久津輪将充インタビュー「自分がミスしなければ全然負ける相手じゃない。足元をすくわれないようしっかり地に足をつけて、やってきたことを冷静にやる」

インタビュー 2024年11月19日

1月23日(祝土)東京・後楽園ホールにて開催します『RISE183』に参戦する久津輪将充選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

–最近は名前が表に出てきましたけど、まだ名前を間違えられることもあるみたいですね。

久津輪 伊藤代表が名前を間違えていた(つくわと)ので、僕の名前を今回で覚えさせたろうと思っています(笑)。

 

–フルネームで覚えさせたいですか?

久津輪 そうですね。フルネームで覚えさせたいです。そこに関しては反骨心があるので、実力で証明してみせます。

 

–直近の試合は5連勝中、しかも3連続KOで倒していますね。

久津輪 KOの1発目は1dayトーナメントの初戦だったので、実際は2連続ですけどそんな感じですね。

 

–好調の要因はどのように分析されていますか?

久津輪 日々やってきたことがやっと実って、それが結果としてつながってきたと思います。ここ2,3年は格闘技に集中して、格闘技のことだけを考えてやってきたので、それが結果として出だしたと思います。

 

–実は隠れた大ベテランといいますか、4歳の頃からグローブ空手をやっていたんですよね?

久津輪 そうです。ジュニアの時はちゃんとやっていて、グローブ空手の色々な大会でトーナメントにも出たりして優勝もぼちぼちしていました。中学校に入ったくらいで1回辞めちゃって、あまり行かないようになってしまってブランクが空いたんですけど、そこから復帰して今やっと結果が出だしたって感じです。

 

–20歳で復帰するというのはかなり勇気が必要だったと思うのですが、そこでなぜ1歩を踏み出すことができたのですか?

久津輪 僕のジュニアの頃にやっていた子がプロデビューして、その試合に誘われて見に行ったんですけど、その子がKO勝ちした姿を見て、もう1回やりたいなと思わされました。

 

–7年くらいブランクがあったかと思うのですが、それは大丈夫でしたか?

久津輪 全然ダメですよ。ブランクもあったし格闘技と練習のことだけ考えていられたかと言われると、初めは週2回しか練習していなかったし、当然その練習量だったら勝てませんでした。デビューしたては1勝3敗とかで、本当に格闘技をやるかやらないかと考えた時に、やるんだったら本気でやろうと決めて、そこから勝てるようになりました。

–でしたら今は本当に格闘技中心の生活なんですね。

久津輪 そうですね。格闘技中心の生活でやらせてもらってて、合間で働いてって感じでやっています。

 

–今所属しているnine plus labはどんなジムなんでしょうか?

久津輪 トレーナーがいてミットを持ってもらっていて、施設を使わせてもらって、火曜日と木曜日はいっぱい出稽古に来てくれるので、スパーリングをさせてもらっているという感じですね。 

 

–最近はどんな方とスパーリングをしているんですか?

久津輪 ここ2年くらいというか、ジムができてからずっとみんな来てくれているんですけど、火曜日だったら黒田斗真君とかのK-1勢が来てくれていて、木曜日は塚本望夢とか長谷川海翔が出稽古に来てくれて一緒にやっています。

 

–火曜日も木曜日もどちらも刺激を受けそうですね。

久津輪 みんな結果を出している選手たちばかりなので、そこからすごい刺激をもらったし、自分も絶対いけると思いました。

 

–今回の試合について、塚本選手長谷川選手にはどんな風に言われていますか?

久津輪 望夢に関しては僕の事をずっといじってきますね。“ツクワ”って伊藤さんが間違えたのも今日早速いじられていますし、そんな感じですよ。ポスターも落書きされたりメチャクチャですよ(笑)。

 

–ポスターはどんな風に落書きされているんですか?

久津輪 鼻と目の部分を塗りつぶされてて、「鼻毛、鼻毛!」って言ってますね(笑)。

 

–子供のいたずらのようですね(笑)。

久津輪 ほんとそうですね。まあ、まだ19歳ですしあんなのばっかりですよ(笑)。

 

–6連勝がかかっている今回の翔戦は、非常に重要な1戦だと思うのですが、九州在住の翔選手はどんなイメージでしょうか?

久津輪 近い距離で打ち合うファイターのイメージですね。試合は面白いですけど、普通にやったら勝てる相手だと思っているので、自分がミスしなければ全然負ける相手じゃないので、足元をすくわれないようにだけしてしっかり地に足をつけて、やってきたことを冷静にやろうと思います。

 

–現在ランキングは翔選手の方が7位で上ですが、勝ったら間違いなく久津輪選手もベスト10以内に入ります。

久津輪 勝ったら僕が7位ですよね。

 

–やはりまずはそのランキングを狙っていきますか?

久津輪 去年から10位以内に入りたいと、ランカーとやりたいと言っていて、ちょっと遅れたけど一桁のランカーと試合ができることになったので、やっと来たなって感じです。

 

–最近の試合でよく相手を倒している左ボディーフックは今回も火を吹きそうですか?

久津輪 武器はそれだけではないので、それが当たれば倒れるだろうし当たらなくてもそれ以外でも全然倒せると思っています。色々武器は用意していて、蹴りもパンチもできるのでよく見ておいてください。

 

–ちょうど前の大会でフェザー級のチャンピオンが安本晴翔選手に入れ替わりましたけど、今チャンピオンの背中は見えていますか?

久津輪 そこを見ていると足元をすくわれるかなと思って翔戦に集中しているんですけど、安本君とはチャンピオンだろうがチャンピオンではなかろうが戦いたいなと思っていました。打ち合えるしフェザーの中では面白い選手なのかなと僕は思っているので、純粋に安本君と戦いたいです。今回の勝ち方次第で近づけるかなと、意識はしています。

 

–今回良い勝ち方をして2025年に繋げたいですね。

久津輪 ここはバチっと勝って、良い年末年始を迎えたいですね。そのために集中してやっています。

–今年で27歳になったんですか?

久津輪 はい。ちょうど1ヶ月前に27歳になりました。

 

–27歳になって良い1年にしていきたいですね。

久津輪 それは毎年思っていますけど、27歳もそろそろ30代になるのでダラダラしていられないです。自分も崖っぷちでやっているので頑張ります。

 

–5連勝中ですけど崖っぷちですか?

久津輪 位置的にはRISEの13位なので、これで負けでもしたらまた下に落ちるし、年齢的に考えても崖っぷちですよ。僕が19,20歳とかだったら「全然まだまだこれから」って言えるんですけど、27歳だと「これから」とは正直あまり言えないですし、もう負けられへんって思っています。だから本当に人生をかけて戦っているので、頑張っていきます。

 

–最後に試合を楽しみにしているファンの皆さまにメッセージをお願いします。

久津輪 僕の試合はどの試合も面白いと思っていますし、誰とやっても面白くなるので期待しておいてください。絶対面白い試合をして絶対勝つので応援をお願いします。

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