RISEのベルトが導いた復活への道。大雅は“絶対王者”チャンヒョンを超えて、再び輝きを取り戻すことができるか?

大会情報 2024年1月11日

来る1月14日(日)後楽園ホールにて開催します『RISE175』につきまして大会の見所コラムを公開いたします。ぜひ大会前にご覧ください。

 

 

RISE伊藤隆代表が「素晴らしい試合が多くて、あっという間に大会が終わった。RISEの2023年を締めくくる素晴らしい大会だったと思う」と語った昨年12月のRISE両国大会から1カ月。2024年のスタートとなる「RISE175」が目前に迫ってきた。

今大会のメインイベント(第11試合)に組まれたのは王者チャンヒョン・リーVS挑戦者・大雅のRISEスーパーフェザー級タイトルマッチだ。

大雅がベルトのかかった試合に挑むのはK-1スーパー・フェザー級王座戴冠して以来、実に約7年ぶり。過去にRISEとK-1の両団体でベルトを巻いた選手は村越優汰のみで、もし大雅がRISE王者となれば村越に続いて2人目となる。またK-1王者からRISE王者になる選手としては史上初だ。この経歴だけを見れば順風満帆に見える大雅のキャリアだが、今回のチャンスを掴むまでの道のりは決して平坦ではなかった。

大雅はHIROYAの弟として、2012年に16歳の若さでプロデビュー。デビュー当初から類まれな格闘技センスを高く評価され、デビューからわずか1年9カ月で第3代Krushスーパー・バンタム級(-55kg)王座を獲得すると、同年11月の新生K-1旗揚げ戦では武尊とも拳を交えた。

その後は武尊らと共にK-1の中心選手として活躍し、2017年2月には卜部弘嵩を下して第3代K-1スーパー・フェザー級王座に就く。翌2018年3月の“K-1年間最大のビッグマッチ”「K’FESTA.1」では武尊とのK-1スーパー・フェザー級タイトルマッチが組まれ、K-1の未来を担う一人として期待を集めていた。

しかしタイトルマッチ前に所属するTRY HARD GYMがK-1を離脱すると、そこから大雅の運命が一変する。K-1からRIZINを主戦場を移した2018年~2020年の戦績は2勝7敗1分と大きく負け越し、K-1時代からは想像できない戦績に終わった。大雅は「負けが続くと自信もなくなるし、負けたから早く試合をしなきゃと思って、急なオファーや階級が上の相手のオファーを受けたり…あの頃は自分を見失って迷走していましたね」と当時を振り返る。

そんな大雅に救いの手を差し伸べたのがRISEだった。伊藤代表は不調にあえいでいた大雅に2019年3月以来、2度目のRISE参戦をオファーし、大雅に復活の場を設けた。その初戦=2021年7月のRISE大阪大会こそ中村寛に惜敗した大雅だったが、続く11月のRISE大阪大会では梅野源治に勝利。2022年はRIZINで1勝1分の滑り出しで、10月のRISE大田区大会では奥平将太に勝利して1年間を無敗で終えることになる。

そして2023年はK-1時代のライバル=武尊からのラブコールを受けて、フランスで行われた「MTGP Impact in Paris」に出場してポール・カーポウィッツを下し、8月のRISE大田区大会では当時ランキング2位の常陸飛雄馬に勝利して、チャンヒョンの持つベルトに辿り着いた。

今回のタイトルマッチが決まり、大雅は「チャンヒョン・リーに日本人で勝てる選手は自分以外いないと思う。チャンヒョンがチャンピオンだからベルトを獲りたいと思ったし、チャンヒョンが持っていることにベルトの価値があると思う」と語っている。RISEで戦うことを選び、そこにチャンヒョン・リーという王者がいたからこそ、大雅は復活することが出来たのだ。

もちろんチャンヒョン戦に辿り着くことが大雅のゴールではない。大雅が“完全”復活するためには、2017年11月の王座戴冠から6年以上ベルトを保持する“絶対王者”チャンヒョンを越え、RISE王者として新たな一歩を踏み出す必要がある。大雅がRISEのベルトを巻いて再び輝きを取り戻すか、それともチャンヒョンが圧倒的な強さで長期政権を継続するか。RISEスーパーフェザー級のベルトと共に未来へ進む王者を決める戦いだ。

 

セミファイナル(第10試合)では第3代RISE QUEENミニフライ級王者・小林愛理奈が台湾のワン・チンロンを迎え撃つ。この試合は小林にとって王者として初めての試合。昨年11月のerika♡とのタイトルマッチでは見事なKO勝利でベルトを巻いた小林だが、RISEの王者に求められるものは“倒して勝つ”こと。小林自身も「今回はKO勝ち以外はダメ」と話しており、鬼門とされる王者としての初陣でチンロンにKO勝ち=RISE王者としての勝利を目指す。

 

またYA-MANと朝倉未来の一戦で注目を集めた「FIGHT CLUB」に出場した木村“ケルベロス”颯太とチャッピー吉沼による一戦も行われる。「FIGHT CLUB」では対戦相手の白川陸斗にチワワ呼ばわりされ、試合も時間切れドローに終わっている木村。2024年最初の戦いが汚名返上をかけた一戦となるが、相手の吉沼は突如リングネームを改名し、計量・会見に顔面白塗りで登場し、語尾に「ベイべ」と付けて周囲を困惑させた怪奇派(?)。今回も木村に「俺に負けたら“ケルベイべ”に改名しろ!」と要求している。この異色対決がどんな結末を迎えるかにも注目だ。

 


≪全試合順≫

 

▼メインイベント RISEスーパーフェザー級(-60kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
チャンヒョン・リー(王者/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)
大雅(挑戦者/TRY HARD GYM/同級2位、第3代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)


▼セミファイナル Super Fight! -49.5kg契約 3分3R延長1R
小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/第3代RISE QUEENミニフライ級王者)
ワン・チンロン(TKBA/PUNCHUP)


▼第9試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
木村“ケルベロス”颯太(心将塾/ライト級9位、第3代DEEP☆KICK -65kg王者)
チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB/同級8位)


▼第8試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R 
山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/同級6位)
翔(REVOLT/同級11位)


▼一馬(MONSTAR GYM/RISEスーパーフェザー級1位)引退セレモニー


▼第7試合 バンタム級(-55kg) 3分3R
松山和弘(ReBORN経堂/CKC2022 -57.5kgトーナメント準優勝)
若原 聖(TEAM TEPPEN)


▼第6試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R
久津輪将充(RMC/9+ nine plus lab./CKC2023 -57.5kgトーナメント優勝)
大島広也(TANG TANG FIGHT CLUB)


▼第5試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R
藤橋 光(TEAM LIBERTAD/KTT)
愛翔(Kickboxing Academy Sapporo)


▼第4試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R
戸田龍将(TRY HARD GYM/2023年RISENova全日本大会-65kgトーナメント優勝)
原口アンドレイ(TEAM TEPPEN/第9回 Stand upアマチュアAクラストーナメント一般部-65㎏優勝)


▼第3試合 バンタム級(-55㎏)3分3R
山本“魂武羅”知美(FAITH/2019年KAMINARIMON全日本女子-57kg級準優勝)
RINA(TEAM TEPPEN)


▼第2試合 アトム級(-46kg) 3分3R
菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)
岩永唯伽(OISHI GYM/第16回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会 中学女子2.3年女子43キロ未満 優勝)


▼第1試合 バンタム級(-55kg)3分3R
堀本祐惺(TRY HARD GYM/Stand upアマチュア全日本選手権大会2023 Aクラス-55Kg 優勝)
奥村将真(TEAM TEPPEN/第2回東アジアユース競技大会 ボクシング男子60kg級優勝)

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