【RISE185】常陸飛雄馬インタビュー 『世界トーナメントの1回戦だと思ってやってきている。久々の後楽園ホールなので会場を爆発させたい』

インタビュー 2025年1月20日

2025年1月25日(土)東京・後楽園ホールにて開催されます「RISE185」に参戦する常陸飛雄馬選手のインタビューを公開しました。

試合への意気込みや3月から開催されるトーナメントへの思いなど、現在の心境を語っています。大会前に是非ご一読ください。

–2024年は2戦しましたが、振り返ってみていかがですか?

常陸 2024年は悔しい1年になりましたね。3月のK-1対抗戦から始まって、そこでは勝ち星を取れなかったですし、そこから怪我をして試合ができず期間が空いてしまってからの9月のアリシェル戦でした。そこでは、やってきた事が上手くハマらなくて倒す事ができなかったし、もっと追撃できるようなところがあったので、1年を通して悔しかったです。

 

–ポジティブに捉えると、多くの課題が見えた1年でもあったという感じでしょうか?

常陸 上手くいかなくて悔しいですけど、やっぱり楽しいなって思いました。

 

–どんな部分を楽しいと思いましたか?

常陸 やっぱり“終わりがない”というか、もっともっと強くなれるので、そこを毎日の練習で自分に足りないものは何かって考えながらできるのが楽しいです。

 

–練習をやっていく中で変化はありましたか?

常陸 もちろん、今はめちゃくちゃ仕上がってます。

 

–その仕上がり具合はどんな感じですか?

常陸 元々やってきたことも含めて、ひたすら反復練習してやってきたものが仕上がってきています。トーナメントを見据えても自分が今までやってきた課題は相手が誰であっても必要なことなので、相手が変わったとしても通用するなって実感しています。

 

–中国のイケメン、エン・ペンジェー選手の選手としての印象はいかがですか?

常陸 イケメンですよね。笑 選手としての印象は、勝ち方を知っているなというか上手いですね。あとは体も強いし攻撃力も強そうな印象です。

 

–去年の9月には中村寛選手とも戦っていますが、その1戦は参考になりましたか?

常陸 あの試合はサウスポー同士だったので、オーソドックスに対してどういう動きをするかっていうのは分からないですけど、得意な部分は分かりました。どんな感じで来ても自分がエン・ペンジェー選手に対する動きをしっかりできれば問題ないかなと思います。

 

–その動きをしっかりして、3月の世界トーナメントに臨む形になりますか?

常陸 トーナメントに出そうな選手はサウスポーが多いので、ここはビビらせたいですね。笑

ぶっちゃけると、今までサウスポーが嫌いだったんですけど、今は大好きなくらい苦手意識もなくなってきましたし、やりやすくなってきました。トーナメントでも2,3人はサウスポーがいそうですけど、サウスポーの方が倒しやすいっていうところを見せたいですね。

 

–この1戦で「俺はサウスポー苦手じゃないよ」って部分も見せたいですね。

常陸 だからこそサウスポーをビビらせたいですね笑。

 

–去年の大晦日にRIZINで戦った同門のYA-MAN選手には刺激を受けましたか?

常陸 いつもかっこいい背中を見せてくれるので、刺激でしかないですね。

 

–今回の試合では具体的に言うとどんな刺激を受けましたか?

常陸 ダウトベック選手にあんなに打撃でいける人はいないですよね。あれは痺れました。

 

–セコンドから見ても痺れたわけですね。

常陸 そうですね。あんなにいける人は絶対に他にいないと思います。それで観客が求めているものを体現しているので、会場も盛り上がるんですよね。みんなが盛り上がってくれるような面白い試合をする事が、自分が1番求めているところなので、その背中を見せてもらってまた気合が入りました。

 

–そのエッセンスを1月25日に後楽園ホールで披露する形になりますね。

常陸 もちろんです。久々の後楽園ホールなので会場を爆発させたいですね。

–格闘技の聖地で試合をするのは2年ぶりなんですね。

常陸 チャンヒョン・リー選手との試合以来なので、それも1月に戦ったのでちょうど2年ぶりです。

 

–後楽園ホールには何か思い出はありますか?

常陸 チャンヒョン・リー選手の試合以来でまた1月ですし、対外国人っていう形的に、あの頃の自分を超えていきたいなっていう思いがありますね。

 

–去年は11月にハーフマラソンに挑戦したり、いろんな新しいことに取り組んでいったんですよね。

常陸 ハーフマラソンは趣味というか、誘ってもらって走りました。

 

–距離はハーフでも実際に走ってみたら何か得られるものはありましたか?

常陸 普段のロードワークでは10kmくらいしか走らないので、その先に見えるものっていうのはあったかもしれないですね。10kmを過ぎた辺りから膝とか腰が痛くなってくるんですよ。だからフルマラソンを走っている人って本当にすごいなと思いました。精神的にも良い経験になりましたし、楽しかったですね。

 

–キックボクサーとしては延長ラウンドを迎えるような感じだったんですかね?

常陸 完全に延長ラウンドでしたね。きついけどこんな所でリタイアできないなって思って頑張りました。

 

–去年の12月25日には、結婚1周年という事でSNSにもアップされていましたけど、試合に関しては奥様からのバックアップも受けているんですか?

常陸 試合に関してはっていうのは特にないですけど、日頃から支えてもらっているというか、心の面で支えになっています。家族なので自分が引っ張っていかないと、自分が格闘技で勝っていかないと養っていけなくなるので、自分だけじゃないっていう所が強さになって繋がっています。日々の練習も頑張れるので本当に有難い存在です。

 

–今回の試合に関しては何か言われていますか?

常陸 今回とかは特にないですけど、いつも「1ラウンドで倒せ!」って言われます。笑

怪我も多いし、判定まで行くと負ける事が多かったので、やっぱり1,2ラウンドで倒している時が調子良いので、いつも「1ラウンドで倒して」って言われます。

 

–結構気の強い奥様ですね。

常陸 はい、そうですね。3月のトーナメントの存在はずっと伝えていて、そこでベルトを獲るために今やっているからって言っているので、今回は「こんな所で負けれんよ」って良い意味でプレッシャーをかけてもらっています。

 

–最後にこの1戦に対する熱い思いをお聞かせください。

常陸 今回は今年の世界トーナメントの1回戦だと思ってやってきています。トーナメントで優勝してベルトを獲るために毎日やっているので、良い勝ち方をしてエン・ペンジェー選手を倒せればトーナメントも盛り上がってくると思いますし、あとはリベンジしたい相手もいっぱいいますし、トーナメントに向けて1回戦を絶対に勝って盛り上げたいです。

大会情報はこちら