【RISE178】小林愛三インタビュー『見ている人もハラハラする試合になるのでとにかく色んな人に見てもらいたい』

インタビュー 2024年5月16日

5月19日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『RISE178』につきまして小林愛三選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせいたします。新旧女王対決目前!!大会前に是非ご一読ください!

 

◇小林愛三インタビュー

–今回オープンフィンガーグローブマッチでの試合になりましたが、オープンフィンガーの試合はいつ頃から意識されていましたか?

愛三 RISEでオープンフィンガーが始まる前からやってみたいなという気持ちはあって、試合を見るたびに良いなと思っていました。

 

–最初から意識はしていたんですね。

愛三 はい、意識していました。

 

–初めてオープンフィンガーグローブを着けた印象はいかがでしたか?

愛三 めっちゃ握りやすかったです。あとはグローブと違ってしっかりナックルに当たってくるので、面積が小さい分ハードな試合になるだろうなと思っています。

 

–会見の時に肘ありの感覚に似ていると仰っていましたけど、具体的にどんな感じが似ていますか?

愛三 肘ありのルールの場合、至近距離でも攻撃があるので、間合いの感覚というのが似ています。

 

–その辺りは今までの経験が活きているんですね。

愛三 活きていると思いますが、パンチの入り方やディフェンスの仕方が変わってくるのは、やってみて感じました。

 

–実際にオープンフィンガーを着けて殴った感触はどうでしたか?

愛三 いつもの拳の感覚とは違いました。

 

–今回このルールでは初めての挑戦だと思いますが、今までの通常のグローブでの小林愛三とは違った姿を見せられますか?

愛三 グローブの時とは違った激しさというか、とにかく激しい試合になると思うので、そういった部分ではまた違う面での小林愛三が出てくるのかなと思います。

 

 

–ちなみに同じジムの後輩の小林穂夏選手は先にオープンフィンがグローブでの試合を経験していますが、何かアドバイスはありましたか?

愛三 この角度は入りやすいけどこの角度は入りにくいよとか、逆にグローブだとこの角度は入ってこないけどオープンフィンガーだとこの角度は入ってくるので気をつけてくださいとか、実践で得た感覚というものを細かく分かりやすく伝えてくれました。

 

–的確なアドバイスをくれるのは後輩でも心強いですね。

愛三 めちゃくちゃ心強いです。今回セコンドに入ってくれるので、最近はとにかく話してアドバイスをもらってサポートしてもらっています。

 

–試合自体は約9ヶ月ぶりになりますが、この期間はどんな思いで練習をしてきましたか?

愛三 この前のメルティ戦も倒しきれていないし今のままじゃダメだなと、今のまま試合を続けても変わらないなという思いもあって、とにかく毎日自分と向き合う時間が必要でした。今思えばすごく良い期間で良い練習内容とかちょっとずつ学べるものが変わってきたので、次の試合はまた成長した自分を見せられそうです。

 

–ちなみに自分が試合に出ていない期間、RISEの女子の試合を見てきたと思いますが、どの様な感覚で見ていましたか?

愛三 若手の選手が活躍しているなと思いつつ、52kgがあまり動いていなかったので、49kgの選手のスピーディーな試合展開を見て学べることが沢山ありました。ただリングに上がって結果を出していく部分では、もどかしい気持ちも正直ありましたけど、格闘技って発展途上というか1ヶ月ごとに色々な技が出てきて色々な展開があるので、そういう部分を見るのも勉強になりました。

 

–対戦する小林愛理奈選手にはどんな印象を持っていますか?

愛三 とにかく倒せる選手、そして格闘技が大好きなんだろうなという印象です。

 

–1月の愛理奈選手の試合の時にリング上から対戦アピールがありましたが、あの時はどんな気持ちでしたか?

愛三 しっかり倒し切ってのマイクだったので、よりワクワクしたし気が引き締まる様な試合でした。ただこういう事は今までになかったのですごく嬉しいという気持ちも強かったです。

 

–アピールされるっていう事は追われる立場になったという部分もありますね?

愛三 名前を出してもらうのが今までなかったので、やってやるよって心が燃えました。

 

–階級は違えど新旧王者対決になりますが、その部分は意識しますか?

愛三 自分はベルトが無い状態で現チャンピオンと戦えるというのは、小林愛理奈選手にも感謝しているんですけどそこを超えていかないと自分がやりたい事には辿り着かないので、ここは大きな一戦だと自分でも思っています。

 

–愛理奈選手と実際にリング上で対面したとして、どんな試合になるとイメージしていますか?

愛三 オープンフィンガーというのもありますし、小林愛理奈選手というのもあって激しい試合にはなると予想しています。もしかしたら倒されるかもしれないし、倒し返して自分が勝つかもしれないし、そういういろんな展開が想像できますけど、見ている人もハラハラする試合になると思うのでとにかく色んな人に見てもらいたいです。

 

–ちなみに小林愛理奈選手は1ラウンドが2ラウンドで終わらせると仰っていましたが、それを聞いてどうですか?

愛三 それは全く同じ気持ちです。ただ3ラウンドまでいくかもしれないので、1ラウンドで倒すかもしれないし3ラウンドをフルに使って倒すかもしれないし色々想定しています。

–会見では全局面で圧倒すると仰っていましたが、その自信はありますか?

愛三 ありますね。でも至近距離では愛理奈選手が強いのを分かっているんですけど、そこを超えられるのも自分だと思うし、他の局面でも魅せれるのが自分だと思うのですごく自信があります。

 

–小林愛理奈選手のパワーとパンチの技術、王座戦でerika♡選手を倒して勝っている決定力やパワーについてはどんな印象ですか?

愛三 認めるというか、素直にすごいと思います。ただそこに関しては自分らしく超えていこうと思っているので、パワーやパンチの技術にも引けは取らないです。

 

–前回のメルティ選手を経て、まだまだと感じる部分は具体的にどんなところですか?_

愛三 身体能力を使って動いているのが今までの自分だったのですが、格闘技を知るということが練習をしていて足りないと感じて、強い選手は理由があって倒しているし、まぐれで勝っているのは絶対にないと思ったので、色々な選手の動画だったり好きな選手の試合を見て勉強しました。

 

–以前とは違って倒すまでの過程を勉強してきたという事ですか?

愛三 そうですね。ただそうなると自分の持ち味が全部消えちゃうっていうのも良くないので、身体能力と体の強さや気持ちを使いつつ、自分がどうしたいのか最終的にどう倒したいのかっていうのを決めて、どう動くかっていうのを練習してきたので、そういうところを試合で見せたいです。

 

–倒せる様になってきた感覚というのは、スパーリングなどの練習をしてきた中で身に付いているなと感じる部分はありますか?

愛三 練習で実際にできる様になって、今までは蹴りでしかKOがなかったんですけど、パンチでもしっかり倒せるんだっていうのを練習でも積んできたので、そこの自信も含めて今回の試合で出していきたいです。

 

–練習は基本的にはNEXT LEVEL渋谷でやって、ボクシングなどの新しい取り組みもやっているんですか?

愛三 基本はNEXT LEVEL渋谷で練習をしつつ、毎週出稽古で足を運ばせてもらって練習させてもらっています。

 

–それはキックボクシングのジムですか?

愛三 キックボクシングとボクシングのどちらもです。

 

–ボクシングは前からやられているんですか?

愛三 試合が決まる前くらいから行っています。

 

–最近の練習を含めてご自身で手応えがある部分や進化したと感じる部分はどこですか?

愛三 パンチの組み立て方だったり、こうやってKOしているんだというのを肌で感じたり、後は得意な蹴りも蹴り込むことで長い距離から攻撃ができる様になってきたので、パンチも蹴りも含めて自信がついてきています。

 

–決着や試合展開はどうお客さんに伝わったらいいですか?

愛三 勝ちにこだわりすぎると自分は視野が狭くなりやすいので、とにかく自分が練習してきて自分がしたいスタイルを突き通して小林愛理奈選手を超えていこうという気持ちが1番強いです。なので試合内容で魅せて結果が付いてくる状態が1番の理想です。

 

–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

愛三 いつも応援してくださりありがとうございます。着々と覚悟も決まって、早くやりたい気持ちも強くてワクワクしているんですけど、応援に来てくださる皆さんも覚悟がいる試合になると思うので、皆さんもぜひ覚悟を持って私の戦う姿を見守って応援していただけたら嬉しいです。当日は大声援で応援をよろしくお願いします。