【電工ナビpresentsRISE FireBall NAGOYA】政所仁インタビュー
インタビュー 2025年5月1日
2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや 第三展示館「電工ナビ presents RISE FireBall NAGOYA」に参戦する政所仁選手のインタビューを公開します。
政所仁インタビュー「先を見ているのでここは当たり前に勝って、今僕の上にいる2人(大﨑一貴、花岡竜)にリベンジしていきたい」
–今回は名古屋大会への出場となりますが、名古屋には何か思い出はありますか?
政所 愛知県豊田市に友達が住んでいるので1年に数回遊びに行っています。
–2023年は4連勝していて、去年は2連敗とかなり悔しい結果だったと思うんですけど、去年連敗について改めて振り返ってみていかがですか?
政所 メンタル面もそうですし、4連勝していたのもあって自信を持ちすぎていた部分もあって「最悪やられても倒したらいいや」とか、考え方から色々直していきます。
–それは投げやりという訳ではなくて、「とりあえず行ったろう」みたいな気持ちが強かった?
政所 行けば何とかなるだろうみたいな考えがありました。技術も練習はしていましたけど、それが意味なくなるくらい熱くなったというか、頭が真っ白になったのもあると思うんですよね。
–花岡戦後はかなり落ち込んでいたような印象を受けましたが、しばらく落ち込んだ時期は続きましたか?
政所 しっかり落ち込んだのは1週間くらいで、切り替える事はできたんですけど、すぐにやる気が出たかと言われたらそんなにすぐにやる気は出なかったですね。ただ1週間が経ったくらいには「もう前を向かないとな」って感じで、一応前は向いていたけど…って感じです。笑
–また次の試合に向けてやろうと思えたきっかけはあったんですか?
政所 周りの人の「まだやるよな?」って言葉だったり、引退を考えたわけではないですけど、自分にがっかりしたり、結局ベルトを取れないのかなって思ったり。自分の中で色々考えたんですけど、勝つまでやるしかないなって思って、最後にベルトを取れればいいかって感じの考えで自分に言い聞かせて、もう負けたくないし失敗したくないですけど、そういう考えでやっていこうと思いました。周りの言葉に助けられたのは大きいです。
–1階級下の数島選手との試合が決定しましたけど、オファーが来た時はどんな心境でしたか?
政所 「そこ来たか」って感じましたね。元々次の試合は海外の選手になるかもと、林先生から聞いていたんですけど、まさかの数島選手かって感じですね。
–数島選手とは何回か一緒に練習したこともあると聞きました。
政所 去年、何回か練習したことがあって、ガチなスパーリングはしてないんですけど、マススパーくらいはやっています。
–手を合わせた印象はどうでしたか?
政所 チャンピオンになって、風格というかチャンピオンらしい自信がある戦い方になっていましたね。映像で見たことがあるような感じというよりは、“RISEチャンピオン”っていうのを練習の中で感じました。
–階級も違う事もあって、その時は試合をやることになるとは思っていなかった?
政所 全く思っていなかったですね。
–数島選手はやる事もあると思って「手の内はあまり見せないようにしていた」と言っていました。
政所 そうなんですか?僕的には全部見たような気がしましたけど。笑 僕も全ては見せていないですけどね。
–数島選手は「政所選手は格上で、挑戦する気持ちで行く」という話をしていました。
政所 格上とか格下とかは分からないですけど、僕は53kgという階級にこだわってやってきたし、この階級が1番強いと自分は思っているので、他のランキングで上位だからといって53kgですぐ上位になれるかというのはまた違うと思っています。トップのレベルの差を見せないと、周りの53kgの選手にも申し訳ないですしね。
–スーパーフライ級で積み上げてきた事の差を見せるという事ですね。
政所 僕はずっとこの階級で強い選手たちと削り合ってきましたから。
–政所選手は、これまでに錚々たるメンバーと戦ってきていいます。しかも数多の強豪選手からダウンを奪っていますがその要因は?
政所 去年は倒すことを狙いすぎて良くなかった年だったので、狙わずにやっていても勝手に倒す様な試合になると思います。普通にやれば普通に勝てるので、その中で倒します。
–この試合に向けて自分に課しているテーマはありますか?
政所 テーマは「勝つだけ」です。やっぱり負けている選手に何の説得力もないと思うので、僕は勝ってから色々発言していきたいです。でかいことを思っているし、僕が1番強いとも思っているので、勝ってからそれをアピールしたいです。
–リング上のマイクで喋ることを決めているんですか?
政所 何も決めてないですけど、ただ数島選手は階級を上げて一応53kgでやるってだけですよね。別に僕がここで勝って何かになるとかはないと思うし、先を見ているのでここは当たり前に勝って、今僕の上にいる2人(大﨑一貴、花岡竜)にリベンジしていきたいです。
–メインでは同じ階級の大﨑一貴選手の世界タイトルマッチが決まっていますけど、そこはどのように見ていますか?
政所 もちろん意識はしていますし、チャンピオンの大﨑選手より面白くて印象に残る試合をするっていうのは考えています。もう1回見たいなと思わせられるかどうかで、近づけると思っているので。
–確実に積み上げて行って、大﨑選手へのリベンジもやっていきたいという事ですね。
政所1番勝たないとダメな相手だと思っているので、何としてでもやり返しにいかないとですね。
–最後に応援をしてくれているファンの皆さまにメッセージをお願いいたします。
政所 去年はタイトルマッチを2回やって2回とも負けてしまって、応援してくれている人を不安にしたり、僕のことを応援していていいのかなと迷う年にもなったと思うし、僕自身も自分を疑う年になったりもしたので、今回はしっかり勝って実力で皆さんを安心させたいです。今まで応援してくれていた家族もそうですし、周りのジムのみんなもそうですし、そこに「僕はこんなものじゃない」ともう1回ちゃんと示せるような試合をしなければいけないと思っています。5月11日は楽しみに応援をよろしくお願いします。