数島大陸インタビュー 「実力を証明する事によって、自分の言っている事が正義になるので、絶対に負けられない」

インタビュー 2024年11月20日

11月23日(祝土)東京・後楽園ホールにて開催します『RISE183』に参戦する数島大陸選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

数島が発してきた発言の真意や試合への意気込みを語ります。王者数島が何を思うのか?大会前にご覧ください。

–試合まで1週間となりましたが、今はどんな感じでしょうか?

数島 早く戦わせてほしいです。僕を解放してほしいです。

 

–数島選手が怒っているという事が話題になっていますが、その件に関してはいかがでしょうか?

数島 怒っているというか、僕的には思っている事を言っているだけなのですが、動画の編集だったり僕が早口で言ってたり、めちゃめちゃ怒っている感じになっているけど、僕は今のRISEのあり方について、もっとこうあった方が良いっていうのを言っているだけ。

それを怒っていると言われるのであれば、RISEは何がしたいのかなって。

 

–数島選手の怒りと見えるものが、RISEに対する意見や要望という事ですね。

数島 要望というか格闘技はこうあるべきちゃうかっていう事を思って言っている発言をRISEは怒っているという風に捉えているから、そこの食い違いをRISEがしてるんじゃないですか。

 

–RISEが食い違いをしている?

数島 もちろんエンタメとか数字とか大事だから、そういう格闘技団体もあって良いですよ。だけど僕はバランスが大事だと思っていて、やっぱりRISEは本当に強い選手がいますし、RISEはガチ路線で攻めて行ってほしいんですよ。エンタメ性のある団体もあって良いけどRISEもエンタメ寄りになってきている感じがするから、そうなってしまうと全部がエンタメ性のある大会になってしまって、サーカスでもしているのかなってなるので、それだったらRISEは本当に強いやつがいるからガチ路線を貫いてほしいなっていう意見で言ったら、怒ってるという表現になったので、そこはしっかり考えてほしいです。

 

–自分の意見が揚げ足を取られているような感じですね。

数島 そうですね。その分今回の試合は注目を浴びているので、見てもらえる人が多くなれば分かってくれる人も多くなるので、その部分に関しては良いですね。

 

–数島選手の周囲も、いつもより温度感が違うということで、何か異変を感じたりはしていませんでしたか?

数島 皆んなには「なんで怒ってるん?」ってめちゃめちゃ聞かれます。

 

–ジムのチームメイトも異変を感じていますか?

数島 ジムの子たちは、僕がRISEに対して言いたい事を言ってんだろうなっていうのを分かってくれる人が多いので、周りのジムの子らもサポートしてくれたり、今回は相手も相手なので注目度も高いから、その分皆んな応援に来てくれるので、すごい良い状態ではあります。

–ご家族の方は心配されていませんか?

数島 家族には、会見ではじめに言った時は「いらんこと言わんでええねん」って怒られましたね(笑)。

 

–今は応援してくれていますか?

数島 やるからにはお父さんもお母さんも全面的にサポートしてくれているので、あとは僕がやるだけです。

 

–今回数島選手が那須川選手に勝って、王座を防衛することで自分の意見はさらにRISEに通るという風に思っていますか?

数島 これだけ言って負けたら、周りにもRISEにも口だけだったなと思われるので、ここでしっかり勝って実力を証明する事によって、自分の言っている事が正義になるので、絶対に負けられないですね。

 

–その正義、世間では怒りと受け取られている自分の意見というのをこの試合を通して押し通したいという気持ちは強いようですね。

数島 そうですね。やっぱり格闘技をやっていて強くなる事が1番だし、強いやつとどんどんやっていって、そこで実力を証明していきたいです。数字とかも大事だとは思うんですけど、エンタメ枠はエンタメ枠の団体に任せておいて、RISEはガチ路線をひたすら貫き通してほしいです。

 

–よくRISEはキックボクシング界の中でも選手層の厚い団体という風に受け取られる事が多いと思うのですが、その中で自分がチャンピオンであるという事の誇りはお持ちでしょうか?

数島 チャンピオンという自覚を持って行動も発言もしなければいけないと思っているし、僕のことを狙ってくるフライ級の選手は若い選手が多いので、その中でも実力を証明しなければいけないし、発言一つにしても自分の思っている事がブレたらあかんなと思います。

 

–プレッシャーというのは今感じていますか?   

数島 そういうのは全然ないです。自分もチャンピオンだからといって1番強いと思っていないし、まだまだ強いやつがいるので、そこに対して追われているというよりは、自分がずっとその上の自分より強い選手を追っているような感覚なので、それは今までと変わらないです。

–今回王座防衛戦を果たしたら、挑戦者の那須川龍心選手と語り合える日が来ると思いますか?

数島 仲良しこよしでやろうとは思わないので、それはないですね。引退したらあるんじゃないですか。選手としてはリスペクトしているので、そこに対しての「ありがとうございました」っていうぐらいですね。

 

–決戦まであと1週間と迫りました。どんな王座防衛戦になると予想されますか?

数島 色んな展開は考えていますし、那須川選手もめちゃめちゃ強いので、そう簡単には試合が終わらないと思います。色々なことを想定してやってきたので、それをしっかり出すだけかなっていう感じです。

 

–ファンの方々はどんなところに注目したらよろしいでしょうか?

数島 僕は王者ですけど、初めから那須川龍心という選手を食うつもりでいくので、ファンの方には1ラウンド目から瞬き厳禁で見ていてほしいです。僕はチャンピオンであっても倒しにいくスタイルが1番自分に合っているので、1ラウンド目から全部奪う気持ちでいくので、注目していてほしいです。

 

–那須川龍心選手の女性ファンを全て奪うような気持ちはありますか?

数島 女性ファンというか、那須川龍心選手ファンからのアンチは結構来るので、そいつらを全員黙らせたろうっていう気持ちはあります。

 

–数島チャンピオン、メンタルが強いですね。

数島 試合前はSNSとかで周りの反響をあまり見ないんですけど、那須川選手と試合が決まってからはDMとかで個人的に来るタイプが多いんですよ。そういうのは通知が来るから見てしまうけど、所詮目の前で言われないからいいかって思っているので、強い方なのかもしれないです。

 

–DMは結構ネガティブなものが多いんですか?それとも数島選手を肯定するものが多いんですか?

数島 選手からの共感してくれるものが多かったですね。今まで僕は他のプロ選手との交流っていうのがSNS上で繋がっているくらいだったんですけど、僕の会見での発言に対して「僕もそう思います」とか、Xだったら何も関わりなかった人とかがいいねを押してくれていたりとか、そういう選手からの共感の方が多かったですね。だから皆んなが思っている事なんだろうなと思いました。

 

–数島選手が声を上げたことで、選手間に新たな連帯感が生まれたって感じですかね?

数島 僕は皆んなが言えなかった事を言うつもりはなかったんですけど、僕が発言した事によって皆んな思うところはあったんだろうなって言う部分は感じました。それがやっぱり数字にも出ていると思うので、そこに対しては何かが生まれたと思いました。

 

–これからもRISEに対して遠慮なく意見を言っていくつもりでしょうか?

数島 それはこの試合が終わったからといって、意見を言うのをやめるつもりはないです。もちろん試合ができることにありがとうございますっていう気持ちはあるんですけど、だからといってRISEさんって媚びるつもりはないですね。自分の思っていることは言おうと思うし、RISEは格闘技団体としてこうあるべきっていう事を僕は言っていきます。

 

–でしたら今回王座防衛を果たしたら、リング上からファンに向かって、もしくはリングサイドにいる伊藤代表に向かってマイクアピールすることもあり得ますね。

数島 試合に勝ったらリングで「RISEはこうあるべきだ」って伊藤代表の目の前で言ってやろうかなと思っています。

 

–今以上に過激なことを言おうとしていますか?

数島 過激というか言葉のニュアンスはしっかり考えて言いますけど、会場のファンとかも全員巻き込んで「こうあるべきやろ」っていう周りの反響も伊藤代表に眼の前で見せてやろうと思っています。

 

–そうしましたら今回の試合は今までの試合と少し違いますね。

数島 今回の試合は実力を証明できるチャンスですし、今までやってきた事を証明をする絶好のチャンスなので、本当に楽しみです。

 

–最後にチャンピオンの今回の防衛戦を待ち侘びているファンの方々にメッセージをお願いします。

数島 色んな事を発言してきましたけど、僕は那須川龍心選手はすごい強いと思っていて、リスペクトしています。リスペクトした上で全力でRISEもABEMAも那須川家も全員潰しに行くので、皆さん僕に期待してください。必ず勝つので応援をよろしくお願いします。キックボクサーは泣かないぜ!

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