加藤有吾インタビュー 『弱い相手じゃないし再起戦にピッタリ。油断はしていないけど差は見せないといけない』

インタビュー 2023年12月4日

来る12月10日(日)後楽園ホールにて開催します『RISE174』で、セミファイナルで有井渚海と対戦する加藤有吾(RIKIX)の試合前インタビューをお届けします。

 

 

–試合まで2週間となりましたがコンディションはいかがですか?
加藤 めちゃくちゃいい練習ができていて調子がいいです。


–11月の中旬には韓国でも練習されてましたよね?
加藤 そうです。


–イ・ソンヒョンとチャンヒョン・リーのジムに行っていましたが、どの様な練習ができましたか?
加藤 日本の練習とは違ってスパーリングや打ち込みが多くて独特でした。強い韓国人ファイターの感覚が分かったし、自分のスタイルにも結び付くことが多くて良い合宿になりました。


–遠征の期間は3日間と聞いていましたが、短期間でも吸収する事が多かったですか?
加藤 週2回スパーリングの日があって、1日で2時間以上15ラウンドのスパーリングをしているんですよ。日本だと15ラウンドは2週間でやるラウンド数ですけど、それを1日にまとめた感じで2日間やったので感覚的に分かる事が多かったです。


–実際にチャンヒョン選手らとスパーリングをした手応えはいかがでしたか?
加藤 チャンヒョン選手は73キロくらいあって僕は60キロくらいだったので流石にパワーで押されましたけど、その中でもチャンヒョン選手が使うフェイントや戦い方などを身をもって知る事ができました。


–イ・ソンヒョン選手ともスパーリングはしましたか?
加藤 イ・ソンヒョン選手はパンチの打ち方が綺麗でした。韓国人のファイターは体が強くてガンガン来る中で、チャンヒョン選手とソンヒョン選手はずば抜けて上手かったです。


–その2人以外にも沢山選手が居たわけですね。
加藤 韓国のチャンピオンが何人かいて、レベルが高い選手もいて強かったです。


–また機会を見つけて韓国遠征をしたいと思いましたか?
加藤 僕もテクニックよりはフィジカルでガツガツいくタイプなので、そのスタイルが合っていたので年に何回か行きたいです。

 


–今回再起戦の相手が有井渚海選手になりましたが、決まった時はどういう心境でしたか?
加藤 有井選手も僕も再起戦ということで、僕は怪我をしていたんですけど良くなったタイミングでオファーが来て、弱い相手じゃないし再起戦にピッタリだと思いました。油断はしていないですけど差は見せないといけないです。


–有井選手は加藤選手の試合を見て「こんなやつと試合がしてみたい!」と思っていたそうですね。
加藤 向こうが僕と試合をしたいと言っているのを聞いて、最近そう言われることが有るので選手として嬉しいです。


–今の話を聞いていると有井選手とは噛み合いそうな感覚ですか?
加藤 向こうはガツガツな試合をしたいのかなと思っています。僕も相手が向かって来る方が得意なので、自ずと激闘になると思います。


–その激闘の中で最後に勝ち名乗りを上げているのは自分であるという事ですね。
加藤 もちろんです。


–前回、8月の大﨑孔稀戦から自分のどんな所が成長していますか?
加藤 負けた時に改めて足りない部分が分かりました。攻撃力もディフェンスも2回りはレベルが上がっています。


–RIKIXの小野寺代表やトレーナーの石井宏樹さんにはどのように褒められていますか?
加藤 最近はスパーリングとかもレベルが上がっているねと言われます。自分もそれを体感していて、自信もついてきました。

 


–同じ日には加藤選手と同階級の-55kgのタイトルマッチもあります。鈴木真彦vs大﨑孔稀の試合は意識するものはありますか?
加藤 意識もするけど、どっちが勝つか僕も分からない試合なので楽しみです。自分の試合が終わったら楽しむ側で見ます。


–そうなると自分の試合が終わってシャワーも浴びずにこの試合に見入る感じですね。
加藤 実際生で見たいです。順番的に自分がセミなのかなと考えると確かにシャワーを浴びてる暇もないですね。


–加藤選手から見てもこのタイトルマッチの勝敗予想は難しいですか?
加藤 最初はタイプ的に鈴木選手かなと思っていましたが、大﨑選手は5ラウンドで強いイメージがあります。最近の鈴木選手は倒れたりもしているので、本当にどっちが勝つか分からないです。


–いずれにせよ、その勝者に次挑戦するのは自分だという意識で戦うという事になりますね。
加藤 RISEのベルトはRISEに出た時からずっと意識しているので、絶対自分の腰に巻きたいです。


–9月2日で24歳になりましたが、年齢を1つ重ねて意識的に変わる事はありますか?
加藤 RISEに出てきている選手は10代が多くて、僕も前までそうだったのに気付いたら1個上の世代になっていました。でもここから数年が1番強い時期なのかなと思っているので、今を必死に頑張っています。


–最後に加藤選手のファン、RISEファンの皆様に熱いメッセージをお願いします。
加藤 前回は時期挑戦者決定戦で負けて、今回タイトルマッチではなくて再起戦という形になったのですが、常にレベルアップしています。今回は相手も気合が入っているみたいで、自ずと面白い試合になると思うので期待して楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします。

 

 

≪RISE174試合順≫

▼メインイベント RISEバンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
鈴木真彦(王者/フリー/第7代RISEバンタム級王者、WBCムエタイ日本統一バンタム級王者、HOOST CUP日本バンタム級王者)
大﨑孔稀(挑戦者/OISHI GYM/同級1位、BOMバンタム級王者、WMCスーパーフライ級王者、J-NETWORKスーパーフライ級王者)


▼セミファイナル バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
加藤有吾(RIKIX/同級3位、WMC日本スーパーバンタム級王者)
有井渚海(ARROWS GYM/同級9位)


▼第9試合 ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R
稲井良弥(TARGET/同級1位、第4代DEEP☆KICK-70kg級王者)
石川泰市(Ten Clover Gym/同級3位、Stand Up King of Rookie 2022 -67.5kg優勝)


▼第8試合 ミドル級(-70kg)3分3R延長1R
憂也(魁塾/同級4位、第2代DEEP☆KICK-65kg王者)
フランクちゃん(TRY HARD GYM/ラジャダムナンスタジアムボクシング130P、135P王者)


▼第7試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
平野凌我(MTS/同級3位)
拳剛(誠剛館/同級9位、第5代王者DEEP☆KICK-55kg級王者)


▼第6試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
白石 舜(TEAM TEPPEN/同級8位)
戸井田大輝(TOP LEAD GYM/同級13位、MA日本スーパーバンタム王者)


▼第5試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R
基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/同級12位、SB日本ライト級2位)
陽勇[ひゅう](TEAM3K/同級14位、Stand Up King of Rookie 2022 -65kg優勝)


▼第4試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R
清水俊貴(NEXT LEVEL渋谷/初代KROSS×OVER KICKフェザー級王者)
牧野騎士[ないと](FASCINATE FIGHT TEAM)


▼第3試合 フライ級(-51.5kg)3分3R
柊真(新潟誠道館/Stand Up King of Rookie 2022 -51.5kg優勝)
ブラックシーサー颯太朗(TEAM TEPPEN)


▼第2試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R
松山 瞬(TEAM TEPPEN)
岩永勝亮[しょうすけ](OISHI GYM/第4回W・K・Oジャパンアスリートカップ決勝大会 高校男子の部(65kg未満)優勝)


▼第1試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R
将太(KSS健生館/2022年RISE Nova 全日本大会 -70kg級トーナメント優勝)
山﨑一央[かずてる](TEAM TEPPEN)