【RISE178】酒井柚樹インタビュー『(テーマは)愛です。愛では負けない』

インタビュー 2024年5月15日

5月19日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『RISE178』につきまして酒井柚樹選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせいたします。酒井選手と共に奥さまの朱花さんもインタビューに登場。大会前に是非ご一読ください!

 

◇酒井柚樹インタビュー

— 麗也選手と対戦が決まりましたけれども対戦相手の印象は?

酒井 教科書通りの選手っていう感じで、特に印象はないです。

 

–年齢とキャリアも同じぐらいですよね?今まで接点はなかった?

酒井 昔から会場で顔を合わせたり顔見知り程度で、凄い話するとかじゃないですけど挨拶程度はしててなんか知ってるって感じです。

 

–朱花さんは麗也選手と面識はありますか?

朱花 直接はないですけど私の弟が治政館(西原茉生)なのでそれで知ってたぐらいです。

 

–朱花さんから見てファイターとしての柚樹選手の印象は?

朱花 普段が抜けてるから戦ってる方がちゃんとしてるように見える。多分普段何も考えてないからキックの方は考えてやってるんだろうなっていうのが分かる。

 

–試合の時は頭の中で事前にプランを考えて戦うタイプですか?

酒井 練習1回1回から意識してるんですけど、それが試合で飛んじゃう事もありますけど基本的に結構考えてます。

 

–プライベートはちょっと抜けてる部分が?

朱花 何も考えてない

酒井 何も考えてないわけではないですけど、、、戦うことに関しては後先をすごく考えている。その点プライベートでは考えないでパってやってる。

 

 

–塚本戦以降、半年間自分と向き合ったとSNSで書いてましたが具体的にどう向き合った?

酒井 望夢戦とかその前あたりからも1戦1戦にかけていたし、1回1回の練習が大事っていう風に取り組んではいたんですけど、終わってからふと考えてみると、なんかその時は全力だったけど今思えば少しこなしてる自分がいて、3月に結婚式をやるって言うのも決まったタイミングだったので今まで練習を休むっていうことをしてこなかったので別に全く離れる訳じゃないけど何か見えてくるものもあるのかなっていうことで休みながらたまに練習するっていう感じでした。

 

–試合に関して朱花さんからアドバイスをする事ってあるんですか?

朱花 聞かれたら答えますけど私からはあまり言わない。

 

–ついつい競技者目線で見てしまう?

朱花 自分を信じるとかやって来たことを出すとかそう言う部分は言いますけど、言われすぎると逆にプレッシャーになったりすると思うので私から煩くは言わないです。

 

–柚樹選手は朱花さんの試合の時はどうでした?

柚樹 もちろん勝って欲しいとかありますけど、仲間の試合も緊張するんですけど、朱花の時は気持ち悪くなってきちゃうんですよ。デビュー戦の時とか普通にもどしはしないですけど緊張が高まっちゃって。試合前の人より自分が緊張しちゃったりして他の人とは全然違う感覚がある。

 

–それは心配なんですか?

酒井 心配もあるし勝って欲しいっていうシンプルな応援もあるし、何か色々混ざっちゃってよくわからない感情になって。

朱花 なんかすごい喋りかけてくる。私はあまり喋らないから、色々言われると整理できなくて試合前って言われすぎると何言われたか忘れちゃうのに、、、

酒井 自分は無意識にずっと喋りかけてて、朝から水分とかも取れないで喉通らないってこういうことなんだって。でも(朱花さんが引退して)もうそれがなくなったからちょっと楽です。

 

–朱花さんは前回の小林穂夏選手との試合が最後の試合とおっしゃってましたけど、結婚されたら競技はやめるって決めていたんですか?

朱花 最初からプロになるつもりはなくて、もともと空手をやっていてキックボクシングのトレーナーをやるにあたって自分が知らないことが多かったので自分がやった方が教えられると思って始めて、でも那須川会長に乗せられてプロデビューしてっていう感じだったので、最初から自分がやりたかったわけではないけど、今思えばやって良かったと思っていて、ちょうど結婚するタイミングがあったのでここで自分がやるのは最後にしようっていう風に区切りをつけたような感じです。

 

 

–今回の麗也戦では自分のどんな部分に注目して欲しいですか?

酒井 本当は会見で話したかったんですけど、3月に結婚式してその時に改めて色々な人から沢山の愛を貰っていることを実感して、この人達の為にもっともっとやらないといけないんだなって思って、(朱花さんと)色々話しをした時に練習量とか技術云々じゃなくてメンタル面じゃないって言って貰って、ちょうど会員さんでメンタルトレーニングをやっている人がいて今やってるんですけど、メンタルトレーニングとか瞑想を始めてから新しい発見が凄く多いので、練習の質も違うし1回の練習をめちゃめちゃ大事にしてて明日の練習を大切にするために私生活で前日どう過ごすかそういう所まで考えられるようになっていて、今まではプレッシャーだったり緊張で実力を発揮出来てなかったので、今回は強気と余裕のバランスが上手い具合に融合されていて実力を発揮できると思います。

 

–この試合のテーマは?

酒井 愛です。愛では負けない。夫婦の愛だったり、友情だったり、先輩・後輩色々な方の愛。

夫婦ではそっと見守る愛、怒る愛、酒井家は寄り添う形の愛の表現でそれが自分にはあっている。

 

–深いお話で、、、その思考はメンタルトレーニングの効果ですかね?

酒井 今までは考えた事も無くて、なにかしらプラスにとらえれば良い方を向くのでそう言う思考自体が自分には新しいです。

 

–相手に対してはその愛は適用されるんですか?

酒井 それ、考えた時に難しいんですけど同じぐらいで結婚して年齢や成績も近くてタイミングで全部が重なって対戦に至るので、運命的なものはあるのかなって思います。

 

–隣で見てきて今回は自信ありそうだなって感じたりしますか?

朱花 今の所は大きく変わったなって部分は分からないですけど、試合でちゃんと結果が出るんだろうなとは思います。

 

–今回、麗也選手と酒井選手の試合を楽しみにしているキックファンも多いと思います。

酒井 自分の実力を出す相手としてそれなりに名前もあって実績もある相手を用意して貰ったなと思います。

 

–フライ級は10代の若い選手がどんどん出てきていて、ベテランvs.若手という構図が多いですけど、その中でベテラン同士の対戦って割と酷というか、それぞれの選手の今後を左右するマッチメイクなんじゃないかなって感じたんですけ。

酒井 同い年とか年上とやるのも久しぶりだなって思う。やっぱりこの一戦で今後が全然変わってくるのかなって。本当にこの試合に自分は掛けてます。

 

–今後どういう風にキャリアを積み重ねていきたいですか?

酒井 それが難しいところで、次の試合を考えることがいっぱいいっぱいでそこまで先を見据えてっていうよりは次戦をどうクリアしていくかです。

 

–最後にいつも応援してくれるファンの皆さんにメッセージをお願いします

酒井 5月19日に新しい酒井柚樹を皆さんに見せるために私生活と練習で毎日自分と戦ってるので本当に楽しみにしてて下さい。