麻火佑太郎インタビュー「また自分がチャンピオンになるべきタイミングが絶対来ると思っているので、そこに向けて毎日毎日強くなるしかない」【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】
インタビュー 2025年7月29日
2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館にて開催されます『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』につきまして麻火佑太郎選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
麻火佑太郎インタビュー「また自分がチャンピオンになるべきタイミングが絶対来ると思っているので、そこに向けて毎日毎日強くなるしかない」
–先日札幌でセミナーを開いたそうですが、反響はいかがでしたか?
麻火 初めての北海道で新しいコミュニティとか、あまり関わる事のないチームの方とコミュニケーションを取れて、僕の視野も広がったなと感じました。
–やって良かった?
麻火 すごく良かったですし、自分の技術を伝えるという事は自分の勉強にもなりますし、それを喜んでいただけたので良い時間だったと思います。
–セミナーの翌日には北海道のキックボクシング大会のBOUTにも顔を出して、今回の1戦の決意表明をされていましたけど、その辺りはいかがでしたか?
麻火 BOUTを初めて観戦したのですが、すごく盛り上がっていました。自分も地方でやってきた選手なので、成り上がっていこうみたいな気持ちを改めて感じる事ができて、今の現状に満足してはダメだなと感じる事ができました。
–現状で満足せずに“もっと上に”という気持ちが強いんですね。
麻火 自分はその気持ちだけでやってきました。あまり日の目を浴びずに何年かやってきて、知名度だったりSNSを盛り上げている選手が上にいく姿を見て、「絶対に自分は勝ち続けて上に行ってやろう」という精神でやってきたので、それは今も変わらないですし、それを改めて北海道で刺激をもらったなという風に思います。
–そういう意味では、前回の白鳥大珠戦というのは麻火選手にとって大きなターニングポイントとなりましたか?
麻火 自分はずっとそこを狙っていたんですけど、何年か前には考えられない事でしたね。でもその中で実際にたどり着いたなという感覚が大きくて、でも最後の最後で獲り切れない自分の弱さを痛感したので、チャンピオンになるのに相応しかったのは、今回は白鳥選手で、逆に自分には何が足りないのかというのを勉強させてもらいました。また自分がチャンピオンになるべきタイミングが絶対来ると思っているので、そこに向けて毎日毎日強くなるしかないなという気持ちでいっぱいですね。
–1年後2年後、白鳥選手と再戦が組まれたら絶対にリベンジしてやるという気持ちが強いですか?
麻火 もちろんその気持ちはあります。ただ、リベンジの前にトーナメントがあるので、そこで自分が這い上がって上まで行けば、白鳥選手のベルトや世界のベルトの挑戦というのもあると思うので、そのどちらかを獲るに相応しい選手にこのトーナメントを経てなれたらと思います。
–その世界トーナメントですが、今回の対戦相手のエドゥアルド選手の印象はいかがですか?
麻火 ヨーロッパの選手だなという印象ですね。日本人にはあまりない、恐れずにずっと前に出てくるタイプだと思うので、そこは日本人にないタフさだったりメンタルがあるなと思います。
–テクニックは関係なく勢いとパワーだけでガツガツ来るタイプの選手はいかがですか?
麻火 自分の中のイメージだと、チャド・コリンズ選手とヤン・カッファ選手を混ぜたような感じがします。ヤン・カッファ選手みたいにパンチを振ってくるし、フィジカルもしっかりあって前に出てくるしという感じで。だからそこは去年の9月と12月の試合が活きてくるなと思います。
–フィジカル的にも対抗し得るものを自分は持ち合わせていると思いますか?
麻火 65kgに階級を上げてから体も大きくなってきているし、筋肉が全てじゃないので格闘技の戦うところのフィジカルが出てきたし、世界でも負けないなと感じているので、そこは見ていてもらいたいです。
–今回の試合展開はどうなると予想していますか?
麻火 左のストレートを磨いてきていて、中々それが試合でハマらなかったんですけど、そこをとにかく強化してきたので、左のストレートとか三日月蹴りが入るかなと思います。
–倒せるシミュレーションを組み立てているわけですね。
麻火 今回は怖さを見せたいなと思っているんですけど、先日の伊藤代表のインスタライブを見て、クールすぎると言うか落ち着いているから、そこをもっとアグレッシブにいって、かつ頭は冷静にというコメントを頂いていたので、それに相応しい試合もしたいなという風に思っています。今までの自分にないようなアグレッシブなスタイルでいきたいです。
–今までとは戦い方を変えていって、新しい麻火佑太郎を見せるという感じになりそうですか?
麻火 この間の試合では結構SNSにも載せていただいた部分で“15秒の悪夢”があったので、それを払拭するためにも今回は自分の殻を破らないといけないなというのが強いです。その殻を破った時に3ラウンドその動きができると思うんですけど、それを1ラウンドから持ってきて、早めに倒したいなとは思っています。スタミナもすごくついてきているので、3ラウンドずっと動き続けても大丈夫だと思うので、進化した麻火を見せたいです。
–同じ日に、同じトーナメントに出る選手の試合もありますが、他のトーナメントの試合は気になりますか?
麻火 結果はあまり気にならないんですけど、自分含めて4試合があるので裏でその試合を見つつ、自分もそこに負けないような試合をして、その中でも圧倒的な差を見せて「麻火このまま世界を獲りそうだな」っていう期待を持ってもらえるような試合をしたいと思っているので、他の選手から刺激をもらいながらしっかりと試合を締めるという気持ちでやりたいなと思っています。
–前回戦った白鳥選手はシードのため今回はトーナメントではないですが、同じ日にやる試合は気になりますか?
麻火 もし負けてしまったらどうなるんだろうと思うんですけど、この間のタイトルマッチで白鳥選手も僕もお互いに何か1つ突き抜けて成長できた気がするので、絶対勝ってくれると思いますし、そこの白鳥選手にも良い内容で勝ちたいなと思っています。
–最後に麻火選手の再起を待ち侘びているファンの方々に熱いメッセージをお願いいたします。
麻火 3月の試合に沢山の応援を頂いたにも関わらず、ベルトを巻くことができず本当に悔しい思いを毎日毎日感じながら練習しています。そこでこのトーナメントで5試合勝って世界一になることで、恩返しもできると思いますし、麻火を応援してくれて良かったなと思ってもらえると思うので、そこは必ず達成してまた来年さらに上のステージで戦えるように頑張ります。再起戦は圧倒的な復活をしますので、応援よろしくお願いします。