中村寛インタビュー『164cmのちっちゃいやつが20cm高いやつをバコーン倒す。強いと思うけど、僕と比較したら弱い』
インタビュー 2023年12月12日
来る12月16日(土)両国国技館で開催します『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、vs.GLORY対抗戦に出場する中村 寛(BK GYM)の試合前インタビューをお届けします。
–10月31日に27歳になったということで何か心境の変化はありますか?
中村 特別誕生日やからとかはないけど、自分の中で毎年目標だったり節目にしてるところはあるので、次の目標に向かってというのはあります。
–対戦カードを発表記者会見の時にはまだスパーリングが出来てないって言ってましたけど最近はどうなんですか?
中村 無事検査で試合出て大丈夫というか脱臼癖はないというのもあって、ぶっつけ本番で思いっきり打ち抜きはするんですけど、出来ることはやってるんで何も心配ないかな。安心して楽しみにしといてください。
–今の練習は中村選手からしたら何%くらいの出力でやってるんですか?
中村 120%やってますよ。出来ること出来ない事があるってだけで、出来ることで120%やってるんで俺は強いですよ。
–今回が今年3戦目になりますが、今年はチャンピオンベルトを巻いたり飛躍の年だったと思います。まだ一戦残っていますが中村選手にとって2023年はどんな1年でした?
中村 飛躍の1年ですね。毎年ですけどそれを更新していってます。
–チャンピオンになれたのは格別な一年だったんじゃないですか?
中村 あんま関係ないでしょ。だってベルトが手元に来ただけでしょ。毎日ベルトをかけて生活してるわけちゃうし、ベルトなかったら何もできへんわけじゃないので。ベルトでさらに何かプラスになる活動ができたり、ファンのみんなや応援してくれてる関係者の方とかチームを喜ばせたり、「ベルトを獲った」っていうその一つの証明がみんなを勇気づけたところはあるんですけど、僕自身何か変わるっていうことはないですね。中村寛は中村寛のままなんで。
–対戦相手のアフマド選手のことは相変わらずあまり試合映像を見てないですか?
中村 試合映像見ましたよ。
–どうですか?
中村 いや、バダ・ハリでしょあれ。だからバダ・ハリって覚えてます。まだ相手選手の名前覚えてないですね。ミニバダ・ハリ。バダ・ハリって何cmあるんですか?
–2m近くありますね。
中村 じゃあ184cmなんでミニバダ・ハリですね。めっちゃアグレッシングやし強いなと思ってます。
–もう倒すイメージは出来上がってますか?
中村 すぐ終わりますよ。サクッと終わります。164cmのちっちゃいやつが20cm高いやつをバコーン倒すんでそれだけ待っとってもらったら。それ以外の結果はないですね。
–じゃあ1Rから目が離せない試合になりますね。
中村 相手が9分間のうちのいつかに倒れる、それこそ頑張ってたら12分間のうちのどっかで倒れるって言うだけなんで。いつか倒れるんで結果は変わらないですよね。
–中村選手のSNS見たらRIZINでチャンピオンになった鈴木千裕選手からも刺激を受けてるみたいですね。
中村 僕、他の選手の試合とか見る回数少なくていろんな人知ってるわけじゃないんですけど、たまたま目にすることがあって、あの選手すごいメンタル面が試合に出る選手やなっていうのを感じて。あんまりSNSとかで人のこと書かないんですよ。SNSそもそも苦手で今年からちょっと頑張り始めてるんですけど、その中でもやっぱ素直にすごいなって思ったところがあって。鈴木千裕選手は思いっきりがいいし、自分がメディアに出てなくなってきてたものを持っている。負けを経験して取り戻してる姿を見て「あーすごい似てるな」っていう部分は感じてます。一方的にですけどそう思っています。
–この試合に向けて怪我の具合とかもあると思いますけど新しく取り組んでいることってありますか?
中村 休みを増やすことぐらいかな。
–特段イメージは持たずにいつも試合をやってると思うんですけどKOする技とか新しく武器を増やしたりとかっていうのはやってますか?
中村 そういうのみんなしてるじゃないですか。僕それを考えたら弱くなるんで。デビュー当時みたいなのが一番型にはまらず強いと思ってるんで、そういう意味では何もプラスアルファはしてないです。もともと持ってる技をひらめきで出すみたいな感じです。
–現時点で相手の実力みたいなものはご自身と比較してどうだと思ってますか?
中村 強いと思いますけど、僕と比較したら弱いと思います。
–具体的にどういったところが上回ってますか?
中村 ほぼ全部です。唯一負けてるのは身長ですね。20cm高いんで、それはもう僕がハイヒール履いて戦っても負けるでしょ(笑)。
–普段から身長が高い相手が多い?
中村 普段からは身長高い相手ばっかりです。だいたい考えてもらったら分かるでしょうけど、僕60kg〜63kgとかの階級じゃないですか。それで平均が170から175のとこかぐらいでしょう。僕の164cmとかで試合に出るとしたら多分52kgとか今トーナメントやってる階級ぐらいなんですよ。だからプラス7kgぐらいの階級でやってるってなったら、もう大体見上げますよね。身長は諦めてます。
–今回20cm差ってことですけど問題ないですか?
中村 10cmも20cmも変わらないんでね。多分30cmぐらい伸ばしてきてもらってもいいし、何cmでも向かい合って相手の隙見つけてしばいて倒すだけなんで、何も問題はないです。逆にありがたいかもしれないです。見た目だけを見て不利かなとか、20cm差で戦う事って少ないので、そういう意味では話題にはなるかなっていう感じなので。身長だけ見たらちんちくりんの164cmのやつが、20cm高い外国人をぶっ倒したら面白いじゃないですか。会場でもデカさとか比較した時にびっくりするだろうし、ABEMAで見てくれる人らも「これ勝てるんかな?」っていう感じに見てくれるので。相手はGLORYにも激推しされてる選手で戦歴見てもすごいって言われてる中で、そういう見た目や数字とかは関係ないってことが今回の試合でわかるので楽しみにしといてください。
–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
中村 さっきも話したみたいに小さい人間でも大きい奴を倒していく姿っていうのは、日本それから世界にすごい勇気を与えられる試合結果になるので楽しみにしといてもらえたらと思います。必ず倒します。喋ってたらもうめっちゃやりたくなるんですけどあと2週間我慢して試合当日ABEMAか会場でお会いしましょう。
公開練習の模様はオフィシャルYouTubeチャンネルで配信中
≪RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round 試合順≫
▼メインイベント(第16試合) RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament 決勝戦 3分3R延長2R
クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアムスーパーフライ級王者、True4Uスーパーフライ級王者)
田丸 辰(日本/TRY HARD GYM/初代RISEフライ級王者、初代RISEスーパーフライ級王者)
▼セミファイナル(第15試合) RISE世界スーパーライト級(-65kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
ペットパノムルン・キャットムーカオ(王者/タイ/Kiatmoo9/初代RISE世界スーパーライト級王者、GLORY世界フェザー級王者)
チャド・コリンズ(挑戦者/オーストラリア/Strikeforce/WMC世界スーパーライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)
▼第14試合 RISE×GLORY スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
原口健飛(日本/FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者、ISKA世界ライトウェルター級王者)
エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/Living legacy/GLORY世界フェザー級1位)
▼第13試合 RISE×GLORY スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kg級王者、第5代RISEライト級王者)
ザカリア・ゾウガリー(モロッコ/‘T Oude Westen Gym/S-cup -65kg世界トーナメント2016優勝)
▼第12試合 シュートボクシング提供試合 RISE×GLORY -72kg契約 3分3R延長1R
海人(日本/TEAM F.O.D/第5代RISEミドル級王者、SB世界スーパーウェルター級王者)
ジェームズ・コンデ(フランス/SBC sarcelles/ISKAヨーロッパライトミドル級王者)
※モハメド・ジャラヤ選手が諸事情により入国できないため欠場
▼第11試合 RISE×GLORY ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
中村 寛(日本/BK GYM/第8代RISEライト級王者、第6代DEEP☆KICK-60kg級王者)
アフマド・アコーダッド(モロッコ/Brutal Gym)
▼第10試合 RISE×GLORY ライトヘビー級(-90kg) 3分3R延長1R
南原健太(日本/極真会館/第2代RISEライトヘビー級王者)
ビクター・デ・コニング(オランダ/Kickboxing fearless)
▼第9試合 RISE×GLORY -54kg契約 3分3R延長1R
聖愛(日本/魁塾/初代RISE QUEENバンタム級王者、初代WMC女子日本スーパーフライ級王者)
テッサ・デ・コム(オランダ/Fightteam Vlaardingen/第2代RISE QUEENフライ級王者、Enfusionストロー級王者)
▼第8試合 RISE×GLORY ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R
中野椋太(日本/誠至会/第3代RISEウェルター級王者、S1世界ウェルター級王者)
ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/WKU世界-65kg王者)
▼風音(TEAM TEPPEN/RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント優勝)引退セレモニー
▼第7試合 Super Fight!-55.5kg契約 3分3R延長1R
志朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/初代RISE世界バンタム級王者)
ブンロン・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/True 4u 115P,118P,122P王者)
▼第6試合 Super Fight!-54kg契約 3分3R延長1R
大﨑一貴(日本/OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ級王者)
ジャルンスック・ブーンラナームエタイ(タイ/ブーンラナームエタイジム/True 4u 118P王者)
▼第5試合 Super Fight!アトム級(-46kg)3分3R延長1R
宮﨑小雪(日本/TRY HARD GYM/第2代RISE QUEENアトム級王者)
モンクットペット・カオラックムエタイ(タイ/カオラックムエタイ/IFMA Youth WorldMuaythai 2023 45kg王者)
▼第4試合 -54kg契約 3分3R延長1R
松下武蔵(GOD SIDE GYM/バンタム級10位)
池田幸司(ReBORN経堂/第8代Krushバンタム級王者、K-1 WORLD GP初代バンタム級王座決定トーナメント第三位)
▼第3試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R
常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級3位)
勝次(TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者、第7代新日本キックボクシング協会ライト級王者)
▼第2試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R
岩郷泰成(EX ARES/同級8位、AJKN日本スーパーフェザー級王者)
奥平将太(フリー/同級11位)
▼第1試合 フライ級(-51.5kg)3分3R延長1R
那須川龍心(TEAM TEPPEN/同級4位)
龍太郎(VALIENTE)
▼オープニングファイト.3 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R
山科直史(極真会館/同級12位)
近藤大晟(及川道場/同級13位、Stand Up King of Rookie 2023 -60kg級優勝)
▼オープニングファイト.2 バンタム級(-55kg)3分3R
モンタナ・アーツ(Team Aerts)
加藤乃々夏(全真会館)
▼オープニングファイト.1 フェザー級(-57.5kg)3分3R
杉山豪基(TARGET SHIBUYA)
永松進之介(FJ KICK ASS)