【RISE189】中村拓己さん見どころコラム「重量級復権へ!“キックボクサー・南原健太”が満を持しての復帰戦」

大会情報 2025年7月23日

2025年7月25日(金)東京・後楽園ホールにて開催される「RISE190」につきまして、中村拓己さんの見所コラムを公開します。

夏のビッグマッチ=8.2大田区大会を一週間後に控える「RISE190」で、第2代RISEライトヘビー級王者の南原健太が約1年ぶりに戻ってくる。

南原は極真空手で数々の実績を残し、小学生時代には那須川天心のライバルだった過去も持つ。2021年にRISEでプロデビューを果たすと、2023年8月にコントゥアラーイ・JMボクシングジムにKO勝ちしてRISEライトヘビー級王座を戴冠。RISE重量級の日本人王者としてビクター・デ・コニング、ジェシー・アスティルといった海外の強豪たちをマットに沈めてきた。しかしアスティル戦で負った怪我の影響で戦線離脱を余儀なくされ、1年以上試合から遠ざかることとなった。

この間、南原は極真会館からTARGET SHIBUYAに所属を変え、文字通り今大会から“キックボクサー”としての再スタートを切ることになる。その南原に託され、そして南原本人も背負うテーマが「重量級復権」だ。

現在、RISEはGLORYとタッグを組んでフェザー級(65kg)の世界トーナメントを2年連続で開催し、RISE本体としては61kgでの世界トーナメント(WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament)を実施。那須川龍心がいるフライ級(51.5kg)&スーパーフライ級(53kg)では階級を超えた闘いが続き、バンタム級(55kg)では元K-1の玖村将史が電撃移籍を果たした。他にも各階級で様々な動きがあるなか、どうしても重量級は停滞していた感が否めなかった。

GLORYとの提携とフェザー級トーナメント開催をきっかけに、着実に世界進出を続けているRISEだが、より世界中の人たちにRISEを届けるためにも重量級の盛り上がりは必須。世界と戦える日本人として、その鍵を握るのが南原の存在だ。当然、南原もその覚悟を持ってリングに戻ってきた。

「今の日本の重量級で、本当に日本を背負って格闘技界を盛り上げようという気持ちを持っている選手はいないと思う。僕が日本人を代表して、これからvs世界と戦っていくし、自信もあるし、結果も出す。覚悟が違います」(南原)

今大会で南原が対戦するジョン・ソンジクはMAX FCスーパーミドル級王者の実力者で、南原にとって簡単な相手ではないが、南原には重量級の魅力と可能性が伝わる勝利が求められる。約1年ぶりの復帰戦以上の意味を持つソンジク戦。南原の重量級復権をかけた戦いが今大会から始まる。

そして第3代RISE QUEENアトム級(46kg)王座決定トーナメント準決勝には、同門の宮﨑小雪がタイトルを保持していたため、ベルトへのチャンスがなかった平岡琴が満を持しての登場。19歳の新世代ファイター=辻井和花との一戦に臨む。また昨年12月の宇佐美秀メイソン戦以来、怪我で欠場が続いていた實方拓海は在日ムエタイ戦士のシンパヤック・ハマジムと約8カ月ぶりの再起戦。6月の「RUF presents 200万総取りトーナメント GACHI!!」での面接でYA-MANを巡って因縁が生まれた田中佑樹とTETSUがここで拳を交える。

RISE夏の6連戦“SUMMER FIGHT SERIES 2025”の折り返しでもある今大会、聖地・後楽園でどんな熱戦が繰り広げられるか?

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