【中村拓己さん見どころコラム】何が飛び出すか分からないRISE遊園地、メインはRISEらしい“ガチ”な一戦。試合内容でファンを魅了できるか?
その他 2024年5月17日
5月19日(日)に開催される「RISE178」の見どころコラムを公開します。ぜひ大会前にご覧ください。(文:中村拓己)
毎回テーマの異なるラインナップが揃うRISEのナンバーシリーズ=後楽園大会だが、ずばり5月大会のテーマは”遊園地”。今大会にはRISEが誇る個性派ファイターたちが、これでもかと登場するラインナップだ。
第6試合のRISEきっての強面=MAX吉田を皮切りに、第7試合には「ねぎねぎ」でお馴染みのねぎ魔神が登場し、第9試合では白塗りの怪奇派チャッピー吉沼とRISE伊藤隆代表を”伊藤ちゃん”呼びするタイのフランクちゃんの異次元対決が実現した。
第11試合の麗也vs酒井柚樹は本格派カードでありつつ、麗也の妻は佐藤レイナ、酒井の妻は西原朱花と、共にRISEで活躍した元プロファイターを妻に持つもの同士の対戦。RISE公式YouTubeチャンネルでは鬼嫁対決!?として、それぞれの自宅を突撃取材している。(ちなみに第1試合と第2試合では双子ファイターの鳰翼と鳰陽斗がダブルデビュー戦を迎える)
そんなリング外でも注目ポイントが多い5月大会だが、大会を締めるセミファイナルとメインイベントには、ガチなRISEらしい王道のカードが並んだ。
セミでは昨年12月に鈴木真彦の長期政権にピリオドを打った大﨑孔稀がRISEバンタム級王者としての初陣を迎える。対戦相手はK-1にも参戦経験があるWKN世界バンタム級王者のサンベル・ババヤンが予定されていたが、ビザの発給トラブルにより欠場。急遽、元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者のヨーブアデーンと対戦することになった。
ヨーブアデーンは2018年12月のK-1大阪大会で武居由樹と対戦し、延長判定までもつれる接戦を演じている実力者だが、大﨑に求められるのはずばり倒して勝つこと。同級世界王者の志朗に近づくために、内容と勝ち方が伴う試合が求められる。
そしてメインに抜擢されたのが小林愛理奈と小林愛三による女子オープンフィンガーグローブマッチだ。愛理奈・愛三ともに女子選手離れした攻撃力を誇り、RISEらしいバチバチの打ち合いを見せてきた。
1月大会の試合後に愛理奈が愛三にOFGマッチで対戦アピールした流れから決まった試合だが、その時からこの試合に対する注目度は高かった。伊藤代表は「日本の女子格闘技の最高峰の試合。彼女たちの女子格闘技を何とかしたいという覚悟を感じた」とこの試合をメインに組んだ理由を話しているが、それはまさに2人への期待と共に、メインにふさわしい試合を見せてくれというメッセージでもある。
何が飛び出すか分からないRISE遊園地。バラエティ豊かな大会だからこそ、試合前のワクワクを越えるものがリングの上にあるかどうか。ぜひみなさんにはそれを見届けていただきたい。