AKARIインタビュー『もっとギラギラした階級にしたい』
インタビュー 2022年6月16日
6月24日(金)『RISE 159』 後楽園ホール大会でRISE QUEENミニフライ級タイトルマッチに出場するAKARIがTARGET(東京都豊島区)で練習を公開しインタビューに応じた。
――いつも通りマイペースで調整が続いてるみたいですね。
AKARI まだ(今日の)練習始まってないのでそんなガチガチではないです。本当にいつも通りって感じですね。
――いよいよタイトルマッチだ! という緊張感みたいのは全くないんですか?
AKARI 練習に入るとやっぱり緊張感はありますしポスターが後ろにあるんですけど、ポスターとか二人でドン! って立ってるのとかを見るとやっぱり「うわ、タイトルマッチだ」ってなりますね。
――ナンバーシリーズで女子のタイトルマッチで堂々のメインでポスターも一番大きいじゃないですか。ああいうポスター見たらやっぱり大きな励みになりますか?
AKARI やっぱり嬉しいですよね。嬉しいっていうか大会の顔として出させていただく訳なので、いつも以上に気合が入るというか、タイトルマッチだし女子でメイン張れるのってなかなかないと思うんで。しかもあのメンツの中で一番最後にやらせて頂くんでめちゃくちゃ楽しみではありますね。
――先日無事出産されました師匠の神村エリカさんから何か言われましたか?
AKARI 「本当に次はAKARIの番だよ」って言われて(笑)。でも本当に安心したというか、私も練習前に大号泣かまして(笑)。私の番だと思って頑張らなきゃなと思いました。
――じゃあ神村エリカさんからは幸せのバトンを渡されたわけですね。
AKARII 本当にもうタイミングは全て完璧って感じですよね。
――あとはもう試合前にTHE MATCHを見てさらにモチベーションを高めるって感じになりますか?
AKARI THE MATCHめっちゃ楽しみですね。
――ちなみにどの一戦を一番注目してますか?
AKARI どの一戦…選べないな(笑)。やっぱりメインはめっちゃ気になるし第1試合の金子選手と鈴木選手の試合も「そこで1試合目持ってくるか」みたいな、めっちゃ注目してますね。
――その第1試合とメインはどんな試合になると思いますか?
AKARI バチバチの打ち合いになりそうだなみたいな予想はしてますけど、でも格闘技に絶対とかないんでめっちゃ気になりますね本当に。
――今回のタイトルマッチも「格闘技に絶対はない」ということで半年前の雪辱を期すとともにAKARI選手が戴冠するっていう画を想像します?
AKARI 半年前どん底に突き落とされたんで、どん底に突き落とし返したろうかなって思ってて。でも私もほんとに絶対はないんでどんなに自信があっても本当一つで、コンマ何秒で変わる世界なんで気は抜いてないし、宜保(erika♡)選手もそんな生半可な気持ちでやってはないと思うんで、気合い入れて気を抜かずに最後までやり切ろうかなと思っています。
――半年前の試合の敗因っていうのはあえて分析したり事細かに色々考えたりすることはあったんですか?
AKARI 12月負けてから私2ヶ月ぐらい本当に練習しなくて、2ヶ月の間に多分3回ぐらいしか練習しなくて。段々時間が経つにつれちゃんと3分3ラウンド自分の試合見れるようになって、しっかり駄目なところとか「ここは良かった」「ここは駄目だった」って分析はできたんで、駄目だったところをしっかり修正できれば同じことは繰り返さないんじゃないかなと思ってます。
――それは神村さん、トレーナーの菅原さんなどにもかなりいろいろ言われた感じなんですか。
AKARI 基本的にダメだったことが二、三個大きいのがどんってあったなって感じだったんで、そこを徹底的にやってやりつめるしかないなとは思います。
――改めて王座を争うerika♡選手は今AKARI選手にとってどんな存在ですか?
AKARI どんな存在…? 越えられない壁ではないなって思ってるし、私がチャンピオンにならないと本当に始まらないんで。そろそろ周りの人にもベルト巻いてるとこ見せなきゃいけないんで、跳び箱と一緒ですよね。超えさせてもらって次に進みたいですよね。
――夢の中に自分がRISE QUEENのチャンピオンベルトを巻いてる姿とか出てくることありますか?
AKARI まだ試合の夢見たことないですね。
――実際ベルト見たらこれが早く私のものになるとかそういう思いっていうのを日に日に強くなりますか?
AKARI なりますねやっぱ。もう一歩で、もう一個で届くんで本当にあと一歩集中してやっていきたいなって思います。
――先ほどの公開練習の中で肘を出してましたが意図があれば教えてください。
AKARI 普通に公開練習やってもつまんないかなって思ったんで(笑)、ちょっとノリで初めての肘を出させてもらいました。
――肘打ち自体は初めてだったんですね。
AKARI 初めてですね、見様見真似で(笑)。
――結構肘が出せる距離だったので例えば至近距離で肘からの連打とかもあったので、至近距離でも打ち合えるぞっていうようなところを見せようかなっていう風にちょっと深読みしてたんですがいかがですか?
AKARI おぉ〜〜それはちょっと想像にお任せしようかなと思います(笑)。
――ドラムミット打ちもボディだったりとかボディストレートだったり、かなり距離が近いんですがそのあたりファイトスタイルを少し変えた部分とか、この試合に対してのイメージでそういう風な打ち方にしてるっていうのもありますか?
AKARI そんなに意識はしてないっていうか、本当にドラムミットをひたすら強く打つ意識だけだったんで多分あの距離になったし、本番その距離なのかはまぁまぁちょっと楽しみにしてもらえたらなって思います。
――試合まで10日ぐらい切った感じですけど結構追い込んでいる中で今疲れだったりコンディションっていうのはいかがでしょうか?
AKARI 追い込み中なんでそれなりの疲労だったりはありますけど、でも本当に試合前って感じがして私は凄く嬉しいですね。この疲れてる中からどれだけ自分のことを追い込めるかが多分今回のタイトルマッチの勝負にもなってくるかなとは思うんで、もう本当にまだこれからって感じですね。
――ちなみに追い込みはいつぐらいまでやられる予定なんですか?
AKARI 土曜日が多分ラストスパーぐらいになると思うんでそれぐらいまでやるかなって感じです。
――先程もちょっとerika♡選手の存在のお話とかされてましたけど、改めて前戦もあって選手としての印象というのはどうですか? ちょっと時間が空いた中でもう一度映像などを見返す中で何かこういう選手だなとかこういうタイプの選手だなっていうのはあります?
AKARI あんまり変わらずですね、最初からの印象は。やっぱりフィジカルと体力すごいなみたいな。フィジカル、体力、メンタルすごいな〜みたいな印象ではありますね。攻撃がとか技術がどうとかっていうわけではなく、もう本当に何か人間的に強いなみたいな印象ではあります。
――昨日ちょうどerika♡選手が公開練習やった時にインタビューの中で「自分が上回っているところはどこか」って聞かれた時に率直にパワーと気持ちって言ってたんですけど、AKARI選手から見てその辺りは脅威だったり、もしくは自分としてはこの面については私の方が上だっていうのはどういうところにあります?
AKARI 今だったら全部って言えますよ。今だったら全部って言えるぐらい自分が強くなってるって思うし、まだまだ上げれるって思ってるんで。
――その「今だったら」っていう理由はこの期間どういった練習だったりどのような気持ちが上がることがあったんですか?
AKARI やっぱりエリカ先生が妊娠してて前回の宮﨑選手と試合した時も、練習は本当にほとんどノータッチというかスパーリング見せてこうしたほうがいいみたいなアドバイスぐらいだったので、そこで勝てたのは大きいかなとは思うし、自分の中でもやらなきゃ負けるっていうのが12月で本当に痛感させられたんで、自分自身でもっと自分を上げていかなきゃいけないなっていうのをやっぱり最近はずっと意識してできるようにはなってきたかなと思うんで、そこら辺でそう思えるようにはなったかなと思います。
――非常に気持ちの面での充実も感じますけど例えば技術的と言いますか先ほどの全ての面でっておっしゃったように、かなり練習をやってきた中で例えば見てるファンが「AKARI選手スタイルチェンジしたのかな」って思うぐらいまで何か技術的な磨いてきたものっていうのは今回の試合に向けてあるんでしょうか?
AKARI 自分が自信持って出来るところで戦いたいなと思うしプラスアルファで今までできなかった部分を出せるようになったらそれはもう大きなステップアップだと思うんで、どんな相手に対しても自分のファイトスタイルを貫いたりとかするのも大事だと思うし、場面場面でどんな展開になるかは分からないけどその中でも自分の良さを出せたらいいなとは思います。
――ちょっと早いですがこの試合に勝利してRISEのベルトを手にした時、自分はどんな王者になりたいっていうイメージすでに作ってます?
AKARI どんな王者になりたいかって言われたらそれは本当に私がずっと見てきたエリカ先生。エリカ先生がチャンピオンになった時は本当にギラギラしてたというかミニフライ級自体ほんとにギラギラしてたなって思うんで、存在感を表したいというかもっとギラギラした階級にしたいなと思います。
――ギラギラした王者っていう感じなんですね。
AKARI 本当なんか抽象的というかふわふわしてますけど、そうですね。ほんとに誰が見てもやっぱチャンピオンだなって分かる選手になりたいし、憧れられるようなチャンピオンにならなきゃいけないなと思います。
――今年からRISEがGLORYとか海外提携とかもしてますしコロナの規制も緩和されて外国人選手が入りやすい状態ができてると思うんですけど、先ほどおっしゃったようなギラギラぶりを外国人選手相手にをぶつけたいとかそういった気持ちってあります?
AKARI そこで見せられたら本当に強い選手だなって外からも内からも認められるような選手にはなるんじゃないかなと思います。
――先ほど前回敗れたerika♡選手に対して「今回はどん底に突き落としたい」というような言い方されてましたけどフィニッシュはどういうイメージされています?
AKARI ずっと言ってますけど理想は倒しきる。あとは本当に明確に効かせたっていう攻撃が欲しいですよね。