RISE177参戦選手インタビュー|京谷祐希『僕と良星は2人ともRISEでやってきた選手なので、2人でしかできない2人の“RISE”を見せたい』

インタビュー 2024年4月15日

4月21日(日)東京・後楽園ホールにて開催されるRISE177に出場する京谷祐希選手のインタビューをお届けします。

–去年の7月以来、約9ヶ月ぶりの試合が決定しましたが、試合間隔が空いた理由は?

京谷 去年の7月の試合で左の拳が折れてしまったので間隔が空きました。

 

–現在の拳の怪我の状況はいかがですか?

京谷 今は完全に握れて、人のことを殴れるようになりました。

 

–今は練習も生活も拠点は大阪ですか?

京谷 大阪のTEPPEN GYMです。

 

–基本的にはジムで指導してご自身も練習してという生活ですか?

京谷 練習して指導もしてという感じで毎日送らせてもらっています。

 

–他の大阪で練習しているプロ選手たちの練習を見たりする事もありますか?

京谷 他の選手と一緒に練習をして、トレーナーとしてスアレック先生と西岡蓮太トレーナーが見てくれています。

 

–トレーナー陣が非常に心強いですね。

京谷 心強いし作戦も立ててくれてみんなで一丸となってやっています。

 

–最近のTEPPEN GYMではELDORADOに出場した那須川龍心選手やRIZINに出場した松山瞬選手など、活躍している選手が多いですが仲間の活躍が刺激になっていますか?

京谷 先日のRIZINに松山が出た時にセコンドについていて、めちゃくちゃ刺激になりました。

 

–衝撃的な勝ち方でしたね。

京谷 「京谷さん繋ぎましたよ」ってすごいバトンの渡し方をされたのでプレッシャーがありますね。(笑)

–今回の対戦相手は良星選手になりましたが、試合のオファーが来た時はどんな心境でしたか?

京谷 コロナの前にアジアの-55kgシリーズをやるかもしれないと話があった時に、リザーブで良星と決まっていたんですよ。その後も良星との試合の話が何回かあったんですけど、怪我とかの理由でお互いの都合がつかなくて3、4回流れていました。

 

–2人ともキャリアも長くて同じ階級なのに戦っていないというのが不思議ですよね。

京谷 ずっとやりたいなと思っていました。

 

–良星選手にはどんな印象を持っていますか?

京谷 スタミナとか体も強いですし、弱い相手ではないので嫌な相手を連れてきたなと思いました。

 

–やりづらさはありますか?

京谷 何回か戦う流れはあったので、その度に対策をしていたので全然問題ないです。

 

–ある程度頭の中では想定してあったんですね。

京谷 本当に4,5回くらい話が流れているんですよね。

 

–良星選手は足を使ってステップをして出入りをする印象がありますが、どういう形で攻略していきますか?

京谷 今は色々なことを試している中で、新しい攻め方に挑戦したいです。いつもはカウンターを突いていたんですけど、今回は前にガンガン出ていく攻め方を練習していてそれを出したいです。試合になったら元の通りにするのか分からないですけど。

 

–試合をやってみてそれが出せるかどうかということですね。

京谷 それを出すつもりではいるんですけど、相手あってのことなので実際にやってみてどうなのかは楽しみな部分です。カウンターも前に出る攻め方も両方できた方がいいと思うので練習はしていきます。

 

–良星選手と何回も試合の話があったという事で、どんな試合展開をイメージしていましたか?

京谷 今までは良星が前に出てきて僕がそれを迎え撃つと思っていましたが、今練習でやっていることは良星が後ろに下がった場合とか色々なパターンを想定してやっているので、その時の動き次第になると思います。

 

–ズバリ何ラウンドで倒すとかKOを狙っていたりしますか?

京谷 狙っている技は4つ5つあるんですけど、その中で何か当たれば良いかなって、自ずと倒れるんちゃうかって、どのパターンでも倒す用意はしています。KOするなら早ければ早い方がいいですけどね。RISEには大会毎にベストKO賞があるので印象に残るKOができるように狙っていきたいです。今回出場する選手的には僕と良星は2人とも頑張ってきた選手というかRISEでやってきた選手なので、2人でしかできない2人の“RISE”を見せたいです。

 

–ずっとRISEを見てきたファンの方はすごく注目している試合だと思います。

京谷 最近は若い選手も出てきて俺らもいるぞってところを見せないとダメなので、そう言った意味では良星もそうだと思います。

–同門だった鈴木真彦選手が負けてしまって、今は大﨑孔稀選手がチャンピオンですけど、今回の試合を皮切りに勢いに乗って大﨑選手を追っていきたい気持ちは強いですか? 

京谷 それはもちろんRISEでやっているからにはRISEのチャンピオンにならないと意味がないですからね。RISEのランキングって負けても下がるし勝っても下がるし、チャンピオン以下は全て一緒なんだなと思っています。ただの数字かもしれないし、青コーナーか赤コーナーかだけの違いかなと。そのバンタム級の中では大﨑が1番なので、そこを目指さないとやっている意味がないし選手として終わりになっちゃうので、そこは目指しています。

 

–京谷選手は今年の7月で36歳になりますが、衰えを感じることはありますか?

京谷 やっぱり疲れが取れないですね。それこそ眠りも浅いしちょっとした事で目が覚めたり、歳をとると寝れないですね。疲れているのになんでこんな時間に目が覚めるんだろうって思います。

 

–その辺は衰えを感じているんですね。

京谷 格闘技の面では反射神経は確かに若い時に比べたら衰えているかもしれないですけど、その分TEPPENに来てからテクニックは上がっています。那須川会長に教えてもらったこととか、スアレックや西岡トレーナーに教えてもらっていることとか、全部合わせたら今の方が若い時より余裕で強いですね。

 

–環境が変わって吸収しているものも増えているということですね。

京谷 今までにない自分の格闘技の考え方とか、戦い方やパンチのしかた、蹴り方とか3人の先生がいるので、自分に合うやり方でこんな考え方があるのかと今更ながら思いますし勉強になっています。

 

–そのレベルアップした京谷選手をRISE177で見れますね。

京谷 今は本当にしんどくて疲れを抜くだけですが、当日は体調も合わせていきます。 

 

–減量だったりコンディション的にはどうですか?

京谷 減量はあと23kgくらいあるんですけど。。。冗談です。まだ減量をしていないです。普段からすぐ落とせるようにしているので、ラスト1週間で減量をします。歳なのでスタミナと疲れの回復を考えて食事をしています。あと2週間で体調を整えて疲労を抜いたら驚くような姿を見せられます。

 

–最後にいつも応援してくれる皆様にメッセージをお願いします。

京谷 TEPPEN GYMの京谷です。4月21日は後楽園ホールで怪我からの9ヶ月ぶりの試合をします。故障していた左の拳も治ったので後楽園に来てくれる皆様に復活した姿を見せるので、応援をよろしくお願いします。絶対に倒します。

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