政所仁インタビュー「テクニック、パワー、スピードのどの局面でも負けられない、全部歯車を合わせた上で気持ちでも上回りたい【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】

インタビュー 2025年7月30日

2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館にて開催されます『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』につきまして参戦選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

□政所仁インタビュー「テクニック、パワー、スピードのどの局面でも負けられない、全部歯車を合わせた上で気持ちでも上回りたい」

–数ヶ月前に魁塾が移転したと聞いたのですが、新しいジムはいかがですか?

政所 広くて開放的でやりやすい感じがありますね。まだ慣れてはいないんですけど、新しい空間で楽しくやれています。

 

–新しいジムになった事で、気持ち的にもリフレッシュできていますか?

政所 そうですね。僕自身が飽き性なので、新しい空間とかは好きなのでありがたいですね。

 

–政所選手が今住んでいる場所からは少し遠くなったりしたんじゃないですか?

政所 特に変わらなかったです。

 

–5月に数島選手との接戦を制したばかりですが、今回も大一番が決まりました。最初に那須川選手との試合のオファーが来た時はいかがでしたか?

政所 前回の数島戦が組まれた辺りから「戦ったりするのかな」となんとなく感じていました。龍心も階級を上げると言っていたのもありましたし。僕が元チャンピオンの数島選手とやった時に「勝ったら現チャンピオンが下の階級から来るのかな」って思っていたので、特にびっくりとかはなかったですけど、「やるか〜」みたいな感じでした。

 

–気持ち的にわだかまりみたいなのはなかったですか?

政所 この間のRISEの大会で発表があった時も普通に喋っていたので、特にわだかまりはないですね。

 

–試合は試合。プライベートはプライベート。と言う風に割り切っていますか?

政所 風音戦でそういうのは経験したので問題ないです。

 

–先日龍心選手に話を伺ったところ、政所選手については「他のジムでは唯一親しい選手」と話していました。

政所 そう言ってくれてることが嬉しいですね。会った時は喋るし、プライベートでもご飯に行ったりしたので、仲は良いなと思います。でもやるからにはここは負けられないし、僕が負けたらプライベートでは会えないので。先輩の威厳が無くなっちゃうので負けられないです。

 

–客観的にキックボクサーとしての那須川選手を見たら、現時点でどういう評価を下しますか?

政所 天心の弟というイメージがみんな強かったと思うんですけど、最近は那須川龍心として見られていると思いますし、僕もそうやって見ているので、1選手として強いなと感じています。

 

–もし自分と戦ったらとシミュレーションはしていますか?

政所 なんとなくシミュレーションはしているんですけど、若いし上手いっていうのもあるので、戦い方は多少変わってくると思うので、やってみないとどういう展開になるかは予想ができないです。でも“格の違いを見せる”とかではなくて“覚悟の違いを見せる”っていう、気持ちの違いが出る試合になるのではないかと思っています。向こうが勝ったらもちろんカッコいいし、ヒーローになると思うんですけど、僕はこんなところで負けていられないし落とせないので、その気持ちの違いが出る試合になるんじゃないかなと思います。

–ここ最近の政所選手の戦績を調べたら、一昨年は4戦全勝で、昨年は2戦全敗でした。この数年は出来、不出来が激しいという見方もできるのですが、自分的にはどう思っていますか?

政所 去年は自分の中で上手く噛み合わなかった年だなと思っているので、今年はそこをひたすら意識してやってきました。なんなら一昨年の全勝した時に比べて上がってきている所もあるし、去年で色々狂った部分も自分の中であったんですけど、この間の数島戦で自分では動きが全く納得していない中、勝てはしたのでそこで吹っ切れたというか一皮剥けた気がしました。

 

–再び上昇気流に乗りそうな政所選手を見て、林塾長や従姉の百花選手などはどういう風に評価していますか?

政所 評価とかは特にないんですけど、とりあえず勝って良かったみたいな感じでした。でも今回は絶対に負けられないっていうのは皆んなが思っていると思います。この間の試合も勝つまでは自分で調子が良いと思っていても、自分の中で壁を作っていたというか。「勝手に限界を決めちゃっていたのかな」と前回の試合に勝ってから思って、それから練習や自分の考える思考の幅が広がったので、去年とはまた違う僕を見せれるかなと思います。狂っていた部分が噛み合ってきているので、自分でも楽しみです。 

 

–今回の那須川龍心戦に関しては、魁塾の林塾長はどういう風に見ていますか?

政所 「相性的に言ったら数島選手の方がやりづらかったんじゃないのか?」って林塾長は言っていて、僕的にも龍心とは噛み合って良い試合になるんじゃないかなと思っています。たぶん林先生も同じ気持ちかなと思うんですけど。

 

–噛み合う中で、最後に右手が上がっているのは自分ということですね。

政所 そうですね。テクニック、パワー、スピードのどの局面でも負けられないし、今回1番重要なのは気持ちだと思っているので、全部歯車を合わせた上で気持ちでも上回りたいなと思っています。

–去年上手く噛み合わなかった部分も、上手く噛み合わせてリングに上がるという感じになりますね。

政所 ひたすら考えて練習をやっていて、その上で噛み合ってきているので、そこを見せれたらなと思います。そしたらその上のチャンピオンとか、大﨑選手とまた見たいなと思ってもらえると思うので、やっぱりそこに行かないと意味がないので、そのための試合と思って僕は挑みます。

 

–政所選手の口からも出たように、同じ日にスーパーフライ級の世界チャンピオンの大﨑一貴選手や花岡竜選手も試合をしますけど、やっぱり気になりますか?

政所 2人とも僕は負けているし、そこは絶対にやり返してから次の展開を見ていきたいなと思うので、その2人のことは意識しますね。

 

–その2人は今回、オープンフィンガーグローブマッチに挑みますけれど、政所選手は機会があれば挑戦してみたいですか?

政所 1戦くらいはやってみたいなとは思いますけど、別に今は大丈夫って感じです笑。そこの1戦を挟んでいる暇はないかなって感じなので、早く実力を示して上に行きたいなっていう気持ちの方が大きいです。

 

–スーパーフライ級のリベンジロードを着実に歩んでいくっていう気持ちですね。

政所 そうですね。そこは絶対にブレたらダメだと思うので。

 

–最後に今回の試合での活躍を期待しているファンの皆さまに熱いメッセージをお願いします。

政所 いつも応援ありがとうございます。今回1番乗りに乗っている龍心と戦います。今のキックボクシング界だったら知名度も実力も上がってきているんですけど、そこに負けているようでは僕のこの先はないかなと思うので、僕の気持ちとこれからの期待を膨らませられるような試合を今回見せるので、皆さん期待して楽しみに見ていてください。また応援よろしくお願いします。

大会情報はこちら