志朗インタビュー「圧倒的に勝たないとダメ。悔しさとか恨みとか3年間の色んな思いがあるので、効かせたらしっかり倒しに行きます。3分5ラウンドの15分間は1秒1秒倒しに行く覚悟でやります」【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】
インタビュー 2025年7月28日
2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館にて開催されます『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』につきまして志朗選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
□志朗インタビュー
「圧倒的に勝たないとダメ。悔しさとか恨みとか3年間の色んな思いがあるので、効かせたらしっかり倒しに行きます。3分5ラウンドの15分間は1秒1秒倒しに行く覚悟でやります。」
–公開練習では右ミドルを意識して出していたと思うのですが、何か意図があったのでしょうか?
志朗 たぶん左だと小川さん(RISEスタッフ)が止まらないので、頑張って右で蹴っていました笑。
–今回の試合でも右ミドルがキーポイントになるという訳ではないんですか?
志朗 蹴りはキーポイントになるんじゃないかなと思います。相手がパンチで来るか蹴りで来るかで変わるんですけど。ボクシングキックとキックボクシングの両方できるように仕上げてきたので蹴りも万全です。
–前回負けている対戦相手との試合という事で、いつもと意識は違いますか?
志朗 前回の負け方とかがあるので、もらったパンチとか嫌だった所とか、実戦練習はもちろんですけどシャドーから取り入れているので、そこは外国人と違ってやりやすいんじゃないかなと思います。
–初めて戦った時の東京ドームでの1戦は見返したりしていますか?
志朗 何回か見て「これ悪かったね」っていう所をチームで話しながらやっています。
–初対決の時の試合から、今回の試合のヒントみたいなのを発見することはありましたか?
志朗 前回の負けの原因というか、アウトボクシングにこだわり過ぎたりとか、技術にこだわり過ぎていた部分がありました。そこは3年前からずっと自分に足りない所を強くしなければいけないっていうのを取り組んできたので、今回がその答え合わせではないけど、3年間の集大成を見せれるんじゃないかなと思います。
–この1戦に向けてボクシングの世界チャンピオンの矢吹選手と2日間の合宿を張ったとSNSでアップされていましたけど、どんな練習だったのでしょうか?
志朗 矢吹さんが試合で怪我をしていたので最初はマスをやっていたんですけど、その2,3週間後だったらスパーリングできると言っていたので、合計10ラウンドスパーリングをやってきました。
–どんな成果がありましたか?
志朗 今フライ級の世界チャンピオンで、次はスーパーフライ級でやると思うんですけど、スピードが速いっていうのはありましたし、19勝18KOでKO率もすごく高い選手だったので、パンチ力もありました。その中で手応えもあって良いスパーリングができたので、そこが良かったなと思いました。
–今回の1戦にも、その合同練習は活かせそうですか?
志朗 活かせると思います。矢吹さんとのスパーリング前は、名古屋の高地で低酸素ルームでトレーニングして、その後矢吹さんとスパーリングをして。最近は日本スーパーバンタム級チャンピオンと12ラウンドスパーリングもやったので、色々試しながら収穫を得ているので、良い状態で試合に臨めると思います。
–玖村選手のこの3年間で、特に変わった部分や成長している部分はありますか?
志朗 結構アグレッシブになったなと思います。前手は少なくなったなと思いますけど、55kgではない倒し方とかを見たりしているので、攻撃力が上がっているんじゃないかなと思いますね。昔の方が蹴りがあって、今回蹴ってくるのかどうかはわからないですけど、攻撃力に特化してきたなと思います。
–そうなると、前回の試合展開とは大きく変わってくると思いますか?
志朗 変わると思います。前回と同じではポイントは取れないと思うので。自分も近い距離とかもそうですけど、アグレッシブに練習したりとか色々やっているので、前回とは全く違う試合展開になります。
–この3年間には、どこかしらに玖村選手という選手は頭の中でずっとあったんですか?
志朗 あったというか、負けた人って比較されちゃうじゃないですか。良い勝ち方をしても結局「じゃあK-1の玖村は」みたいな。自分と鈴木くん(鈴木真彦)が負けているせいで、やっぱりK-1の方が上っていう思いとかイメージがみんな強いと思うので、自分が負けたのが悪いんですけどそういう思いは3年間ありましたね。
–その悔しさというのはどうしたら晴らせますか?
志朗 圧倒的に勝たないとダメですね。来てくれて本当に感謝していますけど、悔しさとか恨みとか3年間の色んな思いもありますので、効かせたらしっかり倒しに行きますし、3分5ラウンドの15分間は1秒1秒倒しに行く覚悟でやります。
–RISEの国内の方のバンタム級チャンピオンが「次にやりたい」と話しているみたいですけど、その辺りについてはいかがでしょうか?
志朗 マッチメイクをするのは自分じゃないんでっていうのが率直な声ですけど笑。勝ってはいるので、やらなければいけないと思うんですけど、順番っていうのはあるので「そこはちょっと待てよ」と思います。相手するから黙って順番待ちしておいてって感じです。
–K-1にはもう1人強い人がいると思うんですけど、彼に関してはどう思っていますか?
志朗 2,3年前に四天王と言われていた時に、自分とK-1チャンピオンだけやっていなかったので、そこはやらなきゃいけないなと思いますし、そのために今回も勝たなければいけないですし。今回勝てば対戦カードとかも自然と皆んなの声が上がって、皆んなが見たいカードが組まれると思うので、自分もしっかり今回こそ圧倒的に勝たないとダメだなって思います。
–対玖村選手と言うことで、ボクシングトレーニングっていうのを結構続けてきたと思うんですけど、玖村選手と金子選手の試合では殴り合いも多かったと思うんですけど、志朗選手との戦いではまた違う戦い方をしてくると思いますか?
志朗 それで捌こうとしてポイントを取れなかったり、ヒット数を取れなかった部分があるので、結構打ち合いになるんじゃないかなと思います。打ち合いの中でもらわない練習とか位置とか角度にこだわってやってきたので、最近やったボクシングの日本チャンピオンでも世界チャンピオンでも被弾率はすごく下がってきたので、打ち合いの中で自分が一方的に打つっていうのところを見せられると思うので、試合展開は前回と全然違うかなと思います。
–前回と比べて色々なパターンがあると思うんですけど、早い段階で決着する可能性はありますか?
志朗 1ラウンドから来れば自然とその距離になりますし、玖村選手が5ラウンドを考えて1,2ラウンドに来なかったら自分があえて行くかもしれないですし。そこは3ラウンドの試合と違って駆け引きができるというのは大きい部分でもありますし、逆に深読みし過ぎると1,2ラウンドを取られてしまう可能性もあるので、1ラウンドから勝負が始まっているというのは感じますね。KO率も高い選手なので、その分カウンターも当たればあっちが倒れる可能性もありますし。そういった意味でゴングが鳴ったら駆け引きは始まると思います。
–8月2日のメインイベントになるかもしれないという所で、世界チャンピオンというのを示す良い機会になると思いますが、どういったことを示していきたいですか?
志朗 自分と原口君がどっちがメインかセミか分からないですけど、これでもし2人とも負けたらチャドは外国人だし、玖村選手は元々K-1にいた選手なので、RISEにベルトがなくなってしまうじゃないですか。RISEの世界チャンピオンはRISEの選手が持っているのが1番相応しいと思うので、RISEの世界チャンピオンは自分が持っていないとダメだなと思います。
–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
志朗 8月2日は大田区総合体育館で3年ぶりのリベンジマッチですけど、圧倒的に勝ってKOできたらKOするので、会場とABEMAでの応援をよろしくお願いします。しっかりリベンジします。