旬ノ介インタビュー『地方ならではの人生を懸けた選手がいるというところを感じてほしい』

インタビュー 2023年6月7日

6月9日(金)新宿FACEにて初開催します『RISE Fight Party』公式戦に出場する旬ノ介の試合前インタビューをお送りします。


–まずリングネームの「旬ノ介」は本名ですか?
旬ノ介 本名です。


–本名が気に入ってるからそのままリングネームにしているのですか?
旬ノ介 誇らしいと思っています。


–どの辺が一番お気に入りですか?
旬ノ介 旬っていう漢字が珍しいですし、僕はいつでも旬だっていう意味もかっこいいと思いますし日本男児感があって好きですね。


–今回RISE Fight Partyに出場することになりましたが東京での試合は何回目ですか?
旬ノ介 去年RISE EVOLに参加して2回目です。


–その間も九州の大会にはたくさん出てますよね?
旬ノ介 そうですね、お陰様で年に7回くらい出させてもらいました(笑)。


–地方で年に7回ってものすごく多くないですか?
旬ノ介 めちゃくちゃ多いと思います(笑)。


–所属するK-LIFEジムからの売り込みですか? それともそれぞれのプロモーターから試合のオファーが来てるのですか?
旬ノ介 どうですかね? 僕はK-LIFEの北薗代表からオファー来たよと連絡しか来ないですけど、北薗代表の方針としてもやるからには日本トップにならないといけないので、今の結果よりも場数で最終的に強くなるということを意識したマッチメイクを全部飲んでるんじゃないかなと思っています。僕には事後しか来ないので(笑)。


–でもその甲斐あって最近連勝中ですよね。
旬ノ介 勝ち方はアレですけどとにかく九州では負けない、九州では最強になる事というのは一つの通過点として思ってます。


–その次が関東進出ですか?
旬ノ介 前までは東京で試合して有名になって実力を認めてもらうというのが目標でしたが、最近は本物になれば人は集まってくるはずだという思考も出て、今お世話になってるRISE WESTに僕の階級のランカーを呼べるようにしたいなと思っています。だから場所というよりは福岡でも強い人と戦えればそれでOKです。


–九州のキックは関東から見たら熱く活発にそれぞれの大会が活動してると思いますが、戦ってる当事者としてはいかがですか?
旬ノ介 試合の内容を見ると関東の人のテクニックとかには劣ると思うので、関東の選手が見た時にそこは恥ずかしくないような大会にしないといけないと思います。


–今回TEAM TEPPENの羅司選手との対戦となりましたが、対戦相手としてどんな印象を持っていますか?
旬ノ介 上手だしサウスポーで背も高くて体力もあって、凄いやりづらい、今までやってきた中で一番強いと思います。


–サウスポー同士の戦いになりますが、対サウスポーはいかがですか?
旬ノ介 オーソドックスよりは得意ではないですけど、この1ヶ月で結構成長したと思うので、楽しみの方が今は強いですね。


–攻略法もバッチリですか?
旬ノ介 あまりカチッとは決めてないですが、TEPPEN GYMの選手に僕の今までがどれぐらい通用するのかというのを試合の中で感じたいし、今回立ててきた対策もしっかりこなしていきたいという両軸でありますね。


–旬ノ介選手を指導している北薗さんは今回の試合をどのように見てますか?
旬ノ介 あまりそんな話さないですけど(笑)、「TEPPEN GYMの選手」というのが大きいテーマかなと思ってて。僕のジムは創立7年で僕は格闘技始めてまだ5年なんですけど、僕しかプロがいないです。唯一で初めてのプロなので、その選手はTEPPENのバリバリやってる若手のホープにどれぐらいできるのかというところは北薗もですし、鹿児島のキックボクシング界に夢を与える試合にしたいと思ってます。


–今の言葉を聞くと鹿児島のキックボクシング界は今回の旬ノ介選手の試合を期待してるのですね?
旬ノ介 期待してくれてますかね?(笑) 期待してるかはわからないですが、注目はしてくれていると思うので僕は勝てると信じてます。


–今も鹿児島を練習の拠点にしていると思いますが、鹿児島のキック熱はどうですか?
旬ノ介 まだまだかなと思います。ジムの数も少ないですし、大会なんて年に一回あるかないか。東京は毎週試合をやろうとか思えば出れると思うので、環境を変えるにはこの拠点で活動して勝っていくしかないと思っていて、その第一歩にしたいです。


-今回、K-LIFEジムの会員の皆さんも今応援してくれていますか?
旬ノ介 暖かい目で見てもらっていますね。


–いずれにしろ楽しみな部分は多い一戦ですね。
旬ノ介 鹿児島自体ジムも少ないので、例えばサウスポーとなったら他のジムから出稽古に来てもらったり行ったりするので、鹿児島の○○ジムというよりは「チーム鹿児島」というネームで肘有りでも肘無しでも日本トップを狙っていこうという感じなので、K-LIFEだけじゃなくて他のジムの人からもいっぱい連絡来てるので、いい結果を報告したいなと思っています。


–先ほどでキックのキャリアは5年って話しでしたけどキックの前は他のスポーツをしてたんですか?
旬ノ介 僕は球技しかしたことがなくて、大学時代は関西の大学にいてラクロスをしていました。


–ラクロスからキックに転向って珍しいですね。
旬ノ介 空手とかも全くしたことなかったので、一から北薗代表に教えてもらいました。


–何故キックだったのですか?
旬ノ介 大学時代YouTubeのおすすめに那須川天心選手がKNOCK OUTでタイ人(2016年12月5日対ワンチャローン・PKセンチャイジム戦)をバックスピンキックで顎をぶち抜いた動画が出てきて、見たら体重も身長も一緒ぐらいで「こんな子でもこんなことができるんだ」と思って、自分も社会人になったら始めてみようと思いました。


–始めてみたらプロになっていた?
旬ノ介 喧嘩とかもした事がないタイプだったので緊張とかもしてどうしようという感じで、それこそRISE EVOLから吹っ切れてこのまま終われない、やるからにはトップまで行ってやりたいという気持ちになりました。


–今は日々の生活もキック中心ですか?
旬ノ介 大きなスポンサーとかはついていないので仕事はフルタイムでしています。


–最後に旬ノ介選手のファン、RISEファンの皆さんへ今回2回目となる東京での試合に向けて熱いメッセージをお願いします。
旬ノ介 RISEは若手の選手とかも多いですけど、その中で僕は28歳で大学卒業してから始めた泥臭い選手で、地方ならではの人生を懸けた選手がいるんだぞというところを試合で感じてほしいなと思います。これからどんどんRISEの本戦に出ていくポジションになっていきたいと思いますので、名前を覚えてください。

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