「未来を切り開く大森vs中嶋、打倒テッサに挑むYAYA、そしてRISEのα世代にも注目だ!」中村拓己さん見どころコラム=RISE202

大会情報 2026年10月15日

来る2026年10月17日(土)東京・後楽園ホールにて開催される「RISE202」につきまして、中村拓己さんの見所コラムを公開します。

大﨑一貴vs那須川龍心の世界王座戦を含む3大タイトルマッチが行われた9月の大田区大会。今回のナンバーシリーズ=後楽園大会でも2つのタイトルマッチが組まれた。

1つは大森隆之介と中嶋愛樹斗によるフェザー級王座決定戦だ。大森は第5代フェザー級王者・門口佳佑と同じEX ARESに所属。独特のリズムから繰り出す破壊力ある攻撃を武器にフェザー級だけでなく、スーパーバンタム級でも戦っている。2024年8月には大﨑孔稀が保持していたスーパーバンタム級王座に挑戦経験があり、その時は1Rにダウンを奪われてベルトには手が届かなかったものの、そこから着実に勝ち星を積み重ねてフェザー級でチャンスを掴んだ。当初大森は2月の次期挑戦者決定戦で梅井泰成に勝利して安本晴翔の持つ王座への挑戦を予定していたが、安本が世界王座を目指すうえで王座を返上し、王座決定戦という形になった。

 

安本の王座返上でチャンスが巡ってきたのが中嶋だ。名門OISHI GYMに籍を置く19歳の中嶋は、ここまで16戦15勝(10KO)1敗。プロ唯一の敗戦は敵地フランスに乗り込んでのジラリー・キャルービー戦のみで、7月に大森と接戦を演じた梅井からダウンを奪って判定勝利し、RISE3戦目で王座戦まで上り詰めた。

 

共に勝てばRISEでの王座戴冠は初となるが、一度悔しさを味わって再び這い上がってきた大森と勢いのまま勝ち進んできた中嶋と立場は異なる。また大森は王座戴冠の先に安本戦実現やスーパーバンタム級世界トーナメント出場を視野に入れ、中嶋もベルトは同門の偉大な先輩・大﨑兄弟に近づくために必要不可欠なものと位置付けている。大森vs中嶋は新たな王者を決める試合でありつつ、新王者の次の道を切り開く第一歩となる戦いでもある。

 

もう1つのタイトルマッチ、女子フライ級王者テッサ・デ・コムvs挑戦者YAYAウィラサクレックは、ずばりYAYAが絶対王者テッサの牙城を崩せるかどうかがテーマだ。2023年5月の王座戴冠以降、今大会で引退セレモニーを行う小林愛三と小林愛理奈を下して長期政権を築いているテッサ。海外でも勢力的に試合を続け、ONE Championshipでも勝利を収め、ONEキックボクシング女子世界王者ペッティージャーへの挑戦も視界に入れる世界のトップ・オブ・トップだ。

 

対するYAYAは現在2連勝でトップコンテンダーの位置をキープし、今回の王座挑戦を迎えた。打倒テッサに向けて、ウィラサクレック・フェアテックス幕張での厳しい練習はもちろん、仮想テッサとして元K-1王者で現在はONEで活躍中のKANAともスパーリングを重ねてきた。またYAYAは過去にテッサにRISEで唯一の黒星をつけた聖愛に勝利した過去もあり、そういった部分も自信にはつながるはずだ。

 

この大一番に向けて「この1回のチャンスに本当にかけている」と語るYAYA。YAYAにとって厳しい戦いであることには変わらないが、磐石の王者テッサを越えるための準備と覚悟を持ってリングに上がる。

 

タイトルマッチ以外ではミドル級で3位・高木覚清と5位・宮城寛克、ウェルター級で8位・琉樺と9位・惺也によるランカー対決が組まれた。ミドル級は6月に基康が新王者となった階級だが、過去に高木が基康に勝利したこともあり、いわば混線状態。一方のウェルター級は宇佐美秀メイソンが王者として頭一つ抜けている階級で、誰が挑戦者とした台頭してくるかという中で琉樺と惺也が拳を交える。ミドル級・ウェルター級それぞれ階級の動向は異なるが、4選手ともベルトに向けてライバルを蹴落として上に行かなければいけない。

 

そして今大会の前半3試合には各務壮祐、王希、谷田貝海吏とRISEのアマチュア大会=RISE Novaのトーナメント優勝者たちが名を連ねた。しかもこの3試合に出場する6選手のうち3選手が2010年生まれで、Z世代の次にあたるα(アルファ)世代の選手たち。タイトルマッチという団体の頂点を争う戦いと同時に未来のRISEを担うファイターたちの戦いにも注目していただきたい。

大会情報はこちら