【RISE185】中村拓己さんの見所コラム「2025年のRISEのテーマは“王道”。安本晴翔が真価の問われるメイン登場、査定マッチは結果はもちろん内容が勝負」

その他 2025年1月22日

来る1月25日(土)東京・後楽園ホールにて開催します『RISE185』の見どころコラム(文:中村拓己さん)を公開いたします。

■RISE185中村拓己さんの見所コラム

「2025年のRISEのテーマは“王道”。安本晴翔が真価の問われるメイン登場、査定マッチは結果はもちろん内容が勝負」

2025年の“RISE初め”となる後楽園大会が迫ってきた。昨年のRISEは年末のGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX開催など本格的な世界進出が始まる一年だったが、RISE内のトピックスとしては王座決定戦を含めて5階級で新たな王者が生まれた年でもあった。

今大会のメインイベントで中国のワン・シャンチンと対戦する第6代RISEフェザー級王者の安本晴翔もそのなかの一人だ。アマチュア時代から強豪選手として名を馳せ、キック&ムエタイで数々のタイトルを獲得し、2022年からRISEに主戦場を移した安本。参戦当初はRISEルールに不慣れな部分もあったが、徐々に戦い方をRISEルールにアジャストさせ、昨年10月に門口佳佑をフルラウンドの末に判定で破り、第6代RISEフェザー級王座に就いた。

2大会連続で後楽園大会のメインイベントを務めることになった安本だが、門口戦と今回とでは大きく状況が異なる。前回の門口戦は安本がチャレンジャーとして挑む立場だったが、今回は安本が王者としてシャンチンを迎え撃つ立場だ。ベルトをかけた日本人対決として熱を生んだ門口戦と違い、初参戦の外国人選手=シャンチンが相手ということで、見る側の目線は安本が王者としてどんな試合をするか?に集まる。

それでいてシャンチンは昨年9月のRISE横浜大会で中村寛をあと一歩のところまで追い込んだエン・ペンジェーの同門。ペンジェーと同じく“マジカルスタイル”と呼ばれる独特のファイトスタイルの持ち主で、海外ではペンジェーよりも高く評価されている、いわゆる未知の強豪だ。

さらに今大会では安本と同じフェザー級で3試合(平野凌我vs大森隆之介、宮崎就斗vs拳剛、山元剣心vs指田烈)が組まれており、安本にとっては他のランカーたちにも差を見せなければならない試合でもある。

安本がRISE王者に相応しいファイターなのか。そしてこれからRISEの中心人物になっていけるか。ベルトこそかかっていないものの、安本の王者としての真価が問われる戦いだ。

そして今大会では2025年の行方を占う試合も組まれた。セミファイナルの常陸飛雄馬vsエン・ペンジェーは今年開催される61.5kg世界トーナメントの査定マッチと言える一戦。サモ・ペティvs憂也はミドル級、宮本芽依vsチャ・ミンジュは女子ミニフライ級の次期挑戦権につながる戦いだ。

どれも明確に次が見える試合だからこそ、RISE伊藤隆代表は「ここで勝ったからトーナメントに出場できる・タイトルに挑戦できるのではなく、選手たちには内容が求められる。常陸VSペンジェーは世界トーナメントに相応しい試合、サモ・ペティvs憂也と宮本芽依は『チャンピオンの海人と小林愛理奈に勝てるんじゃないか?』と期待感を持たせる試合をしてもらいたい」と語っている。

伊藤代表が掲げた2025年のRISEのテーマは“王道”。強者と強者が最強を目指して戦い、その戦いでファンに感動と興奮を届ける。今年もRISEは格闘技の聖地・後楽園ホールから王道を驀進する!

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