梅井泰成インタビュー「ここまで(ローブローが)話題になったら“蹴られなきゃいけない”みたいな空気を感じている」=RISE200
大会情報 2026年7月8日
2026年7月12日(日)東京・後楽園ホールにて開催する「RISE200」に出場する梅井泰成のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
梅井泰成はOISHI GYMのスーパールーキーと言われる中嶋愛樹斗とセミファイナルで対戦します。
大会1週間を切った梅井が現在の心境やこれからの意気込みを語ります。

RISE200=梅井泰成インタビュー
「誰も(中嶋と)やりたがらないだろうなっていう相手だからこそ受けさせてもらった」
「ここまで(ローブローが)話題になったら“蹴られなきゃいけない”みたいな空気を感じている」
–今回200回大会という特別な大会ですが、この大会に出場する気持ちを教えてください。
梅井 “200回大会”って大々的に打ち出してくれている大会だし、後楽園で200回ってナンバーシリーズをやっているのも初めてだから、そういう非常に大事な大会にセミファイナルっていう立ち位置で任せてもらえて嬉しく思いますね。
–前回は大森隆之介選手との王座挑戦がかかった1戦でしたけど、今振り返ってみて後悔だったり悔やまれる部分ってありますか?
梅井 後悔で言うと勝てなかったことが1番の後悔なんですけど、やってきた戦略とかは自分の中では今できる範囲で出せたっていうのもありました。“もっとできたんちゃうか”っていうのは試合が終わったら思うことなので、終わってから色々考えて、もっとできることがあったんじゃないかなって悔しくなりましたね。
–そこはトレーナーのニックさんやセコンドについていた志朗選手と反省会をするような感じ?
梅井 そうですね。前回の試合が終わってから1番大事にしてきたことはチームとの会話を今まで以上にして意見をいっぱい聞いたり、不足している事とか、やった方がいい事とかを聞いて、そこを反復してという形で取り組んできました。
–そこは今までと大きく変わった所ですか?
梅井 コミュニケーションは元々取るタイプではあるんですけど、より深くコミュニケーションを取れたらなっていうか。場合によっては自分が嫌なことを聞かなければいけないところもあるし、そこから逃げずに受け入れてできるようになるっていう事をやってきました。

–自分のダメな所を受け入れるって出来るようで中々できない、すごく大きな一歩だと思います。そこに踏み出すには何かきっかけがあったんですか?
梅井 きっかけというか、正直自分の中で内容で納得のいった試合というのがここ数戦一切なくて、思っている動きができないっていう事があったんですよね。なんでだろうっていうのはずっと思っていたんですけど。気付かないうちに基礎の土台の部分とかって、やっているつもりでもレベルが落ちてしまっていたりとか、別のことをやっているうちに疎かになってしまっていたり、できる事は増えたけど楽をしてしまっている自分がいるんじゃないかなって考えるようになったんですよね。最初は自分でそれを探したんですけど、必要なことって何だろうって考えた時に、そういうチームとの会話っていうのも大切だなって思うようになりました。
–今必要なのは細かい技術以外にも意識的な部分だったりもするんですかね。
梅井 はい。
–見ている限りではフィジカルの部分では常にベストな状態を保てている印象があるのですが、いまいち乗り切れない部分は気持ちや意識だったり、細かい所を突き詰めていく部分が必要だったという感じですかね?
梅井 そうですね。体はチームが「試合に近い体で練習しろ」っていう感じなので当たり前だとは思っているんですけど、そこにプラスアルファで細かい所ですよね。そこは志朗さんっていうトップの良い見本がいるんですけど、トップが大﨑孔稀選手に負けて、あんなに突き詰めてやってきてあんなに向き合ってやっている人でも届かない事があるんだなっていうのを痛感した時に、自分は“格闘技を甘く見てしまっていたのかもしれない”っていうのを感じました。そこでの気持ちの変化っていうのが大きかったかもしれないですね。
–なるほど。そういう部分がチーム全体の強化にも繋がっていて、そこからまたやり直そうとなっているんですね。
梅井 はい。
–そんな中で今回は若手の中嶋愛樹斗選手との試合が組まれたわけですけど、率直にファイターとしての中嶋選手という部分ではどんな印象を持っていますか?
梅井 実力は言うまでもなく文句なく強いですよね。誰もやりたがらないだろうなっていう相手だからこそ受けさせてもらったというか。ちょっとカッコつけてるけど(笑)でも本当に実力は見たら分かるし、長身で勢いもあって尚且つ技術もあるから強いですよね。
–会見では「RISEの期待を裏切る」という発言もありました。改めてあの発言に込めた梅井選手の思いを聞かせていただけますか?
梅井 ランキング制度というのがあるとするならば、2位と10位がいきなりRISE参戦2回目で組まれるっていうのはまずないかなっていうところで、今回2位の僕と10位の中嶋選手を持ってきたわけじゃないですか。RISEも上位の顔を変えたいっていう考えがあると思うし、ここで僕が勝ったら大森隆之介と僕が再戦する可能性があるわけで、2回目誰が見たいねんって思うんですよ。だからそこで中嶋愛樹斗っていう強い19歳の若手を上にあげようっていう思惑が感じられるから、そういう気で来るんだったらこっちは200回大会っていうRISEの1番大切な素晴らしい興行で盛大に期待を裏切ってやれば、これは僕からの最高のプレゼントになるんじゃないかなって思ったんですよね(笑)
–RISE側の中嶋選手に対する思惑を感じたからこそ、梅井選手的には燃える部分があった?
梅井 めちゃくちゃ燃えてますね。
–この試合で圧倒的に勝てば、今の梅井選手だったら大森選手に勝てるっていう声も出てくると思いますが?
梅井 そこは見せないといけないなと思っていますし、結果としては大森に負けましたけどめっちゃ負けたわけでもないし、いつでもやれる準備しておけよって思っています。
–元チャンピオンで今もフェザー級でずっとトップにいるわけですけど、若い選手や新たな選手が出てきたこのフェザー級をどのように見ていますか?
梅井 ある一定のランクから境目ですごく差が出る階級だなと思っていて、だから中嶋愛樹斗は実力で言ったらランキングは1位〜5位くらいだと思うんですよ。そういう選手もちょこちょこいるけど、僕が見た感じだと一定のラインから分かれるよなって感じです。そうなると中嶋選手みたいな選手とかって上位ランカーがなかなか戦ってくれないじゃないですか。だったらランキング制度はいらないんじゃないかなって思っていて。それなら試合が組まれても断る理由がないので、断ってしまったら「こいつと試合するの嫌なんだ」で終わるじゃないですか。だからこのランキングって本当に必要なのかなって感じています。
–ここ最近梅井選手はそのランキング制度についての発言をしていると思うんですけど、改めて今回試合をやって勝ったら伊藤代表に提言をしたいと思っていますか?
梅井 そこは最終的にRISEが決める事なので、僕はランキングがあってもなくても試合を断るとかはしないです。あまりにも納得がいかなかったら断る可能性もあるかもしれないですよ。だけど基本的には下のランカーでもやってきているので、僕はどっちでもいいです。
–梅井選手を語るとなると、どうしてもローブローの話題が出てきちゃうじゃないですか。先日の会見でもそれを逆手に取ってオリジナルシールを作ったり、メディアでも話題になっていますが、実際にご自身ではローブローについてどのように思っているんですか?
梅井 いやいや、蹴られたくないですよ(笑)ダメージやばいですからね。皆、試合の蹴られた瞬間だけ痛いって思ってるじゃないですか。あれ試合中はずっと痛みが響きますからね。だから絶対に蹴られたくないんですよ。でもここまで話題になったら“蹴られなきゃいけない”みたいな使命感を感じてしまっている自分がいます(笑)
–それは体を張りすぎですよ(笑)
梅井 やばいですよね。周りからも蹴られるのを期待してる感じがすごい伝わるので。
–それこそウォーム戦ではしばらく試合ができないくらいダメージを負っていましたよね。
梅井 そうですね。
–ネタとして体を張るにはリスクが大きすぎますよね(笑)
梅井 やばすぎるので今回からファールカップを変えようかなと思っています。

–会見でもファールカップを変えると仰っていましたね?
梅井 ずっと同じものを使っていたから、あれに何か憑いているんじゃないかなって思っています。
–ちなみに蹴られた時の感情って怒りとか悲しみとかどんな感情が出てくるんですか?
梅井 怒りとかは全くないですよ。
–そこは純粋に痛みの方がすごいから考えている余裕もないですか?
梅井 逆に股間を思い切り強打されて怒りが出てきますか?
–頭では何も考えられなくなりますね。
梅井 そう考えたらやばいでしょ(笑)
–僕らが受けてきたものと比べれば想像ができない部分ですよね。
梅井 僕は“金的の痛み”に関して言うならチャンピオンですよ。
–世界に行けるかもしれないですよ(笑)ちなみに1番痛かったのはどの試合ですか?
梅井 いま遡ってもウォーム戦ですね。あの時は痙攣していたので。あとは大森戦もローブローのダメージがすごかったですし、魁斗戦も僕が入ったタイミングで蹴られたのでめっちゃ痛かったですね。
–ローブローを蹴られた時って何とも言えない音が会場内に響くじゃないですか。その後にお客さんの声が出て静寂が来るみたいな。
梅井 RISEの会場に行ってトラブル時のインターバルの曲とかを聞くとそわそわしてくるんですよね(笑)
–今回の試合の入場であの曲をかけられたら試合に行けなくなりますか?
梅井 入場であの曲をかけてきたらRISEの中に相当悪い人がいますよね(笑)

–前回の会見くらいなら許せますか?
梅井 そういうサプライズはあっていいです。
–試合の方に話を戻しますけど、“超新星”と言われる中嶋選手との戦いになりますが、ファンの方にどんな試合を見せたいですか?
梅井 KOは僕ももちろん狙っています。中嶋選手に対してどこまでのレベルの相手とやってきたのかと思うところがあって、そんな高い所とはやっていない感じもするので、「梅井ってやっぱり強いんだな。こことはレベルの差があるね」っていうのは見せないといけないですね。やっぱりフェザー級トップ戦線なんだっていうのは見せないといけないのでそこは意識しています。
–KOという事になると、宮崎就斗選手との試合以来になるので約5年ぶりになります。
梅井 どんだけKOしてないねん(笑) でも最近僕がパンチでダウンを奪ったりぐらつかせる場面が結構多いので、KOが近づいてきている気がするんですよね。
–あと1つのピースがハマれば倒せる?
梅井 そういう部分の練習をやっています。
–現在空位になっていますが、ベルトを再び腰に巻くという想いは強いですか?
梅井 ベルトはもちろん巻きたいですけど、僕が欲しかったものは“安本晴翔が巻いているベルト”だったんですよね。これも僕の運命だと思っていて、どちらにせよ大森戦で僕が勝っても安本晴翔とは戦えなかったわけじゃないですか。それなら中嶋愛樹斗という壁を越えて、大森隆之介に勝ってベルトを獲って、僕もフェザー級チャンピオンとして自分のベルトの価値を高めてから、安本晴翔が待つ“世界”に挑戦するっていう筋書きを作っていかないといけないなと考えています。
–ある程度そこの目標が見えてはいるんですね。
梅井 あれだけフェザー級のベルトの価値を高めたのは安本晴翔なので、そこを目指さなかったら選手としてやっている意味がないので、僕が追いかけているのは安本晴翔ですね。
–最後にRISE200を楽しみにしているファンの皆さまにメッセージをお願いします。
梅井 いつも自分とRISEを応援してくれているファンの皆さんありがとうございます。今回RISE200回記念大会ということで、いつもより楽しいコンテンツができて僕も楽しみにしています。セミとメインの勝者のグローブタッチ会では僕が勝ってノー金的シールを皆様に配ります。このRISE200回記念という素晴らしい興行で盛大にRISEの期待を裏切って僕のKOで終わらせるので、試合を楽しみに会場へ足を運んでください。応援をお願いします。
【対戦カード】

セミファイナル[第8試合] フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
梅井泰成(Mouton/同級2位、第4代RISEフェザー級王者)
中嶋愛樹斗(OISHI GYM/フェザー級10位 第8代DEEP☆KICK-55kg王者)