦しに行かれていたみたいですね。

常陸 行きました。

 

–何か影響や刺激を受けたことはありましたか?

常陸 キックボクシングとは違う格闘技というか、スポーツというか。相撲は長くても1分以内なので、一瞬の勝負だなと思いましたね。それを毎日15日間やっているのもすごいんですけど、一瞬の集中力というか、爆発力がある中での駆け引きが面白かったですね。

 

–その一瞬の駆け引きをキックボクシングに応用できそうな部分はありましたか?

常陸 打って倒れる時は本当に一瞬なんですけど、それを3分3ラウンドでやるのがキックボクシングなので、相撲での一瞬の爆発力は良いなと思いました。

 

–今回は-61.5kg世界トーナメントの準決勝となりましたが、相手についてはご自分でも「過去一追い込まれた相手」という風に、エン・ペンジェー選手を表していましたよね。再戦するにあたっていかがでしょうか?

常陸 自分の求めるKOでの勝ち筋がめちゃくちゃ見えてきました。そこに対して自分の課題をクリアしていくっていう事を毎日やっているんですけど、修正して良くなってを繰り返しやっていて。上手くいかない日もあるんですけど、それを続けてみんなのおかげで本当に勝ち筋が見えてきた感じがします。

 

–試合前になると毎回、何か見えてくるものってあるんですか?

常陸 “今回はこれをやっていく”というか、これで倒すという練習をひたすらやっているんですけど、相手に対しての動きの練習なので、最初はしっくり来ないんですよね。それを試行錯誤しながら、色んな仲間や指導者の方にアドバイスをもらいつつ、自分の感覚を信じて完成させていくっていう感じですね。

 

–試合内容は前回と似たような展開になると思いますか。それとも全く違う展開になると思いますか?

常陸 もちろんそこは全く違う展開を見せられるかなと思います。

 

–それは常陸選手が前回の1月25日から、さらに成長と進化をしているからそういう風に思われるんですか?

常陸 あの時の自分と全く違うわけではないですけど、あのままいけば前回のような消耗戦になるし、あの時できなかった動きもいっぱいありましたし。新たな動きを練習しているので、それが出せればまた違った展開になりますし、自分ももっとやりやすく戦えると思うので、KOに繋げられるかなと思います。

–エン・ペンジェー選手の1回戦はどのようにご覧になられましたか?

常陸 やっぱり上手いですけど、面白くないですよね。あれをやられたら自分も面白くないですね。レダ選手側で見ていた感じで言うと、プレスというか距離が中途半端だと、毎回エン・ペンジェー選手に上手い感じで膝を合わされて、ストップされて回ってという感じになりますよね。あれよりさらに相手が嫌なところに行けないと、エン・ペンジェー選手は捕まえられないかなって思います。良い意味でも自分は勉強になりましたし、ああいう戦い方をしてくる可能性もあるので、そこは本当に厄介ですよね。

 

–逆に言うと、その試合を見た事で自分と戦った時とは別のエン・ペンジェー選手の穴が見えた部分もありますか?

常陸 穴というか、自分にはあの戦い方は通用しないぞって思いましたね。

 

–同じようにプレスをかけてきても通用しないという事ですね。

常陸 そうですね。自分の圧力はもっと出ると思うので、自分も当てられる可能性がありますけど、相手にダメージを与える距離まで突っ込んでいくので、自分にはあの戦い方は通用しないですね。自分とやったら倒しにいくので、つまらない試合にはならないと思います。

 

–常陸選手と試合をしたら、エン・ペンジェー選手も熱い試合になるという事ですね。

常陸 自然と激闘になると思います。

 

–もう一方の準決勝でもある、中村寛選手と笠原友希選手の試合について予想する余裕はありますか?

常陸 あまり気にしてはいないですけど、普通にファン目線で面白そうだなっていう感じで見ています。「どっちが勝つんだろう」みたいな。

 

–では、今のところどちらが勝つか分からないという予想ですか?

常陸 中村選手の仕上がり次第かなと思いますね。やっぱり笠原選手は上手いので、勝ちにこられると結構難しいかなと思う部分もあるんですけど。やっぱりそれは中村選手は自分と一緒で、いけるところまでいけるタイプなので、そこをどこまで踏み込めるか。仕上がり次第で笠原選手が本当に嫌な所に入り込めると思うので、そうなるとまた話が変わってきて、倒せる距離に行けるかどうかが鍵かなと思います。

 

–ファン目線というか、最後の方は選手目線でしたね。

常陸 自分とエン・ペンジェー選手もそういう構図ではあるので、上手さ勝負だと持っていかれてしまうので。どう自分の戦い方に持っていくかという所が、自分と中村選手の仕上がり次第かなと思います。本当に自分はこの準決勝のエン・ペンジェー選手が1番の山場というか、1番大事なところだと思っているので、丁寧に仕上げています。

 

–いつも以上に丁寧に仕上げているんですね。

常陸 再戦でもあるので、別々の相手と次戦うっていうよりも、どっちがどれだけ成長したかが分かりやすいと思うんですよね。そこは露骨に出る試合になると思うし、もちろん相手も成長してくるので、自分の成長がどれだけ相手に通用するかが楽しみですね。

 

–今は調整や減量も上手くいっていますか?

常陸 怪我もなく減量も順調にいっています。

 

–いつも通りという感じですね。

常陸 いつも通り、着実と試合に向かっていってるって感じです。

 

–最後に、このトーナメントの準決勝を待ち侘びている常陸選手のファンに向けて、熱いメッセージをお願いいたします。

常陸 6月21日は必ず横浜BUNTAIを爆発させるので、楽しみにしていてください。次戦でとりあえず勝って、必ず決勝に行って優勝するので、楽しみにしていてください。