原口健飛インタビュー 『ソンヒョンと熱い試合をしたいなっていう気持ちがある』 『(前回の敗戦は)落ち込みましたけど“俺ならまだやれる”っていう気持ちの方が大きい』
インタビュー 2025年3月27日
この度3月29日(土)東京・両国国技館にて開催するRISE ELDORADO 2025に出場する原口健飛選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
■原口健飛インタビュー
『ソンヒョンと熱い試合をしたいなっていう気持ちがある』
『(前回の敗戦は)落ち込みましたけど“俺ならまだやれる”っていう気持ちの方が大きい』
–試合が目前に迫りましたが、コンディションはいかがですか?
原口 動きも良くてコンディションはめちゃめちゃ良いですね。減量もありますけど、その中でも動けているので、早く試合がしたいです。
–気持ち的な部分はどうですか?
原口 ソンヒョンなのでシンプルに楽しみですね。好きな選手だし、恐怖心というよりかは色々な場数を踏んできている選手なので、色々なことを警戒しないといけないですね。そういうのを全部ひっくるめて全部受け止めてしっかり勝ちたいです。
–この試合のオファーをもらった時はどんな気持ちになりましたか?
原口 ペポシとかかなと思っていたので、まさかソンヒョンとは思わなかったです。前回良い成績を収めているソンヒョンと戦えて、僕的にはありがたいです。ソンヒョンの事は好きだし。
–「好きだし」というのは、ソンヒョンの今までのどんな部分が好きというか気になっていたんですか?
原口 人柄はもちろんですし、インスタとかを見ていても凄く家族を大切にしているし、その中で僕と約10歳くらい年齢が違うのにずっとトップ戦線にいるし、ファイトスタイルも良くも悪くも全然変わらないから、変わらない中でもずっと勝ち続けているので、シンプルにリスペクトしかないですね。
–以外にも初対決ですよね。
原口 いつかトーナメントとかでやるとは思っていましたけど、まさかワンマッチで組まれるとは思っていなかったですね。
–現状ではどんな試合内容を予想しますか?
原口 イメージ的には試合を受けてもらった立場なので、ソンヒョンの得意な打ち合いもやってみたいと思うし、強いと感じたらもしかしたら自分のスタイルに戻して足を使うかもしれないですけど、でもやっぱりソンヒョンと熱い試合をしたいなっていう気持ちがありますね。
–ソンヒョン選手は上の階級からどんどん落としてきた選手じゃないですか。その部分でのフィジカルやパワーの差を感じると思いますか?
原口 どうですかね。ソンヒョンはやってみないと分からない強さがあると思うので、小柄だし細いけど芯が凄く太そうなので、だから倒れないんだと思います。だからソンヒョンとの試合を楽しみながら味わいたいなと思っています。
–今まで味わったことのないタイプになりそうですか?
原口 そうですね。ペッチとも違うしゴリゴリ来るタイプの外国人は初めてですね。チャンヒョンとは昔戦った事があるけど、その時は完全に打ち合わないと決めていたので、ちょっと楽な部分があったんですけど、今回は自分も体が大きくなったし気持ち的には打ち合いたいと思っているので、しんどくなりそうですね。
–1ラウンドから機会があれば打ち合いますか?それとも最後の最後まで取っておきますか?
原口 1ラウンド目から機会があれば打ち合いたいですけど、打ち合うというか一方的に当てられたら良いなと思っています。
–理想の試合展開としては“打たせずに打つ”という事ですね。
原口 打たせずには厳しいかもしれないですけど、“打たせるけどもらわない”クリーンヒットは貰わないって感じで、しっかりブロックして急所を外しながらって感じですね。
–キャリア初の連敗からの再起戦という意味合いもありますけど、その部分ではいかがですか?
原口 結構きつい部分はありますけど、一生懸命強さを目指してやってきたので、こういう事もあるかなと思いました。ビビっていてもしょうがないし、そこは勝負の世界なのでしっかり仕上げるしかないですね。
–気持ちはうまく切り替える事はできましたか?
原口 元々前の試合は1発でひっくり返されたんですけど、途中の試合展開的には自分のやりたい事もできたし、イメージ通り動けて体負けもそんなにしていないと感じたので、そこだけは救いだったかなと思います。最後の最後に1発もらってしまったので、それがなければもしかしたら勝てたかもなという気持ちもあります。でもそれが格闘技なので、悔しかったけど相手のことをしっかり認められて、自分も成長できた気がしました。落ち込みはしたけど“俺ならまだやれる”っていう気持ちの方が大きいですね。
–先日YA-MAN選手と話す機会があったんですけど、そこでは原口選手とミゲール選手が再戦する機会があれば「原口選手が勝つんじゃないか」という事を言っていました。
原口 僕を応援してくれている人もそう言ってくれるんですけど、分からないですよね。勝っていたけど1発で逆転される可能性もある。でも負けるとは思わないです。絶対に勝てるとも言い切れないですけど、勝つ自信の方があります。
–このソンヒョン戦を足掛かりに、今年はどんな1年にしていきたいですか?
原口 この試合はきつくなるし、精神的にも勝ったら強くなると思っています。これから24人のトーナメントもあるし、技術だけじゃなくて精神的な部分で強くならないとあかんなと思っているので、これを機にもっと中身を磨いて芯まで強いファイターになります。
–今も話に出ましたけど、今年の原口選手の指針として、6月からスタートする24人の世界トーナメントに向けてという気持ちは強いですか?
原口 今回のトーナメントは1DAYではないから、トーナメントを意識せずに1戦1戦勝っていくっていうのがテーマですね。とにかく一つずつ強さを取り戻して、存在を証明していきたいです。
–今回戦う舞台は年に1回のビッグイベント『ELDORADO』ですけど、その部分についてはいかがですか?
原口 好きなソンヒョン選手とできるのはシンプルにありがたいですし、自分で言うのもあれですけど「ELDORADOっぽいカードだな」と思うんですよね。対戦相手あっての試合なので、悪く言えば片方有名で片方有名じゃない選手もいるわけですけど、そういうカードではないので。やっぱりRISEを引っ張ってきた2人が戦うっていうのはELDORADOとしても良いカードなんじゃないかなと思います。
–原口選手は何気に過去のELDORADOの試合って負けていないですよね?
原口 そうですね。ELDORADOは縁起がいいですね。
–今大会はABEMA PPVで配信することになりましたが、全国の人にPPVで見てほしいという気持ちは強いですか?
原口 PPVでも見てほしいですけど、やっぱり会場で見てほしいなという気持ちが1番です。PPVはどこの団体よりも安いし買いやすいとは思うんですけど、会場に来た方が価値はあるし、どうしても来れない場合はPPVを買ってほしいです。だけど僕らの試合や格闘技は生で観るのが1番良いから、会場で観てほしいっていう思いはPPVになっても変わらないですね。
–原口選手の再起を待ち侘びているファンの皆さまに、熱いメッセージをお願いいたします。
原口 前回KO負けからの復帰戦なんですけど、「やっぱり原口戻ってきたな」と思ってもらえるような試合をするので、みなさん期待と応援をお願いします。