田丸辰インタビュー『RISEが大﨑選手と志朗選手をやらせたいみたいに感じて腹が立ちました』
インタビュー 2023年6月29日
来る7月2日(日)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて開催します『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』にて、RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournamentの一回戦でペッシラー・ウォー・ウラチャーと対戦する田丸辰の試合前インタビューをお送りします。
–公開練習では意識して連打を打っていたのですか?
田丸 早いコンビネーションを意識しました。
–対戦相手用のパンチということで?
田丸 やっぱり回転率は大事になってくるので、今回の相手がとかだけではなく常に練習しています。
–パンチの回転に関しては今トーナメント出場選手随一の自負はありますか?
田丸 パンチの回転もそうですしパンチの技術、スピードはどの選手にも負けてないと思います。
–記者会見から時間が経ちましたがペッシラーの試合映像はあの後も少し見ましたか?
田丸 ちょいちょい見てます。
–同じサウスポー同士の対戦になりましたけどいかがですか?
田丸 1月に戦ったクンスックノーイとタイプ的には似ているんですけど、サウスポーなので全然違ってくると思うし、すごい技術もあると思うので楽しみです。
–今年の1月に戦ったクンスックノーイもかなりの強豪でしたが、ムエタイの選手がRISEルールで戦う時の特徴とか共通項は予想してますか?
田丸 似たようなタイプと言っても人が違うので、癖やり蹴りの威力とか長さが全然違ってくるので、共通点みたいなのは意識してないです。
–明かせる範囲内で構わないですが、あえて今ペッシラーの攻撃で警戒すべき物ってどう感じ取っていますか?
田丸 蹴りが上手い選手なので、その蹴りに対して自分の倒せる攻撃をどういう風に当てていくか、蹴りに合わせていくのか避けていくのかというのは楽しみにしててもらいたいです。
–自分の必勝パターンとしても何パターンも既にイメージが出来ていますか?
田丸 そうですね、倒せると思います。パンチもそうですし足技とか3パターンはあります。
–前回の会見の時、田丸選手は割と物申すキャラでしたが改めて同じBブロックの組み合わせを見ていかがですか?
田丸 物申すキャラとかではなくて自分が思った事を言っただけなんですけど(笑)、僕的にはこのトーナメントが決まった時に一回戦で外国人と戦って、準決勝で志朗選手と当たって、決勝で大﨑選手にリベンジして優勝するというのが勝手に頭の中であったのですが、組み合わせ見た時に準決で当たるのが大﨑選手じゃないですか。RISEとしても大﨑選手と志朗選手をやらせたいみたいに感じて、腹が立ちました。
–今回の一回戦の試合内容でトーナメントの流れを変えるぐらいの勢いや気持ちはありますね。
田丸 でも一回戦の相手は大﨑選手とか志朗選手じゃないのであまり気にしてないですけど、対にそこと比べられると思うので、そこよりもインパクトのある勝ち方をして「田丸優勝あるぞ」とみんなに思わせたいです。
–やっぱり世間的には田丸選手、大﨑選手、志朗選手の日本人同士の三つ巴を注目してると思いますが、これからどうなっていくと思いますか?
田丸 それはもちろん準決で大﨑選手倒して、決勝で志朗選手倒して自分が優勝しますよ。
–決勝までの倒すシミュレーションは組み立てているのですか?
田丸 準決勝、決勝については実際優勝候補とかって言われてても格闘技の世界は本当に誰が勝つかわからないのでそこは全然意識してないですけど、やっぱりその二人に上がってきてほしいので、実際当たる事になったら倒すシミュレーションを練っていきたいです。
–今も言っていたように格闘技なので誰が勝ち上がってくるかわからないという点で、実際に意中の相手が勝ち上がってこなかった場合のモチベーションはどう保とうと思いますか?
田丸 優勝したら世界チャンピオンじゃないですか。格闘技やってる以上みんなそこを目指してるわけだし、自分が小さい頃からずっとやってた格闘技の一番になれるというのはモチベーションしかないです。日本人選手が一回戦で全員落ちたとしてもモチベーションは下がらないです。
–田丸選手は最軽量級(51.5kg)のチャンピオンでそこから54kgに上げることになりますが、最軽量級だからこそのアドバンテージって何だと思いますか?
田丸 スピードは誰にも負けないですし、フライ級の選手ってすごい勢いのあるというか怖いもの知らずの選手が多くて、そこと戦って勝ってきたのも自分にとってアドバンテージになるかなって思います。
–逆に耐久力という面ではどうですか?
田丸 実際大﨑選手とも一回戦ってるので、どれぐらいの強さというのはわかっているのでそこは特に問題ないかな。
–2019年9月に鈴木真彦選手と54kgで戦って階級の壁を味わったと思いますが、そこから自分がこのクラスで戦うためにはどうすればいいかって考えてましたか?
田丸 あの時は試合中にどうするみたいなことを考える事が多くて、作戦というよりも試合の中での感覚で戦っていたのでああいう避けるスタイルになってましたけど、今だったらどうやって戦うかって実際わからないし、鈴木選手だからああいう感じになっただけで、他の54kgの選手と戦った時に同じ感じになるかって言ったら別だと思うし、そこは相手によって変わります。
–最軽量級のチャンピオンが55kgからも落としてくる選手を敗るという事を実現させる自信はある?
田丸 自信しかないです。最軽量級のチャンピオンなんで今回優勝したら評価も変わってくると思うし、そこは自分のモチベーションの一つというか、小さいやつが大きいやつを倒すのが格闘技の魅力だと思うので実現したいですね。
–先ほどから志朗選手、大﨑選手の名前は上がりますけど外国人選手はあまり脅威に感じてないんですか?
田丸 実際知ってる選手がそんなにいないっていうか、あんまり他の選手に興味ないので。だから見たことある選手には注目してますけど、今注目されてるのは日本人選手だと思うので、外国人選手が上がってきたら上がってきた時に考えます(笑)。
–対ムエタイという部分に自信はありますか?
田丸 自信ありますね。一回タイ人選手と試合しているのでそこの経験っていうのは活かされてくるかなと思います。
–先日志朗選手が公開練習をやっていてそこでも田丸選手の名前が上がってこなかったのですが、どう思いますか?
田丸 (笑)。志朗選手はまぁ当たるとしても決勝なので今何を言うとかはないですけど、RISEの55kgの世界チャンピオンでRISEとしても推していきたいのはわかりますけど、天狗になってるのは今だけ。今のうちに鼻伸ばしておけと思いますね。
–以前からパンチの強化をしていると言ってましたがこの試合に向けて強化しているポイントはいかがでしょうか?
田丸 パンチもそうですけど、相手がすごい蹴りが上手い選手なので、その蹴りに対してどの様に戦っていくか、蹴りが上手い選手に対してパンチや自分の倒せる武器を当てていくかと言うのを考えながら強化してます。
–以前からKOも目指していきたいと言ってましたが、自分が倒せるとしたらどういうパターンで倒せると考えてますか?
田丸 倒せる攻撃って相手によって変わってくるので、今回のタイ人選手だったらこれで倒すというのは自分の中で頭にあって、それは本当に試合当日に僕が何をやりたいのか分かると思うので、楽しみにしてもらいたいです。
–最近の田丸選手が好調な理由はどういったところにありますか?
田丸 いろいろ辛い時期とかも乗り越えて、その中で自分の中で色々と吹っ切れたというか一番キツイ状態の時からタイトルマッチでベルトを獲れたのが自分の中で自信になって、TRY HARD GYMとしてずっと結果が出てこなかったので、やっとTRY HARD GYMとして結果を出せたって事が自信に繋がったと考えてます。
–練習の中で一番会話をしたりアドバイスをもらったりする仲間はいますか?
田丸 基本的にはHIROYAさんとマンツーマンでずっとやってるんですけど、先輩後輩トレーナー関係なく自分はアドバイスをもらいますし、自分もします。そこはやっぱり大事なところだと思ってます。
–宮﨑小雪選手とスタイルが近い部分があると思うのですがそういう会話とかはしますか?
田丸 小雪にアドバイスは結構しますね。例えばマスとかやって「ここはこういう風にした方がいいよ」とか。スタイルは…小雪に特別にとかは全然なくて皆平等に教えてるのですが、なんか似てますね。
–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
田丸 今回強敵だらけのトーナメントで自分の実力が試されるトーナメントですし、このチャンスを絶対に逃したくないので、必ず自分が優勝して世界チャンピオンになります。まずは一回戦、自分の可能性をみんなに見せつけていきますので楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします。