山田洸誓 『THE MATCHってすごい試合だったんだなって終わった後にすごく感じる』

インタビュー 2022年8月12日

来る2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて開催される『Cygames presents RISE WORLD ERIES 2022 OSAKA』でヤン・カッファ(オランダ)と対戦するRISEスーパーライト級王者の山田洸誓が正道会館総本部(大阪府大阪市北区)で公開練習を行った。

−−今日のビッグミットを見る限りかなりいい感じで追い込み出来てるように見えたんですけどいかがですか?
山田 もう毎日ラッシュをやってて、自分的にも今疲労はちょっと溜まってるんですけど、疲労抜けてきたら多分いい感じで動けるかなっていうのは感じます。

−−今回の国際戦のテーマの一つはやっぱりラッシュって感じなんですか?
山田 いや違います。とりあえずでもスタミナ、体力面を落としたらあかんかなと思うんでそこは基本的な部分であって、テーマっていうのは倒すっていうのは自分の中で常にあるんですけど、今回は打たせずに自分の距離感は、ズルく戦うっていうのは今回のテーマです。

−−今回対オランダですけども空手家時代含めてオランダの選手と戦ったことってありますか?
山田 いや初めてですね。

−−正道会館と言えばもう旧K-1時代から諸先輩がオランダの強豪と闘ってますけど、その伝説と言うか逸話は多々聞いていますか?
山田 聞いてます。

−−例えばどんな話を聞かれています?
山田 裏話もいっぱい聞いてますけど、やっぱり武蔵さんだったりとか日本人のヘビー級ファイターの選手がもう本当に海外のトップの選手と戦ってたっていう、その時代のことを聞いたらやっぱり自分も照らし合わせるっていう意味でもすごいワクワクしますね。

−−今回の対戦相手であるカッファ選手は往年の名選手のラモン・デッカーの再来って呼ばれてますけど、試合映像を見る限りどんな印象を受けました?
山田 凄くアグレッシブでさがらない凄い良いファイターやなっていうのは、重戦車っていう感じですね。体つきも凄く良いし。

−−相性は良さそうですか?
山田 相性いいと思います僕は。元々打ち合ってくれる選手大好きなんで。でもその中でも今回ちょっと違った一面を、さっきも言ったように見せられたらなと思います。

−−でしたら今回は賢く戦って倒すって感じになりますかね?
山田 ってなればいいですね(笑)。自分の今回のテーマはそれなんで。

−−ところで前戦は東京ドームのTHE MATCHでしたけどやっぱり安保選手と戦ったことで反響、反応は大きいですか?
山田 THE MATCHってすごい試合だったんだなって終わった後にすごく感じる部分って大きくて、ほんとに今までそんな格闘技見てなかった人もあの一戦で僕のことを知ってくれたりとか、格闘技のこと知ってくれたりとかっていう面があったんで嬉しいですね。

−−でしたら地元でも知名度が高まりました?
山田 そうですね狭い町なので、もともとTHE MATCH出る前から知ってくれてた人が多かったと思うんですけど、よりTHE MATCHの効果凄くあったと思いますね。

−−試合後も安保選手とプライベートで交流があったという感じですけどいかがでした?
山田 安保くんYouTubeやってるんで、何回かそのYouTube撮影も兼ねて一緒にご飯行ったりとか、先日上がった動画がちょっとドッキリのみんなが楽しんでくれる動画だったと思うんですけど、すごく安保くんとも仲良くさせてもらっていますね。

−−THE MATCHの前に山田選手自分はSNSが苦手ってことを公言されてましたけども、その辺もTHE MATCHを通して経験を経たことでだいぶ変わってきた部分はありますか?
山田 いやいまだにそんな得意ではないんですよSNS自体。その得意不得意っていうかそんなにまめに見るでもなかったし今でもそうなんですけど、やっぱりプロとして気付かされた部分も大きかったですし、やっぱりRISEさんに恩返ししたいっていう部分でも、ちょっとでも僕がSNSやって貢献できればなという気持ちもありますし、あと自分も格闘技をこれからずっとやっていこうと思ってるんで、そのためにもちょっとずつ自分ができることっていう部分でも今SNSっていうのは大きいかなと思うんで、ちょっと頑張ります。

−−前回のその安保戦なんですけどちょっと山田選手らしくない試合だったかなと思っているんですが、ご自分としては反省点みたいな部分は考えていますか?
山田 いいところもあったっていうかその3分3R通して、いつも僕集中が切れてしまうんですけど、3ラウンドを通してその集中力が切れなかったっていう部分は自分の中でよかったなと思う点。反省点っていうか直していきたいなと思う部分もいっぱいあるんですけど、もう少し打ち合いしたかったなっていうのも自分が得意な部分で戦いたかったなっていうのはあります。そこに持っていけなかったっていうのは反省点かなと思いますね。

−−なるほど。その中で先ほど言われた相手の攻撃を受けずに自分の攻撃を当てるというようなスタイルにしようと思ったのは何故ですか?
山田 いや別に…今回だけかな(笑)。特別なあれはないですけどヤン・カッファ選手がすごく好戦的でアグレッシブな選手なので、相手の嫌な所突いていこうかなっていう部分でもちょっとズルく戦おうかなと思っています。

−−今総本部ですよね? 毎回恒例だとは思うんですけども今回は総本部にはどれぐらいいらっしゃるんですか?
山田 10日間ぐらいですかね。

−−湊谷コーチは多分対オランダもたくさん経験されてると思うんですけど何かアドバイスっていうのはもらってますか?
山田 そうですね、すごく自分に合ったスタイルで的確なアドバイスをいただいてますね。

−−「オランダの選手はこうだよ」みたいなこと聞いてますか?
山田 個々にやっぱ違うと思うんでスタイルが。オランダ特有のファイトスタイルがあると思うんですけど、ヤン・カッファ選手にはヤン選手のスタイルがあると思うんで、それに合った相手を攻略できるようなスタイルで自分は今調整しています。

−−山田選手の初期はすごく倒し屋っていうイメージがあったんですよね。相手のレベルが上がってるってのはもちろんあるんですけど、最近ちょっとKOがだんだん減ってきてるっていう部分があるじゃないですか。その辺はどう考えますか?
山田 でも前々回の直樹選手もそうですしやっぱりこう一発当たれば自分は倒せる武器を持ってると思ってるんで、そこに持っていけれるスタイルをもっともっと完成形に近づけていきたいなというのはありますし、いま言ったように相手のレベルは当然上がっていってるしこれからもそうだと思うんですけど、今回倒したらまたみんな見てくれると思うんで、認めてくれると思うんで倒したいですね今回は。

−−ちなみに空手時代で一番大きかった相手ってどれぐらいありました?
山田 187cmぐらいですかね。

−−何キロぐらい?
山田 軽量級、中量級、重量級って分かれるですけど僕は軽量級の部だったんですけど、正道会館は72キロまでだったんで、結構重たかったです。

−−無差別は経験ないですか?
山田 無差別あります。

−−無差別でなんかすごいでかい相手ってやったことないですか?
山田 体重とかそうですね90キロ近くぐらいある選手もやったことあります。

−−そういう経験があるから外国人選手特有のフィジカルですとか圧力の強さっていうのには対抗できる自信はありますか?
山田 ありますけど、でもやっぱ空手とキックボクシング競技はちょっと違うんで、顔面パンチがあるっていうだけでも全然違うと思うんで、そこはちょっと気をつけながら戦いたいなと思います。まぁフィジカル面では自分は体小さいですけど「うわ、やばいな」って感じたことはないですね。

 

公開練習の模様はオフィシャルYouTubeチャンネルで配信しています