志朗インタビュー『世界的に見てもハイキックのKOが増えているので狙っていきたい』

インタビュー 2023年8月22日

来る8月26日(土)『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』大田区総合体育館大会にて、RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournamentの準決勝でクマンドーイ・ペッティンディーアカデミーと対戦する志朗の試合前インタビューをお送りします。

 


–暑い日が続きますがコンディションはどうですか?
志朗 暑さはタイで慣れてるのでそんなに気にならないし、体調も前回に比べたら良いので、強豪が相手ですけど自分自身試合が楽しみです。


–前回に比べてコンディションが良いのは何か要因がありますか?
志朗 体重の調整で減量を気にしすぎないように、ある程度気を使いながらやることで練習のパフォーマンスが下がらないようにするのを心がけていたので、今回は下がらなかったので第一関門は突破しました。


–54kgという体重に関しては問題ない?
志朗 前回は脂肪を削るだけ削って水抜きは少なめにして、理想を求めすぎてそこにばっかり力を入れて、逆にパフォーマンスが悪くなったので、体重に関しては落ちるのは落ちますけどいつもの55kgの時に近い落とし方の方がいいんじゃないかって話し合って、今回はそんな感じで行きます。


–準決勝はクマンドーイ選手との一騎打ちになりましたが、初戦を見て印象はどうですか?
志朗 スピードがあります。大振りのフックなのに振りが早いので、当たった場合一発で倒れる不安もありますし、その中でカウンターを合わせるのは技術と度胸が必要だなと思いました。


–カウンターを狙いに行く試合展開になりますか?
志朗 なるんじゃないですか。8年前とか5年前ですけど何回かタイでの試合で倒されてる映像
も見て、「あ、クマンドーイも人間なんだな」って安心したので、そこを狙っていきたいです。


–現時点で志朗選手の頭の中ではクマンドーイ選手を倒せるイメージも思い描かれてるわけですね。
志朗 パンチと蹴りを合わせて3パターンか4パターンくらいは「これ決まったら絶対効くね」という技はあるので、ハマれば絶対倒れると思います。


–前回の志朗選手的にダメだった試合を客観的に見るとどうですか?
志朗 対戦相手がやりづらかったというのもあるし、アップの時にすごいお腹が空いて、計量終わってその日の夜ぐらいから一気にお腹が空いて、脳が炭水化物を欲してる感じが出て。ボディビルダーの人に聞いたらそういう現象があるらしくて、試合前に結構違和感があって試合内容もそうですけど、動きが悪いのと疲れやすいなというのは試合を通して感じました。


–減量を意識しすぎたということですか?
志朗 完璧を求めすぎました。55kgから54kgって1kgなのに2kgくらい体脂肪削らないといけないみたいな完璧を求めすぎて、少しのズレに敏感になった部分がありました。


–今回はもう練習段階から違いますか?
志朗 力が入るので、全然違います。前回はスパーリングしてても動きが悪いなというのがずっとあったので、今回はそれがないので全然違います。

 


–先ほどから話を聞いてるとクマンドーイ選手を倒したいという欲があるようですが?
志朗 やっぱり天心くんが判定まで行ったというのもありますし、あれだけ振りが大きいからみんなクマンドーイ選手が倒してるイメージしかないと思うので、その選手を倒したら自分的にも客観的にかっこいいなって思えるのでそこは狙いたいです。


–ちなみに必殺のハイキックは当たりそうですか?
志朗 最近世界的に見ても蹴りとかハイキックのKOも増えてるので、そこは狙っていきたいです。


–ハイキックがトレンドなんですね?
志朗 ONEとかでタイ人が3R以内にハイキックとかミドルキックとか蹴りで倒してるのが多いので、パンチに対してムエタイ選手や自分も蹴りの技術はある方なので、そこは狙っていきます。


–志朗選手のハイキックはキレがあって倒れるイメージがすごく強いですが、それは狙ってるんですか?それとも一瞬で閃きますか?
志朗 攻撃出す前に2個先くらいまで読んで、「この位置でこの攻撃を出したら相手はこっち側に動く」とか、「これやられたらガード下がるから」というのを一瞬考えてから出してます。


–結構理詰めなんですか?
志朗 練習から自分が出して当たってる技とかが多いですね。閃きというか試合中の展開で当たるのはわかりますし、前回の場合は相手の手が下がる場面があったので、腕の長さが思ったより長くて「これ奥まで届かないな」っていうのがわかって、あまりやらなかったです。本当に展開次第というのもありますし、ちゃんと普段から当ててるというのもあります。


–クマンドーイ選手はフルスングでバンバン手を出してくるイメージが強いですが、志朗選手としてはこういう選手はやりやすい相手ですか?
志朗 やりやすいかもしれませんが、正直そこまでフルスイングの選手と戦ったことないですね(笑)。あれだけ遠慮なく振って来て、最近ローキックもやってるので絶対脛硬いじゃないですか。それは自分も未知数ですね。


–そういう相手は楽しみですか?
志朗 楽しみですね。クマンドーイ選手って強豪じゃないですか。その相手に楽しむ緊張感もいいなって。楽しみ半分緊張半分ですね。逆に当たったら自分も倒れるリスクもあるので、毎日考えながらやってるから充実してあっという間でした。


–これは見てるファンからしたら一番面白い試合になりそうですね。
志朗 ファン的にはそうですね(笑)。

 


–SNSを見てるとバキバキボディの写真を掲載してますが、筋トレとかはやってますか?
志朗 自分がフィジカル必要派なのでフィジカルトレーニングはずっとやってます。最終的に打ち合いとか近い距離になった時に負けない身体作りや力の使い方、全部フィジカルが関係してるので、自分は結構取り入れてます。


–結構直前までやってるんですか?
志朗 1週間くらい前まで最終調整として筋肉痛が残らない程度にやりますけど、週2か週3くらいでフィジカルはやっています。


–今回もその予定ですか?
志朗 最近はそれにプラスアルファで階段や坂道で瞬発系のトレーニングをやっているので、それはミットとかやってると結構活きてるなって感じます。


–どうしても天心選手と比較される部分がありますが、それがストレスになったりしますか?
志朗 ストレスは全くないですね。アンチもそうですけどコメントに対して「それを黙らせてやりたい」という負けず嫌いがすごく強いので、自分はそっちに働いています(笑)。


–それをガソリンにして練習に励んでいる?
志朗 自分のエネルギーになっているので全然何とも思っていないです。


–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
志朗 志朗 8月26日は54kgトーナメントの準決勝で、クマンドーイ選手という本当に強い相手ですが今回しっかりKOを見せたいと思いますので、是非応援よろしくお願いします。

 

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