梅井泰成インタビュー 「僕だけの見せ方というのがある・・・」RISE187
インタビュー 2025年4月15日
2025年4月19日(土)東京・後楽園ホールにて開催されます「RISE187」に参戦する梅井泰成選手のインタビューをおこないましたので公開します。
■梅井泰成インタビュー
「僕だけの見せ方というのがある、泥臭くても格闘技をジュニアからやっているエリートたちを倒して、安本選手からベルトを奪れば、いろんな人に勇気を見せれる」
–試合まで2週間を切りましたが、コンディションはいかがですか?
梅井 バリバリ絶好調です。
–減量の調子はどうですか?
梅井 減量も今日の朝で(4月9日)あと4kgくらいなので、進み具合も良いし、体の疲労もあるけどめっちゃ動き続けられています。
–先日のELDORADO 2025では志朗選手のセコンドに付いていましたが、刺激は受けましたか?
梅井 志朗さんはもちろんなんですけど、他の試合でも刺激を受けまくりました。
–それはかつての同門である、白鳥選手が戴冠したり那須川龍心選手がKO勝ちした部分になりますか?
梅井 そこが1番ですね。今練習を一緒にしている志朗さんと、龍心であったり大珠さんだったりとかが魅せてくれて、勇気をもらいました。
–勇気のバトンを受け継いだという感じですね。
梅井 勇気のバトンも勝利のバトンも受け継いだって感じです。笑
–志朗選手の試合の翌日には、志朗選手の趣味であるパン巡りにも付き合ったんですよね?
梅井 あれは僕が買いに行っただけです。
–“付き合った”ではなくて“買いに行った”ということですね。
梅井 「ここの場所近いだろ。買ってきて」って言われて、僕も試合前なんですけど買ってきました。
–朝何時くらいからですか?
梅井 そこのパン屋さんは10時半からしか開いていなくて、10時くらいから並んだんですけど、30分前でも人が並んでいたので人気なんだと思いました。
–美味しいパンだと聞きましたけど、一つくらいもらうことはできましたか?
梅井 僕は減量中なのでパンを食べれないじゃないですか、パン断ちしているので「何のために買っているんだろう」って思いました。笑
–小麦の焼けた匂いを嗅ぐのも減量中だと大変ですね。
梅井 だけど僕は匂いを楽しむタイプなんですよ。水抜きする時に付き添いを1人家に呼ぶんですけど、自分が絶対食べれないからその人に二郎系ラーメンを食べてもらったりとかするんですよ。
–すごいマゾですね。
梅井 匂いを楽しんで「食いてえ!」っていうのを楽しんでます。
–今回もそんな感じで最後の一絞りをやるんですね。
梅井 最後に自分がその時食べたいものを食べてもらって、匂いだけもらうみたいな感じです。
–そういう感じでいながらも有井渚海選手の対策はバッチリできていますか?
梅井 やってきている事が繋がっている手応えを先週の後半くらいから感じています。
–フェザー級で戦う有井選手を想像できていますか?
梅井 見た感じはそんなに小さくないじゃないですか。身長も高いし、フェザーで戦うからフィジカルがどうこうとかは別に思っていないです。彼自身が「フルパワーで戦える」と言っていたんですけど、フルパワーで戦ったからといって勝てるほど甘い世界ではないし、そこは勘違いしないでほしいです。
–有井選手が所属を変えてteam VASILEUSで練習している部分については意識されますか?
梅井 色々な所を転々としているイメージがあるので、そんなに大きく意識している事はないです。
–梅井選手も所属を変えた事がありますが、それで自分のリズムやスタイルが変わった部分とかはありましたか?
梅井 それはありますね。自分はニックさんを中心にして練習を組んでもらっていて、それを身につけるまでの時間というのはすごくかかったので、彼がどれくらいteam VASILEUSで練習しているのかは知らないですけど、練習で上手くいっているから試合でハマるよっていうものではないと思うんですよね。
–実戦の難しさですね。
梅井 練習とリングに上がるのでは違うじゃないですか。それこそ“練習番長”と言われるのがあるくらい試合と練習って違うと思うので、そこはあまり意識していないですね。
–先日の会見では有井選手に「フェザー級は甘くない」という事を強く主張していましたよね。
梅井 フェザー級はレベルも上がって層も厚くなっているし、会見で言わせてもらった「ランキングどんだけおんねん」っていう話もツッコミどころ満載なんですけど、僕が1番ムカついたというか何言ってんのと思ったのは、彼は1年前に試合を飛んで音信不通状態だったというのも聞いたし、それで会見という公の場で喋れる機会があるのに何の謝罪もしないであの場に出て、「僕がチャンピオンになったらもっとRISEを盛り上げれると思う」って発言したことですね。“いやいやお前何を言ってんねん”試合を飛ばして盛り上げるとか言える立場ではないでしょって。まずは試合をさせてもらえてありがとうございますじゃないのって。「試合を組まれない間も僕は格闘技と真剣に向き合ってきた」って言ってましたけど、他の格闘家はもっと真剣に向き合っているよっていうとこでしたね。
–“筋を通せ”という事ですね。
梅井 筋が通っていないと思いました。
–その会見でフェザー級のランカーが沢山いるという事もあって、フェザー級の1DAYトーナメントをやるのはどうかという事もぶちまけていましたけど、その気持ちは今も変わっていないですか?
梅井 やった方が皆の文句がないんじゃないかなと思います。実現できるかできないかは別として、上位の選手って下位ランカーと試合をしなかったりするじゃないですか。でもそれって試合をしないと仕方がない事で、今上位にいる人たちも皆んなそうやってきたと思うので、トーナメントだったら逃げれないからやってしまった方が良いんじゃないかなと思います。
–そのトーナメントは梅井選手の考えでは、16人制と8人制のどちらですか?
梅井 伊藤代表も言っていましたけど、16人制の1DAYは死にますね。だから多くて8人かなと思います。それが人間の限界でしょ。笑
–組み合わせは抽選か、上位が枠を優先的に決めれるって感じですか?
梅井 そこら辺は分からないですけど、抽選とかは面白いですよね。
–ではそういった事も今回の試合で勝ったらマイクでアピールしたいですか?
梅井 僕は結局今のチャンピオンからベルトを奪りたいっていう気持ちがモチベーションなので、今のフェザー級の価値の高まったベルトをチャンピオンから奪りたいです。僕だけが納得して挑戦するんじゃなくて、皆んなが納得する形で挑戦したいなっていうのがあるから、トーナメントで勝てば文句はないかなって思います。
–今の話を聞くとモチベーションはかなり高いですから、試合間隔が7ヶ月空いていても問題なさそうですね。
梅井 全部噛み合っているというか、練習環境の空気感とかも皆で意見を出し合っているからすごく良くて。僕もいっぱい言うし、その中でニックさんが昇華して上手く組み込んでくれるので、本当に良い空気でできていてマインドがめちゃくちゃ良いですね。
–最近の梅井選手の試合はいつも激闘で、そのまま突っ切れる時もありますけど、前回の試合のように最後にダウンを喫して逆転負けをしてしまうといったところもありますが、今回はどうですか?
梅井 そこは見直してきたというか作ってきたというか。自分はエリートではないしスター系ではないんですよね。どう頑張ってもそっち路線のタイプの人間ではないと、この7ヶ月間は考えてきました。逆に僕だけの見せ方というのがあると思っていて、泥臭くても格闘技をジュニアからやっているエリートたちを倒して、安本選手からベルトを奪れば、いろんな人に勇気を見せれるんじゃないかなと思っています。だからカッコつけようとか色は出さないです笑。
–最後に梅井選手の再起戦を待ち侘びているファンの皆様に熱いメッセージをお願いいたします。
梅井 今回の再起戦は絶対に強い姿で復活します。自分の中でも約束してきて、自分と向き合ったり自分と対話する時間っていうのがすごくあったので、殻を破る一つのきっかけなんかも見つけました。4月19日は殻を破った梅井泰成を見せます。一緒に勝ちましょう。