花岡竜インタビュー『僕が5ラウンドでもKOでもなんでも良いので、とりあえず勝って応援してくれる人を大号泣させる』

大会情報 2024年12月13日

2024年12月15日(日)東京・後楽園ホールにて開催されます「RISE184」に参戦する政所仁選手、花岡竜選手のインタビューを公開します。

スーパーフライ級王者決定戦で対戦する両者の試合前の心境をお届けします。

–早速の質問ですが、このタイトルマッチに向けてやれる事は全てやってきましたか?

花岡 もうやる事はないかなって感じですね。追い込み含めて試合までの全てをやり切りました。

 

–あとはもう減量だけですね。

花岡 体重だけ落とせばバッチリです。

 

–体重はあと何kgくらいですか?

花岡 あと5kgぐらいですね。

 

–全く問題なく落ちそうですか?

花岡 いつも通りなので大丈夫です。

 

–昨年戦った政所選手との2回目の試合映像を見返す事はありますか?

花岡 めちゃめちゃ見返しますね。練習がしんどい時とかもあの試合を見返すとやる気が出るし、自分がキックボクシングをやってきてちゃんとした負けというのは、あの試合が最初なのでものすごく見返しています。

 

–見返すことで、あの時の悔しさを思い出させるという感じなんですね。

花岡 あの時のことを忘れないように見ています。試合が終わったあとは見ないようにしていたんですけど、今年に入ってからは試合前に見返しています。

 

–あれから1年以上の月日が経ちましたが、自分のどこが進化したと思いますか?

花岡 1番はメンタルというか、気持ちの問題が成長しました。

 

–昔から花岡選手は年齢の割に気持ちがブレない印象がありますね。

花岡 ブレた事はないですけど、周りの期待とかでRISEに来てから上がり下がりとかの波があったので、そこら辺のブレが最近はなくなってきましたね。

 

–それは前回の政所戦の自分の試合の出来から、どんどん自信を植え付けていったということでしょうか?

花岡 前回の試合でKO負けをして、そこから期待を背負うのも大事なんですけど、期待を背負うというよりかは自分が楽しく好きでやっているので、その好きな競技に対して素直な気持ちというか真っ直ぐな気持ちで今キックボクシンができているって感じですね。

 

–だったら尚更気持ちの浮き沈みっていうのはなさそうですね。

花岡 パンチをもらったりするのは怖いですけど、楽しみの方が大きいというか。「もう1回倒されるならどうされるんだろう」とか「勝つならどうやって勝てるんだろう」とか、自分が試合当日にどんな動きができるのかっていう楽しみの方が大きいですね。

 

–リングに上がる自分を客観的に見ている部分はあるんですか?

花岡 僕は結構試合のリング外で会うと「本当にリングに上がっていた人?」って言われるくらいリングの中では変わるタイプなので、自分でもゾーンに入っちゃうと「なんでこんなに煽っているんだろう?」とか、そういうのが多いのでやっぱり別の自分を見ている感じがありますね。

 

–多重人格者っぽいですね(笑)

花岡 リングに入るとスイッチが入るので結構変わりますね。

 

–それはプロとしては頼もしいですね。

花岡 プロとしては良いことですね(笑)

–練習はシーザージムにも足繁く通っているみたいですね。

花岡 週に1回はシーザージムで練習させてもらっています。

 

–誰とやることが多いんですか?

花岡 今回スパーリングは山田虎矢太くんと福井萌矢くんにお願いしていて、あとは笠原3兄弟とかシーザージムの選手のみんなで回しながら、マスやスパーリングをしています。

 

–レベルの高い選手ばかりだと思いますが、やはり刺激になりますか?

花岡 橋本道場で毎日やっている相手と違うっていうのと、選手同士での相談とかもあるので新しい発見ができる事が1番大きい刺激になっています。

 

–お互いに良いところと悪いところをズバズバ言い合うんですか?

花岡 聞いたらはっきりと意見を言ってくれますね。「ダメ」って言うことはあまりないですけど、ここが良いよっていうのは言ってくれます。

 

–RISEのタイトルに関しては、同門の安本晴翔選手が獲りましたけど、“先にタイトルを獲られた”という部分についてはいかがですか?

花岡 チャンス的には去年の11月のトーナメントで優勝していたら6月に先にタイトルマッチをやっていたと思うので、そこはやっぱり悔しい気持ちもあるんですけど。先に獲ってくれたので良い形で繋げてもらったというか、そこは良いなって思います。

 

–安本選手は前回の試合で幸楽苑とコラボして、今までにない動きをしていましたけど、同門から見てどうでしたか?

花岡 羨ましいって言ったらあれですけど、天然な感じが炸裂したなって思いました(笑)

 

–天然ですか?

花岡 本当に狙っていないし常にあんな感じだし、誤字とかしていても気にしないタイプなので、その天然が炸裂したなって感じでしたね(笑)

 

–安本選手が戴冠した時はセコンドに付いていて、お2人の先生である橋本師範も号泣していましたけど、今回はもう一度自分が泣かせるっていう気持ちは強いですか?

花岡 去年の末にKO負けして、周りの応援してくれている人とかで泣いている人が多かったんですけど、今回は『勝ってみんなを泣かせる』っていうのが試合のテーマなので、感動できる試合をして師範も泣かせます。

 

–泣きの質を変えさせるという事ですね。

花岡 負けではなくて、勝って全員号泣させてやろうかなって思います。

 

–試合に関して言えば、1ラウンドから5ラウンドまでずっとヒヤヒヤするんじゃないかっていう言葉を以前は話していましたが、今はどうですか?

花岡 ヒヤヒヤはするんじゃないかなと思います。

 

–色々なパターンや展開を考えていますか?

花岡 5ラウンドなので、「ポイントをどこでしっかり付けよう」とか「ここを取られたら相手が勢いに乗るな」っていうのはすごい考えています。

 

–過去2回対戦しているっていうことに関しては、変に意識する部分はありますか?それとも1度ニュートラルに戻して対戦する感じになりますか?

花岡 2回戦っていますけど全然ニュートラルって感じですね。1回目戦ったのが2年前で判定までいってなくて、3ラウンドの試合で。去年も3ラウンドだけど1ラウンドですぐ終わってしまったので、5ラウンドでとなると2回戦ったけどもう1回新しく戦うって感覚ですね。

 

–新鮮と言えば新鮮な感じですね。

花岡 新鮮ですね。2年前にやったのもあまり覚えていないし、前回はすぐに倒されてしまったので、本当に初めて戦うくらいの感覚なので楽しみです。

 

–今回はこの試合が決まってから舌戦が展開されましたけれど、対戦相手の顔を思い浮かべることは1日のうちに何回かありますか?

花岡 ポスターを僕が通っている学校だったり色んな所に貼ってもらっているんですけど、見るというか道場に行けばそこにも貼ってあるし、それを見て「こいつもう1回ぶっ飛ばしてやろう」って思いながらやっています。

 

–ポスターが結構な暗示になっていますね。

花岡 そうですね。1日に1回は顔を合わせるって感じなので。

 

–大学にもポスターが貼られているっていうのは嬉しいことですね。

花岡 学校が応援してくれているので嬉しいです。

 

–国士舘大学はどのように応援してくれているんですか?

花岡 宣伝とかもしてくれますし生徒や先生も試合に来てくれるので、そういった形で応援してもらっています。

 

–同じ学年の人や大学の友達は花岡選手のことをどういう風に見ているんですか?

花岡 それこそリングと普段の学校生活では全然違うので、普段は同い年の友達だと思うんですけど、試合になると選手として見ているのかなと思います。

 

–「リングに上がっている花岡くんはいつもと違う」って言われますか?

花岡 「全然違う」とか「お前誰だよ」って試合が終わったら言われますね。

–だったら尚更今回チャンピオンになったら人生が変わりそうですね。

花岡 周りからの評価も変わってくるし、ベルトを獲ることで色々とできることも増えていくと思うので、ここは獲らなければいけないなと思います。

 

–チャンピオンになったら最高のクリスマスと年末年始を迎えられそうですね。

花岡 そこが楽しみです。試合の勝ち負けよりも、試合が終わった後の楽しみが色々あるので、そこに向けて頑張っています。ベルトとかよりも試合後の年末年始に向けての飲み会とかを考えて頑張っています(笑)

 

–試合後の楽しみは全て考えてあるわけですね。

花岡 はい。その代わり負けた時のことを考えるとしんどいので、絶対に勝たないとなって思っています。

 

–最後に今回の王座決定戦で花岡選手の戴冠を待ち侘びているファンの皆様と激闘を期待しているRISEファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

花岡 前回のKO負けのイメージが強くて心配してくれていると思うんですけど、僕が5ラウンドでもKOでもなんでも良いので、とりあえず勝ってみんなを大号泣させるので応援をよろしくお願いします。

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