麻火佑太郎インタビュー『怪我なく圧倒的に勝って、RISEのビッグイベントに出る』

インタビュー 2023年5月24日

来る5月28日(日)後楽園ホールにて開催します『RISE 168』でマサ佐藤選手と対戦する麻火佑太郎選手のインタビューをお送りします。


–「麻火佑太郎」はリングネームですよね?どの様な由来からつけたんですか?
麻火 所属しているPHOENIXがみんなリングネームを付けるという風潮と言いますかルールがあるらしくて、僕も本名の「清水佑太郎」でやりたいですって代表に相談したんですけど、苗字か名前かどっちか変えられないかって言われて、どっちかというと下の名前残したいですって言ったらうちの代表が「麻火」を提案してくださってそのまま決まった感じです。


–この「麻火」にはどういう意味が込められてるんですか?
麻火 代表が画数とか下の名前との相性とかそういうのが好きらしくて、1000個ぐらいあるうちの三つ決めましたって言われて、麻火以外にもう二つ来たんですけど結果「麻火」がいいなと思って。


–気に入ってますか?
麻火 「麻火くん」って呼んでいただくことが多いのでかなり気に入ってますね。


–会場でも本名の清水で呼ばれるより多いんじゃないですか?
麻火 そうですね、清水はもう全く呼ばれないですね。麻火って結構呼びやすくて愛着あっていいなと思います。


–麻火選手は地元の長野県から上京されてどのくらい経ちますか?
麻火 20歳で上京したので4年目ですね。


–東京には慣れました?
麻火 ジムだけであまり他に出かけないので、あんまり変わらないですね長野と。


–以前は本名で地元を拠点に活動されてた記憶がありますが、やっぱり上京して活動するとちょっと違いますか?
麻火 長野も環境は整えていただいてたので良かったんですけど、色んなところに出稽古しながら練習してたので、今はもうPHOENIXで基本的に週5〜6練習して週1はフィジカルを入れるというようなルーティンができたので、そこはかなり前と違うところですね。


–今までも様々な団体に上がってますが、目標はRISEのスーパーライト級の王座一本ですか?
麻火 RISEが好きなのでRISEでやっていこうって決めてます。


–RISEのどんなところが気に入ってるんですか?
麻火 もともと長野にいた時からRISEっていう団体が好きで、天心選手がずっとトップで走ってらっしゃって、自分も長野にいる頃は天心選手の動画をよく見てたしすごい勉強していて、そういう中でやっぱりRISEの印象っていうのが自分の中で強くて、一回長野にいるときに出たんですけど負けてしまって。上京したからにはRISEで勝ち上がっていきたいという気持ちで毎日頑張ってます。


–今全勝とまではいかないまでも結果がきちんと出てますね。
麻火 ちょうど去年5月に負けてしまったので今回は5月しっかり勝ちたいです。


–5月のトラウマがある訳ですね。
麻火 そうです。ちょうど1日違いで去年の5月29日に木村“ケルベロス”颯太選手に負けてしまったので、今年はしっかりと勝ちたいなって。


–1年前の自分と比べたらだいぶ成長してる自負はありますか?
麻火 凄くあります。去年2月にチャッピー吉沼選手とやったときが65kgで初めてだったんですけど、今見返すと細くて全然身体も出来上がってないなという状況で。でも前回の北井選手との試合を見返すと、かなり身体も大きくなってマッチしてきたなというのがあるので、そこは今かなり自信になってます。元々フィジカルが足りてないなというのはあったんですけど、ここ最近は負けないなという自信があります。


–北井戦から5ヶ月経ってフィジカルの方は更に進化しましたか?
麻火 フィジカルもパワーもスピードも全部上がっていて、前回の試合を越えなきゃいけないというのが自分の中であって、越えるために前回以上のトレーニングをしているので、間違いなく強くなってますね。


–今回の対戦相手がマサ佐藤選手ですが印象はいかがですか?
麻火 旧KNOCK OUTの時にトーナメントに出ててすごい激闘王というか、北井選手と同じく激闘の印象が強いですね。昔からいる有名な選手という印象です。


–対策はバッチリですか?
麻火 北井選手と結構似てるなというのはあるんですけど、もちろん違うところは多いんでしっかりと前回の反省点を強化しつつ、しっかりとマサ佐藤選手に焦点を合わせたトレーニングをしているので、何を出すかは試合を見て楽しみにしていただければと思います。


–マサ佐藤選手が去年病魔に倒れてそれからの復帰戦って部分はちょっと意識しますか?
麻火 そこも最近知ったんですけど、やっぱりそういう大変なとこを乗り越えてからの復帰戦なので、マサ佐藤選手もかなり気合入ってると思いますし、いい試合ができると思います。


–麻火選手は以前にバックボーンはテコンドーと聞いた記憶があるんですが、空手とともにテコンドーもやっていたんですか?
麻火 もともと年長から小学6年生まで新極真という空手をやっていて、中学に上がったタイミングでキックボクシングに転向したんですけど、そこのキックボクシングのジムがテコンドーも一緒にやってる道場で、ベースはキックボクシングなんですけど両立しながらテコンドーも習っていたという感じです。テコンドーがバックボーンって言っていただくことが多いんですけど、実際は多分空手がバックボーンでキックボクシングもテコンドーもやって、ボクシングも習ってたので色々やってる感じですね(笑)。


–アマチュア時代はどの競技の試合が一番多かったですか?
麻火 キックボクシングが多いですね。あと格闘打撃という空手の大会があるんですけど、それもちょっとご縁があって出させていただいてました。


–色々やってるんですね。
麻火 どこかに所属してたという道場じゃないので色々なところを自由に出させていただきました。


–やっぱり長野県というと小林聡さんとか先日引退された森井洋介さんの出身県というイメージがこの世界では強いんですが、その辺の先代たちは意識しますか?
麻火 本当に小林聡さんも森井さんも凄く昔からお世話になっていて、ご縁があって小林さんの道場も何度か出稽古に行かせていただいてますし、野良犬祭という興行に出させていただいたりしているので、今長野で盛り上げていくのは自分しかいないなって森井さんから引き継いだと勝手に思っています(笑)。しかも出身も上田市で一緒なので、偉大な先輩を超えていきたいなと思います。


–長野キック伝承ですか。
麻火 そうですね、小林さんから始まって僕がしっかりと引き継いでいます。


–2023年の目標はありますか?
麻火 今回勝つことが第一ですけど、全体で3試合はやりたいと思っているので、しっかりと怪我無く圧倒的に勝って、RISEのビッグイベントに出るというのは自分で決めているので、まだまだ知名度が足りないですけどしっかりと結果を残していってビッグイベントは必ず出て勝ちたいです。


–今の言葉から相当の覚悟を感じます。
麻火 いずれは長野に帰ろうと思っているので、それまでに東京で実績を作ってチャンピオンになって帰るというのが、長野の時からお世話になってる方々への恩返しなので、今まで以上に気合が入っています。


–今回の試合はどんなところに注目してほしいですか?
麻火 今までにない僕を見ていただきたいと思っていて、今まで蹴り技で上手く戦う印象があったと思うんですが、今回は激しく行こうかなと思っています。


–最後に麻火選手ファン、RISEファンの方々に熱いメッセージをお願いします。
麻火 今SNSで盛り上げる選手が多いですが僕はそういうところでヒール役にもなれないですし、誰かを煽ったりするのはあまりできないですけど、実際に試合を見ていただければ間違いなく面白い試合をすると自分の中で決めているので、今度の試合は必ず皆さんに覚えていただけるような試合内容で勝ちます。同じジムの梅野さんが有名になっているので、しっかりと僕も続いていけるように頑張りますので、これからも麻火佑太郎とPHOENIXの応援をお願いします。

 

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