【中村拓己さん見どころコラム】宮﨑小雪、“世界”への第一関門は元ボクシング世界王者!女子選手たちの熱い戦いに注目

大会情報 2024年7月24日

RISE180』につきまして、726日(金)に開催される「RISE180」の見どころコラムを公開します。ぜひ大会前にご覧ください。(文:中村拓己)

 

7月・8月と続くRISE後楽園・真夏の2連戦、7月大会はメインイベントに第2RISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪が登場。元プロボクシングWBC女子世界ライトフライ級王者のサムサン・C2M MUAYTHAIFITNESSとのスーパーファイトが組まれた。

 2023年はビョン・ボギョン、ジュムリアット、モンクットペットと海外の強豪たちと戦い、33勝(2KO)という堂々たる結果を残した宮﨑。今年3月のK-1代々木大会では、K-1女子アトム級王者・菅原美優とのRISE×K-1王者対決にも勝利した。

 名実ともに女子アトム級の日本最強の位置に就いた宮﨑の次なる野望はRISE女子の世界タイトルを手にすること。現状、RISE女子に世界タイトルは制定されていないため、宮﨑は自らの力で世界王座までの道のりを切り拓いていかなければいけない。

 その宮﨑に立ちはだかるサムサンはタイ人初の女子ボクシング世界王者の偉業を達成した元プロボクサー。強烈なボディブローを武器にボクシングでは4843勝(25KO5敗という成績を残した。格闘家としての実績もさることながら、生活費を稼ぐために麻薬密売に手を染め、16歳で逮捕されて刑務所に服役。刑務所内の更生プログラムでボクシングを始めてプロ、そして世界チャンピオンになったという異色の経歴の持ち主でもある。

 これまでタイ人と3度対戦している宮﨑だが、いずれもムエタイベースで蹴り主体の選手だった。宮﨑がサムサンのようなボクサー、しかも世界チャンピオンレベルの選手と戦うのは今回が初めて。キャリア史上、最も危険な相手との対戦になったと言っても過言ではない。

 宮﨑が目標とするRISE女子の世界タイトル新設のためには、世界各国・様々なバックボーンを持った選手たちを迎え撃ち、勝っていかなければならない。そして自らが世界中から狙われる存在になり、RISE女子アトム級を世界タイトルを争うにふさわしい舞台にする必要がある。今回のサムサン戦はまさにその試金石になる一戦。サムサンに勝つことはもちろん、宮﨑小雪という存在を世界にアピールすることが必要な一戦だ。

 そして今大会では宮﨑VSサムサン以外にも、YAYAウィラサクレックvs瑠華、小林穂夏vs風羽、山﨑愛琉vs島田知佳と女子の試合が3試合組まれている。

 YAYAWSRフェアテックスからRISEに参戦するムエタイ戦士。怪我による長期欠場もあり、現在は3連敗と厳しい状況が続いているが、約12カ月ぶりのRISEで連敗脱出を目指す。対する瑠華はRISE WESTで実績を積む18歳で、今回がナンバーシリーズには初参戦。実績十分のYAYA相手に爪跡を残せるか?

 小林穂夏vs風羽、山﨑愛琉vs島田知佳は宮﨑と同じ女子アトム級の試合だ。

 小林は強豪女子選手を多数輩出するNEXT LEVEL渋谷所属。昨年11月にFIGHT CLUBで平岡琴に敗れてプロ初黒星を喫したものの、今年2月のRISE後楽園大会で百花を下し、ランキング上位進出を狙う。対戦相手の風羽はアマチュア時代にシュートボクシングの全国大会を連覇し、20225月にRISEでプロデビュー。今回はその時以来のRISE参戦だ。

 山﨑VS島田はプロ2戦目の山﨑VSデビュー戦の島田という試合だが、ともにアマチュアでの実績は十分で、ハイレベルな試合が期待される。またこの試合はTEAM TEPPEN(山﨑)VS team VASILEUS(島田)という図式もあり、山﨑には白鳥大珠、島田には武尊&野杁正明がセコンドにつく予定で、リング外からも目が離せないマッチアップだ。

 5月大会では小林愛理奈と小林愛三がOFGマッチで壮絶な打ち合いを繰り広げ、RISEでは毎大会で女子選手たちが熱い試合を見せている。今のRISE女子ファイターたちについて、RISE伊藤隆代表は「今、女子選手のレベルが上がっている。アマチュア経験が豊富な選手が増えているので、キャリアが浅くても本当にレベルが高い」と分析。そのうえで「トップ選手が一気に入れ替わる可能性もある」と予測している。

 個々の試合はもちろん、RISE女子の各階級の動向、RISE女子部門そのものの今後の展開という意味でも注目の後楽園大会だ。

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