那須川龍心インタビュー 『スカッとKOして自分の進化した姿もそうですけど、来年に向けて良いスタートを切れるように今年を締めくくりたい』
インタビュー 2023年12月15日
来る12月16日(土)両国国技館で開催します『RUF presents RISE WORLD SERIES 2023 Final Round』にて、本戦第1試合に登場する那須川龍心(TEAM TEPPEN)の試合前インタビューをお届けします。
–公開練習見る限りかなりハンドスピードが増したような気がしたんですけど自分としてはどうですか?
那須川 本当ここ最近パンチの威力やスピードも蹴りの方もそうですけど、全体的に威力とスピードがレベルアップしてきてるので、そこはだんだん実感できてる部分ですね。
–それはやっぱり日頃のフィジカルトレーニングの成果ですか?
那須川 フィジカルトレーニングもですけど、今年のトーナメントの前あたりぐらいから始めてるボクシングの方で成果が出てきてるっていうのはあります。
–今年4戦目になります。2023年まだ1試合残ってますが龍心選手にとってどんな1年でしたか?
那須川 今年の初めに大きなチャンスを1回逃して、そこから復帰戦やって8月のWORLD SERIESと、来年ステップアップするための土台を作る年なのかって自分の中で振り返った時に思って、だから次のランカーとかランク上の選手に勝つために今年はしっかり土台を作る年です。
–今回会場が両国国技館ですけど去年も両国大会に出ていて会場にはどんな印象を持ってますか?
那須川 思ったより狭いんだなと思いましたね。外がデカいのでめっちゃ広いんだろうなぁと思ったら、思ったより狭いっていうのが正直な印象です。
–控室周りも他の会場とはちょっと違いますよね。
那須川 みんな選手が一緒なんで。あとお風呂がめっちゃでかいですね。めちゃめちゃでかかったんで入ってみたいです。
–今回の試合について今もミットを持ってくれた那須川代表はどう言ってますか?
那須川 パンチ力が上がってるねと言われました。自分でもスパーリングやっていく中で実感してる部分なんで、今回はそこの成果が出るのかなと思います。
–対戦相手の龍太郎選手をパンチでKOをする感じになりますか?
那須川 パンチもそうですし蹴りでも何でもKOするものをずっと準備してきてるんで、KOになると思います。というかKOします。
–今年の初めに思い描いていた年末の自分と今の自分というのは比べてみてどうですか?
那須川 今年の初めに思ってたことはトーナメントがあったんで「これ優勝してチャンピオンになって来年世界と戦う」っていうのが自分の中の思い描いてるものだったんですけど、そんな甘くなかったなっていう現実を突きつけられたので、だから今の状態は理想とは程遠いですよね。
–最初に思い描いた自分に来年はもっと近づいていきたい?それとももう一気に世界まで行きたいですか?
那須川 行けるなら一気に行きたいですけど、やっぱり今51.5kgの階級が自分の中でですけどすごい盛り上がってるなと。51.5kgはRISEが一番だと思いますし、自分の中でもフライ級のプライドっていうものがあるので、RISEでフライ級のベルトを獲って日本で一番なので、そこを獲ってからっていうのはあります。
–51.5kgのトーナメントで戦った選手も含めてやっぱり動向って気になりますか?
那須川 意識しますね。トーナメント優勝した松本選手はタイトルマッチやってそれもすごい見てて悔しかったですし、やっぱ気になりますね。
–その中で今一番倒したい相手って誰ですか?
那須川 塚本望夢選手ですね。なんか負けたくないんですよね、あいつには(笑)。ベルト獲ってもそうですけどやり返したいという気持ちが率直な感想です。
–来年にもリベンジマッチを実現させたい感じですか?
那須川 来年できるならやりたいですし、そこに近づくためにも今回しっかりKOをしないといけないので、来年にはリベンジしたいです。
–スパーリング中にタックルを披露してましたがMMAへの転向への布石ですか?
那須川 いやいや(笑)。そういうわけじゃないですけどいきなりタックって言われたんでやるしかないなって(笑)。
–MMAも見据えてるわけじゃないですよね?
那須川 どうですかね?やれって言われたら…。やれって言われたらですよ。やりたくないですけど。薄いグローブで殴るって怖いじゃないですか。でもやれって言われたらやります。
–それはやっぱりお兄さんが挑戦したから?
那須川 やっぱりそういう姿を見てきたんで、そこで「いや、やりません」なんて言えないじゃないですか。
–これは榊原代表が聞いたら本当にオファーが来るから気をつけた方がいいです(笑)。
那須川 そうですね、気をつけます(笑)。
–MMAの姿是非見たいですね。
那須川 本当ですか?
–ただ当然フライ級で結果を出してからって部分がご自身の中であると思うんですけど、今回の対戦相手より自分が勝ってる点はどこだと思いますか?
那須川 スピード、テクニックの部分はもちろん勝ってますし、向こうはパワーがあるとか言ってたんですけど、当たらなければ意味ないなと思うんで、当たんないですし逆に自分はスピードとテクニックがあるんで、あとパワーつけちゃえば相手がいない状態になっちゃうんで、今そこを磨いてる感じです。
–公開練習でどこまで出してもらったかわからなかったんですけど、やっぱりハンドスピードがアップしてるのとあとパワーを感じました。この辺は自分の中でかなりレベルが上がってきたなっていうがイメージありますか?
那須川 そこが一番自分の中で実感してる所っていうか、やっとやってきたものが身についてきたっていうのを感じてきて、でもそこで自分のパワーを過信して今回試合に臨んじゃうと結構空回りしちゃうとこもあるんで、そこは様子見ながら。しっかり打つところは打ってっていう感じです。
–そうなると例えば公開練習でパワーがあるところを見せずに隠しておいた方がいいんじゃないかと思ったんですけど、もっと他に隠してる部分があるって事なんでしょうか?
那須川 そういうわけじゃないですけど隠すっていうそこの考えがなかった(笑)。
–相手は「何やるんだろう」って絶対見ると思うんでそれで「俺もやろう」って考えると思うんですよ。期間が短いですがあまりヒント与えたくないのかなってちょっと思ったんですけど。
那須川 結局対策したところで僕も対策した頃より強くなってるので全然問題ないかな。それは今回の相手だからっていうのに限らず、誰が相手でもこんな1分半っていう短い中で対策できるもんならしてみろよって感じですね。何とも思ってないです。
–相手が実績というかキャリアがちょっとあるという点はどうですか?
那須川 そこに関しては全然問題はないです。
–それはやっぱりフライ級のこのレベルの高い中でやってる自負があるって事ですか?
那須川 それもありますし、自分の見てきてるところのレベルが違うんで。やってきてる人も環境もそうですし、TEPPENジムってすごいキャリアある選手とかいろんな選手がたくさんいるんで、そこでそういう選手に教えてもらってるんで特に問題はないです。
–そのTEPPENジムの中でご自身の今の役割ってどういった感じですか?1選手として関わってるんですか?それとも教えたりしてるんですか?
那須川 僕がTEPPENのプロ選手の一番下なんで、自分が活躍してれば上の選手も負けてられないと思うだろうし、だからケツを煽るというか一番下からちょっとずつ上がっていくみたいなのもありますし、聞かれれば自分も技術は教えてるんで、お互いにっていう感じですね。
–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
那須川 12月16日はスカッとKOして自分の進化した姿もそうですけど、来年に向けてしっかり良いスタートを切れるように今年をしっかり締めくくりたいと思うんで、皆さん応援お願いします。