風音インタビュー『（去年は）一つ一つ良い経験させてもらって根拠がある自信ができた』
インタビュー 2023年3月21日
「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」にて田丸辰との対戦が決定している風音が公開練習を行った。
–ちょうど1年前のELDORADOでは那須川天心選手と戦って、そこからの1年は振り返ってみてどうでしたか？
風音 振り返ってみてあっという間だったんですけど、一つ一つ良い経験させてもらったなっていうのはあります。根拠がある自信ができました。
–去年の3戦ともそう感じましたか？
風音 もちろん悔しい思いもしたんですけどそれを上回る経験というか、僕にとってはすごい大きい年だったと思いますね。
–その積み重ねた経験について具体的に教えてもらえますか？
風音 他のファイターがやりいたいと思ってもできないことをやってるんで、他の人には感じられないようなプレッシャーとか試合前の気持ちとか、もちろん技術面もそうですけど全部ひっくるめて中々できひんことなんじゃないかなってことが経験できました。
–風音選手を見ていて一つ一つの試合前に仕上げをやり切った感を感じるのですが、ご自身でもやり切った感は感じていますか？
風音 毎回毎回試合をやるにあたってこれ以上できないなってぐらいまでやるんですよ。じゃないと勝てないので。相手も強いし、夜疲れて休んでとかも自分っぽくないんで、自分がもう無理やなって思うところからもう一本二本やるって感じですよね。意外と限界って来ないなって思うんですよね（笑）、来て欲しいですけど。
–今回の田丸戦に向けてもそういう感じで追い込んでいるんですか？
風音 そうですね。でも追い込んでるけどがむしゃらにやってるだけじゃないんで、ちゃんと頭を使うところはやってるからまあまあいい塩梅でできてるんじゃないかなっていうのは思いますね。
–対戦カードが発表されてから少し時間が空きましたけど、そこから田丸選手の印象とかが変わったりっていうのはありますか？
風音 別にそんなにないですよ。相手に対しての印象はたぶん毎回言ってるんですけど、どうでもよくてあんまりないんですよね。自分が強くなるだけの話なんで。
–そしたらその先にある-54kgのRISE WORLD SERIESを見据えるってことになりますか？
風音 今はそうなりますよね。RISE WORLD SERIESに出れるか出れないかなので。
–では今はもう7月の大阪決戦のことも考えながら調整していることになりますか？
風音 そういう訳ではなくて、その先にって言われるとそうなるんですけど。今は田丸選手のことしか見てないし、田丸選手に勝つためにやってるから先のことは見てなくて、結果的に今回勝つことは先に繋がるだけで今は目の前のことだけですね。
–ELDORADOの対戦カードが全カード出揃いましたけど、その中で自分のどんなところをアピールしたいですか？
風音 たぶんですけど見てんのと僕とほんまにやるのとでは僕の強さとか怖さが分かってないと思うから、先入観が強い人とか田丸選手にも僕のその強さっていうのを見せたいですね。
–見ているのと対峙した時の風音選手とでは全然違うってことですね？
風音 違うと思いますよ。自分は自分なんでいまいち分からないですけど、でも自分が相手だったらすごいやりづらいと思うし、やってみないと分からないんじゃないんかなって思います。
–田丸選手のテクニックについてはいかがでしょうか？
風音 ディフェンスが上手やなと思います。
–以前の風音選手が「田丸とやらせろ」と言ってましたが、その気持ちは時が経って変わりましたか？
風音 前も言ったんですけど別に今はどうでもいいかなって思ってるんで、試合が決まったからそれに向けてやってますけど気持ちとしては何やりたいっていうのはなかったですね。
— 田丸選手と戦った時の実力差っていうのはご自身でどのように認識していますか？
風音 それは試合やってみないと何とも分からないですけど、全然レベルが違うんじゃないかなって思ってますね。
–では今回は勝ち方にこだわりはありますか？
風音 倒したいですね。
–そのための練習をいっぱい那須川会長とやってるんですか？
風音 はい。でもそれに関しては毎回そうなんで（笑）毎回毎回倒したい気持ちで倒しにいってるんであんまり変わらないですね。
–自分の倒したいイメージには近づけてない感じですか？
風音 やってることはやってるんですけど、中々人って倒れないんで（笑）
–田丸選手にKO勝ちとか良い勝ち方をすればファンにも印象付くと思いますが意欲はありますか？
風音 他の周りのことを意識するとかはないんですけど、ただ普通に倒したいなって思ってます。