麻火佑太朗インタビュー公開『(白鳥を)KOするイメージがある。5Rまでいっても僕の完勝になると思いますし、タイミングがあれば僕が倒すシーンっていうのもあると思います』

大会情報 2025年3月25日

この度3月29日(土)東京・両国国技館にて開催するRISE ELDORADO 2025に出場する麻火佑太郎選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

■麻火佑太郎インタビュー

‐‐なんか最近すごくリアルな夢を見たみたいですね。
麻火 ちょうど2〜3日前ぐらいに、チャンピオンになってました。

 

‐‐右手を挙げられていましたか?
麻火 あまり言いたくないですけどすごい塩試合をして勝って、もっと面白い試合したかったなって思いながらベルトを持って帰ってきた夢を見ました。

 

‐‐結構試合前に夢は見ますか?
麻火 多分選手あるあるだと思いますけど、名前を呼ばれているのにファールカップ付けて無いとか、減量中なのに食べちゃう夢みたいなのは結構あります。今回ほど綺麗に覚えている夢はあまりなかったので、縁起がいいなと思いました。

 

‐‐それは本当に縁起がいいですね。今回の試合は麻火選手にとって初めて尽くしの試合じゃないですか。初めてのタイトルマッチ、初めてのELDORADOで初めての5Rということでいかがですか?
麻火 自分がずっと上京前から夢に見ていた舞台にやっとたどり着いたなっていうのが一番にあって、でもそこに選んでいただけるのにふさわしい1年を去年できたのかなと思うので、自分の実力もしっかりつけているなっていうのを実感しています。

 

‐‐この王座決定戦に出場することのきっかけになったと思われる昨年12月のカッファ戦はどのように自分で捉えていますか?
麻火 9月にチャドコリンズ選手に負けてからの再起戦で、自分はまた負けるんじゃないか、KO負けするんじゃないかっていう不安にかられていました。でもここでカッファ選手に勝てば世界と戦えるチャンスがあるなっていう風に考えていました。有る方から、漫画”はじめの一歩”の言葉で「世界戦は人のままじゃ駄目だ」っていう言葉をいただいて、そこから人を超えるように頑張ろうってやっていたので、それが12月にうまく化けたかなと思います。

 

‐‐振り返ってみたら2024年はセクサンにもカッファにも勝ったということで麻火選手にとってものすごく充実した1年だったと思いますがその辺はいかがですか?
麻火 僕の格闘技人生のターニングポイントになる1年でした。

 

‐‐やっぱり最後の最後でカッファ選手に勝ったというのはものすごく大きな自信に繋がったわけですね。
麻火 そうですね。元々山田洸誓選手とカッファ選手の試合をリアルタイムで見ていて、山田洸誓選手のことはすごく強い選手だと思っていたんですけど、そこにカッファ選手が互角レベルで試合をしていて、やはり世界の壁は高いんだなとそのときは思っていました。結果は山田洸誓選手が失神KOで勝った試合でしたけど、そのときからカッファ選手のイメージは強い選手っていうのがあったので、そこを越えられたのはかなり自信になりました。

 

‐‐カッファ戦後に行われた世界トーナメント本戦はどのようにご覧になりましたか?
麻火 もちろんリザーブとして、自分の出番が絶対に来ると思っていたので、控え室に戻った後も全選手自分が戦ったらどうやって勝つかっていう目線で見ていました。初めての感覚というか、試合が終わったのに次があるかもしれないっていうポジションだったので、不思議な感覚でしたが、しっかりとアドレナリンを切らさずに集中していました。いつ来てもいいように準備していたんですけど、客観的に見てもすごくレベルの高いトーナメントだったなと思います。

 

‐‐自分に勝ったチャドコリンズはどのように見ましたか。
麻火 初戦もヴィダレス選手がかなりよくて互角ぐらいの試合に見えて、結果判定は大差だったと思うんですけど、かなり削り合った試合で、チャドコリンズ選手に疲労しているなっていうのはありました。準決勝でミゲール選手にKO負けして、自分の勝手な予想ですけど、KO負けしている相手なので、どこかでミゲール選手に対しての恐怖心みたいなのがあったんじゃないかなっていうのはありました。自分が1ラウンドでKOされた相手をまた1ラウンドでKOする、世界にはもっと強豪がいるので、本当に世界の壁は高いなと思います。

 

‐‐今回王座を争う白鳥選手の試合はどのようにご覧になりましたか?
麻火 ペッチ選手との試合は、1Rの途中とかからで全部は見れなかったですが、ペッチ選手は穴がないなと思いました。正直ペッチ選手は白鳥選手みたいなタイプが苦手そうなので、白鳥選手が勝つんじゃないかとどこかで予想していました。ふたを開けてみたら全然で、ペッチ選手は相手があまり強く見えなくさせるというか、そういう怖さがありますね。ミゲール選手もそうですけど、ペッチ選手の前に立つとレベルが全然違いました。

 

‐‐現在の2025年の白鳥大珠っていうのはどういうふうに感じていますか。
麻火 白鳥選手にとっては数年ぶりの日本人との試合というのもあって、ずっと高い世界で連戦していた選手なので、何かまたいつもとは違う白鳥選手で挑んでくるんじゃないかなっていうのはありますね。

‐‐今ここで作戦を明かすことはできないと思いますけれど、どういう試合になるというふうに予想しますか。
麻火 KOできるイメージがあるんですけど、5Rフルで戦えるスタミナがついているので、5Rいったとしても僕の完勝になると思いますし、タイミングがあれば、途中で僕が倒すシーンっていうのもあると思います。自分が負けるならこのパターンだなって自分の想像もしながら練習できているので、どんな展開でも勝てると思います。

 

‐‐先ほども少し触れましたけど5Rの戦いになったらということで初めての5Rというのはいかがですか。
麻火 僕自身、上京前までは3Rが弱くて、ガス欠とかしてたんですけど、上京してからスタミナもかなりついていています。この間のカッファ選手との試合も1,2R全然疲れなかったというか、まだまだ動けるような状況で、だから3R飛ばせたっていうのもあるんですけど、この試合が決まって2ヶ月半めちゃめちゃ追い込んでいて、すごく長いラウンドのミットもやってきているので、5R全然余裕で動けるようなスタミナがついています。

 

‐‐フィジカル強化でピラティスとかもやっている成果ですかね。
麻火 心拍トレーニングが一番ですけど、心拍を上げてしっかりと戻すっていうトレーニングを何年もやってきて、その成果がやっと去年出たなって。そこからさらに強化をしているので、過去の試合は参考にならないぐらい、自分が見てもこんなに弱かったのによくRISEのリングで闘っていたなと思うぐらい、今の自分が成長している自覚があります。白鳥選手がどの対策をしていても、過去のデータよりも上にいっている自信があります。

 

‐‐3月13日に両国国技館であったボクシングの世界戦、寺地拳四朗さんの試合からも結構刺激を受けたみたいですね。
麻火 ボクシング好きでよく見るんですけど、 京口選手もそうですし、あんな試合をできるのは本当にすごいなと思います。

 

‐‐その流れで自分もっていうのはありますか?
麻火 ELDORADOの今回のメンバーなら、他の興行に負けないぐらいの熱を生み出せるんじゃないかっていうのも、いち格闘技ファンとしても思っているので、ボクシングをリスペクトしつつ、そこを超えるような興行にしたいです。

 

‐‐今回のタイトルマッチは試合順からしたらかなり後ろの方になると思いますけど、その出番を待つ自分っていうのを想像したらいかがですか?
麻火 タイトルマッチなのでもしかしたらメインかなとも思ったんですけど、前に伊藤代表が「試合順に関係なくお客さんに一番印象に残った試合がメインイベントだ」っていう話をされていて、その通りだなと思って、別にセミでもメインでも他の試合より面白い試合をして、誰かの印象に残る試合ができれば選手として一番光栄なことなので、そこはもう気にせずに一番いい試合をしたいです。

 

‐‐では最後に、麻火選手の初のタイトルマッチを待ちわびているファンの方々に、メッセージをお願いいたします。
麻火 僕は6歳から格闘技を始めて今年で20年目になるんですけど、第1章の集大成だと思っているので、ここは必ず勝って、今年また始まる世界トーナメントに向けて、期待を持っていただけるような試合をしますので、ぜひ応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

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