中村拓己さん見どころコラム『ピンチをチャンスに変える。最高の”漢気”を見せるのは4.21のリング上だ!』

大会情報 2024年4月19日

4月21日(日)に開催される「RISE177」の見どころコラムを公開します。ぜひ大会前にご覧ください。(文:中村拓己)

 

 

“RISE年間最大のビッグマッチ”「RISE ELDORADO 2024」(ライズ・エルドラド)を終え、RISEの新たな1年が始まった。4月の後楽園大会はそのスタートとなる大会で、3月12日のカード発表では王者・中野椋太VS挑戦者・稲井良弥のウェルター級タイトルマッチをはじめ、スーパーフェザー級の勝次vs岩郷泰成&髙橋 亮vsパヌワット・TGTなど主要10カードが発表された。

 

このタイトルマッチは、王者・中野が昨年12月の両国大会でペトル・モラリに敗れて以来の防衛戦で、挑戦者・稲井にとっては中野へのリベンジもかけた一戦。勝次はRISEデビューとなった両国大会でKO負け、岩郷はその両国大会でRISEでは約2年ぶりの勝利を挙げたばかり。髙橋は怪我による長期欠場からの復帰と、復活、再起、再浮上がテーマの試合が並ぶ大会となっていた。

 

RISE伊藤隆代表は「勝ち続けている選手だけでなく、結果が出ていない選手たちにチャンスを与えるのもRISEという舞台。負けてもいい試合をする選手はいるし“負けたら終わり”じゃなくて“諦めたら終わり”。RISEのリングで戦ってくれる選手には再起する場面も作りたい。今回はそういった大会になったと思います」と話していた。

 

そんな4月大会に緊急事態が発生する。メインイベントのウェルター級タイトルマッチが挑戦者・稲井の負傷により中止になったのだ。大会直前にメインイベントが消滅するという緊急事態を救ったのが前述の再起に燃える男たちだった。

 

RISEはタイトルマッチに変わる大会の軸として、スーパーフェザー級で試合を組んでいた4選手(勝次・岩郷・髙橋・パヌワット)によるワンデートーナメントを急遽提案。ワンマッチからワンデートーナメントへの変更という異例のオファーにも、「どの選手もほぼ即答で『やります』と言ってくれました」(伊藤代表)という。

 

この選手たちの心意気に応えるべく、RISEも優勝者には賞金100万円とビッグマッチへの出場権を用意。RISEのピンチを救いたいという選手たちの漢気、それに応える主催者の漢気。選手とRISEが漢気を見せたトーナメントは、ずばり“漢気トーナメント”と名付けられた。

 

選手たちもトーナメント開催の発表を受けて、自身のSNSで「メイン消滅によるイベントの危機を良い闘いで盛り上げましょう」(勝次)、「ピンチはチャンス。トーナメントになってもやることは変わらん」(岩郷)、「ピンチか?チャンスか? すべては捉え方次第!RISE177は俺に任せて」(髙橋)とトーナメントへの想いを発信している。

 

イベントの緊急事態をプロモーターと選手で乗り越えた形ではあるが、そこがゴールではない。伊藤代表はこう語っている。

 

「選手たちにとっては次のチャンスにつながる大会になりましたが、そのチャンスを掴んでもらわないと。前回負けていても、ここでいい内容で勝つことができれば一気に巻き返せるわけじゃないですか。だからこそ再起戦としてただ試合をするだけじゃなくて、これまでの負けを取り返す試合をしてほしいですね。(周りの予想や想像を超えて欲しい?)やっぱりみんなプロですからね。見に来てくれるお客さんを感動させられるかどうかがプロだと思うし、そういう意味では特に今回の漢気トーナメントには期待しています」

 

ピンチをチャンスに変える。新たなチャンスを掴むために、最高の“漢気”を見せるのは4月21日のリングの上だ!

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