中村寛、トーナメント制覇まであと1勝!メイソン参戦、龍心返上によりフライ級トーナメント開催へ
大会情報 2025年8月27日
2025年11月2日(日)東京・両国国技館にて開催される「RISE WORLD SERIES 2025 FINAL」の対戦カードが発表された。
既に決定していた「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」決勝、中村寛vs.エン・ペンジェーの対戦が11.2 両国国技館で行われる。那須川龍心の王座返上により空位となっていたフライ級(-51.5kg)王者決定トーナメント1回戦が今大会より開催され、新王者は年明けの大会で決定する予定。また、ウェルター級王者・メイソンの参戦も決定。5月のRIZIN韓国大会でドロー決着に終わった韓国のジョ・サンへと対戦する。
▼RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 決勝 3分3R延長1R
中村 寛(日本/BK GYM/第8代ライト級王者)
エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)
■中村寛の質疑応答とコメント
「やっと11月に世界王者になる事が決まりました。当初は8月2日の予定だったんですけど、11月2日に伸びたので意味のある3か月になる様に仕上げてます。8月2日の時点でも最低限KOで倒せる様には仕上げたので、その3か月をどういう勝ち方をするかにフォーカスを合わせている。己とも向き合って、いつもなんですけど過去最強の状態に研ぎ澄ませているので当日が楽しみです。」
ーーー3か月伸びた事による最大のメリットは
「世界一になるまで自分の中にまだ器がないのかなって部分を受け止めて、この3か月でメンタル面だったり、これまで課題にしてきた心の部分でさらに何があってもぶれない様に。誰が相手でも関係なく、自分と向き合ってより強くなることを課題においている。その課題をクリアしてきましたし、何か意味のある3か月だと思う。」
ーーーメンタル面の強化を残りの期間でも続けていくと
「僕の感覚的には3か月かかる予定だったんですけど、今は3か月研ぎ澄ましきった状態をキープし続けれるかの段階にいっている。自分が8月2日に最高の状態にするつもりだったのを、さらにこの3か月で少しでも研ぎ澄ませるという事にフォーカスを合わせているので凄い楽しみですね。」
ーーーエン・ペンジェー選手からのビデオメッセージを見た感想は?
「ないですね。そんな簡単にリングで自分と対峙できるものはないと思うので。自分を舐めていたら痛い目を見るやろなって思ってます。どんな仕上げ方をしてどんだけ強くなっても僕には全く敵わないので。残り2か月少し、まだまだ時間がある様で短いと思うので。この時間も楽しみながらしっかり研ぎ澄まして、当日はエン選手と差が開き切った中村寛を見せようと思ってますね。」
ーー前回の対戦からエン・ペンジェー選手が強くなっていると思うポイントは?
「完全に勝ちに徹する事がものすごく上手くなりましたね。勝率100%だったのが僕に負けて、そこからメンタル面だったり迷いは出てたと思うんですけど。」
ーー勝ちに徹する戦い方をしてきても問題ない?
「徹せないですね。どういうのを想像してます?」
ーージャブなど足を使ってポイントアウト
「逃げてアウトボクシングみたいな感じですね。皆さんもそういった形で想像はしていると思う。相手の勝機を考えるとそうだと思うんですけど、今の僕からは必ず逃げれないので楽しみにしておいてくれたらなと思います。」
ーー初対戦の時に顔を腫らされてのっぺらぼうにされたじゃないですか。その復讐は考えていますか?
「のっぺらぼうにし返したろみたいな復讐は思ってないですね。今の自分は、俯瞰で見て僕とリングで向き合うのは怖いんやろなって。それだけ自信があるくらいやる事をやってるので。完膚なきまで潰す準備はできています。」
ーーこのトーナメントで勝ち上がってくる上で、自分自身で強くなってきたポイントについては
「反省点ばかりが残ってます。心の部分は強くなって格闘技と真剣に向き合う様になった。浅く聞こえるかもしれないですけど。世界王者になるのにリベンジを果たしたいというので、1回戦のチャンヒョン選手を事実上の決勝戦みたいな感じで元王者を指名させて貰って。自分の身体とかがどうであれ、倒しにいくというよりかは勝ちにいくみたいな。僕ではないなと思いましたね。僕が体現したいアート作品というか試合ではなかった。そういったところでは反省をして、次はどんな状況であれ倒し切るっていうところにフォーカスを合わせて、皆さんの前で発言をして。倒せる準備をしっかりした上で2回戦に上がったら自分の自我が出てしまった。相手の上手さを上回って成長を見せたいとか。何が言いたいかというと、ありのままの中村寛というものをメディアに出てから体現できていることが少ない。なのでそこにフォーカスを合わせて日々鍛錬をしてきたが、自分は繊細な人間なのでちょっとしたズレが大きくなっていた。それがビタって色んな塩梅が一致した感じがあるので、そこを信じて、自分を信じて決勝のゴングが鳴ったらおもいっきり倒しにいく。なので、昔の自分のファンだったりコアなファンは楽しんで貰えると思ってます。内容も含めて。」
ーー去年のペンジェー選手との対戦では1Rから左瞼がふさがって距離感が狂った感じもありましたが。
「今回はそういう事にならないですね。そうならない様に自分の動きを見つめなおしていますし、見えてなくてあの勝負なので。始まってすぐ見えなくなって擦れてる状態であの試合なので。いま更に僕は強くなっているので。エン・ペンジェー選手がどうやって勝つのかなって。どうやってポイントアウトできると思っているのかちょっとわからないので。結果でしっかりと証明します。」
▼SuperFight! ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R
宇佐美 秀 メイソン(日本/team VASILEUS/第4代RISEウェルター級王者)
ジョ・サンヘ(韓国/JINHAE-JUNG EUI HOI KWAN)
■宇佐美 秀 メイソンの質疑応答とコメント
「ジョ・サンへ選手とは前にやって凄く気持ちの強い選手で、自分自身でも厳しい試合になる相手やなっていうのはわかってたんですけどドローで終わってしまった。次はしっかり白黒付けたいなって思っているし、進化した姿を見せれると思っているので楽しみにしておいて下さい。」
ーーー5月30日の試合で喰らったアッパーの感覚はまだ覚えていますか?
「全く覚えてないです。」
ーーー試合映像は見返しましたか?
「何回も見ましたね。試合が終わった日も見たし。まあ、そんなに強く打ってるようなアッパーじゃなかったんで。ただ見えていないパンチが当たってダウンしたなって感じだった。次はそういう部分がない様にしていこうかなって思っています。
ーーーそのアッパーを喰らわなければあの様な試合にはならなかったと思っていますか?
「あれがなかったら俺の勝ちやと思いますね。あのアッパーがあってのドローやったんで。勿論ジョ・サンヘ選手も強いんですけど俺の方が強いっていうのは自分自身わかっているので、次の試合は絶対に勝ちます。」
ーーー現時点で次の試合はどの様になると予想されますか?
「前みたいに激闘してお互いしんどい試合になるのか、ちょこん、ちょこんと当てて俺がそういう試合をしないのかのどっちか。まあ、みんなが見たいのはしっかり殴り合いしてるところやと思うので、しっかり激闘しにいこうかなって思ってます。」
ーーー自分から再戦を望んだ気持ちについては?
「人生でドローが2回あったんですけど僕は両方すぐに再戦したいと言わせて貰っている。戦っているうえでドローは負けより気持ち悪い感覚で、やるんやったら直ぐに白黒つけたい。だから試合後すぐに『もう1回やりたいです』っていう風に言わせて貰いましたね。
ーーー前回の対戦ではメイソン選手が勝利するという声が試合前に多かったが、対戦相手を舐めていた部分はあるのか?
「舐めていたとかは正直ないんですけど、ジョ・サンヘ選手の他の試合を見ている時に内心『こんな相手でいいんですか?』っていうのが最初にあったので。自分の中ではなかったけど内心で舐めてた部分はあったのかもしれないですね。なので今回はしっかりと倒しにいきます。」
ーーー前回はケージの中とか韓国での試合であり今回とシュチュエーションが異なる事については?
「ケージでの試合はMMAをやっていたので言い訳はできないんですけど、リングとやるのとケージでやるのは違う。今回はリングでやるので結果は変わってくると思います。」
ーーーメイソン選手の試合の2週間後にはONEの日本大会があり、武尊選手や野杁選手など先輩の試合がある環境については?
「追い込みの期間が被ってくるのでジムの先輩方と一緒に追い込みをして、さらに進化した姿を見せれるかなと思います。」
ーーー今もスパーリングを頻繁にしている様な感じですか?
「僕は余りスパーリングをしないタイプなんですけど、マスはよくやって貰ったりしています。」
▼第4代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
松本天志(TARGET SHIBUYA/同級2位)
塚本望夢(team Bonds/同級3位、初代DEEP☆KICK −51kg王者)
■塚本望夢の質疑応答とコメント
「僕にとってはリベンジマッチで負けた選手が2人いるトーナメントなんですけど、ここで勝てば一気にリベンジできると思っているので、まずは松本選手を9分間型にはめてボコボコにしたろかなって思ってます。応援お願いします。」
ーーー前回の花岡戦で得たものは?
「得たものはわからないですけど自分の可能性は見せれたと思います。」
ーーー今回は1回戦でリベンジマッチが決まりましたけど、前回から自分がどの様に成長していると感じていますか?
「この前は『1年半のあいだ遊んでいたんじゃない』って言ったんですけど、その間に基本からなにまで変えて。ボクシングも通い始めたのでパンチの技術は上がってると思います。」
ーーー今回の対戦ではどんな結末を予想していますか?
「僕は9分間いじめたいんですよ。9分間型に嵌めてやりたいと思っています。」
ーーー塚本選手と数島選手は両者共に肌の黒さが薄れてきていると思うんですが試合当日はどうなっているんでしょうか?
「白くしてきたら?俺とやった時みたいに。」
(数島)「前やったときは白かったけど、今は黒いからまた黒さ対決してくるんやろなって思うけど。」
「しょうみパクった?」
(数島)「しょうみパクったよ。まあお互いに黒くしてくると思うので、試合当日はどっちが黒いか楽しみにして貰ったら。」
「パクりには負けられないですね」
(数島)「勝てば正義なので。はい。」
ーーーこれまでベルトに届かなかった中で決勝までどの様な気持ちで戦っていこうと思っているか?
「決勝は数島選手が上がってくると思うんですけど、誰が数島vs松本の3回目を誰が見たいねんって思っているので。僕が松本選手と数島選手にリベンジしてベルトを巻きたいなと思ってます。」
▼第4代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
数島大陸(及川道場/同級1位、第2代RISEフライ級王者)
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■数島大陸の質疑応答とコメント
「僕の今回のテーマを花言葉で発表したいと思います。マラコイデスの花言葉って知ってる?運命を切り開くって意味なんだよね。今回はこのトップのメンバーで出来るのも運命やと思ってるし、その中でしっかり自分がベルトを獲って、自分で自分の運命を切り開いていこうかなって思います。皆さん期待と応援をよろしくお願いします。キックボクサーは泣かないぜ。」
ーーー対戦相手が調整中となりますが、現時点で戦いたい相手はいますか?
「特にいないんですけど、日本人がもし無理やったら外国人でもいいと思っている。しっかり自分と同じくらいの実力だったり格上の相手とやりたいなって思ってます。」
ーーー伊藤代表からは8月末の1Dayトーナメントの結果を見てという話もあったが、そのトーナメントの優勝者は誰になると予想していますか?
「RISEが勝ち上がって欲しい選手がおると思うんで、その選手が勝ち上がってくれれば盛り上がるんちゃうかなって思います。僕は誰でもいいですけど。」
ーーー決勝で塚本選手、松本選手のどちらが上がってきても過去に勝利した相手になります。気持ち的にはどうでしょうか。
「過去に勝っているからといって次も勝てるという事は絶対にないと思う。2人とも強くなってるんで、どっちが上がって来ても気を引き締めていかないといけないし、その為には僕も1回戦に勝たないといけない。なので先ずは1回戦に勝つことに集中しようかなって思っています。
ーーーベルトがかかったトーナメントを決勝までどの様な気持ちで戦っていこうと思っているか?
「僕は一回ベルトを巻いてるんですけど、ホンマは取られた那須川選手にリベンジして取り返したかったんですけどそれは叶わなかった。なのでここでしっかりベルトを取って、自分の発言権を得てから次のステージへ行こうかなって思ってます。」