【RISE190】田中佑樹、TETSUインタビュー
大会情報 2025年7月21日
2025年8月30日(土) 東京・後楽園ホールにて開催される「RISE190」につきまして、田中佑樹選手とTETSU選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
■田中佑樹「足を止めて殴り合う。相手が付き合ってくれるなら、すごい打ち合いを見せます」
–5ヶ月ぶりの試合が決定しましたが、前回の森本現暉選手との試合を振り返ってみていかがですか?
田中 環境を変えて1発目の試合で、良くも悪くも色々吸収をしていたので、逆に迷いが出てしまった部分がありました。まだハマりきっていなかった感じがしましたね。
–それは東京に出てきて新しい環境で練習をするようになって、覚えたものや吸収したものと本来自分が持っていた技術が上手く融合しなかったという事ですか?
田中 そうですね。これは自分が悪いんですけど、本番で出せなかったという弱さが出ました。
–試合になった時に、頭で考えている事と実際に体を動かすという部分で、思うように体が動かなかった形ですか?
田中 今までは考えてなさすぎたんですけど、前回の試合では考える余裕があったと言えばあったんですよね。逆にそれが迷いになってしまって、“もっと無意識に出るようにならないとな”って思いました。
–そういった前回の反省点を踏まえて、どんな部分が自分には足りないなと感じましたか?
田中 1番はメンタルの持って行き方ですね。
–それは先ほど仰っていた、頭と体が連動しないことに通じますか?
田中 そうですね。
–どちらかと言うと、色々考えて試合をするタイプというよりは、体が先に動いて試合をするタイプ?
田中 頭と体が上手く連動するようになれば、負けることはないと思います。
–今回は再起戦という部分で、メンタル以外にも強化してきている部分はありますか?
田中 技術面ではボクシングのパーソナルも行きはじめて、細かい技術だったり色々な部分をこの期間で吸収できました。
–現在所属はフリーで練習の拠点はTARGET SHIBUYAだと思うのですが、松本天志選手と一緒に色々な所で練習しているイメージがあります。今はどれくらいの練習量をこなしているんですか?
田中 週6回基本練習があって、その半分くらい2部練があってという感じです。ボクシング行ったり他のジムに出稽古に行かせてもらったりという感じですね。
–TARGET SHIBUYAを拠点に練習をして、1番変わったことってなんですか?
田中 今までは「ただやる。思い切り出し切ってやり切る」みたいな練習しかしてこなかったんですけど、こっちに来てめちゃくちゃ考えるようになりました。練習での課題を1日1日持って「今日はこれをやる」って考えながら練習できるようになったことですかね。
–それは宮城大樹さんの教えがあってですか?
田中 それもあるんですけど、特にYA-MANさんの練習姿勢を見ていて、めちゃくちゃ勉強になる部分がありました。試合ではただ打ち合っているだけのように思われがちですけど、練習熱心でめちゃくちゃ考えているなっていうのを間近で見て勉強になっています。
–実際にYA-MAN選手とは練習で肌を合わせる事も多いんですか?
田中 階級が一緒という事もあって、マスもバチバチにやっています。
–じゃあこの5ヶ月もかなり鍛え上げている感じですね。
田中 そうですね。
–『RUF presents 200万総取りトーナメント“GACHI!!”』の面接があって、先日の後楽園大会でトーナメントの試合が行われたわけですが、改めて面接に参加してみていかがでしたか?
田中 もうド緊張しましたね笑。自己アピールの時は自分が言いたい事は言えたんですけど、いざやってみたらめちゃくちゃ緊張して。でも終わってみて良い経験になったかなと思いますね。
–今後のRISEの会見とかで話すスキルは磨かれた感じがしますか?
田中 ちょっとだけ場慣れしたかもしれないです。あれほど緊張する事は今後ないと思います。笑
–面接では、田中選手のパートの時にYA-MAN選手が途中で出てきたりして、ケルベロス選手などから「YA-MANとやらせろ」っていう発言がある中で、田中選手は「僕が倒せばYA-MAN先輩は戦わなくてもいい」というような発言をしていましたよね。今回の対戦相手のTETSU選手も、あの場では「YA-MANと戦いたい」と言っていた部分がありましたね。
田中 そうですね。だからここで自分が勝って、YA-MANさんから遠ざけようかなと思っています。
–YA-MAN選手と戦いたいと言う選手は多いですけど、そこに対しては自分が前に立ちはだかるぞっていう思いがありますか?
田中 全員まずは俺を挟んでからいけって思っています。笑
–前回の後楽園でトーナメントが行われましたが、あの試合は見ていましたか?
田中 現地で見ていました。決勝はちゃんと見れなかったんですけど、ケルベロス選手と山口裕人選手の試合はちゃんと見れて“いけるな”って思いました。
–中々KOの出ないトーナメントになったかと思いますが、田中選手はどう思いましたか?
田中 あの場にマジでいたかったなっていう、悔しさが出ました。
–自分が出場していたら、また違う展開になっていたと思いますか?
田中 全然違ったと思います。
–そういう部分ではあのメンバーの中でもやっていく自信はありましたか?
田中 全然ありますね。むしろやりたいです。
–ではちょうど同じパートにいたケルベロス選手だったり山口裕人選手とも戦ってみたい?
田中 やりたいですね。そこで圧倒して「こいつがトーナメントにいたら優勝してたんじゃね?」って思われたいです。
–その第1弾として今回はTETSU選手と試合が決定しました。TETSU選手はDEEP☆KICKの-65kg王者ですが、試合映像はご覧になられましたか?
田中 何回か見ました。
–印象はいかがでしたか?
田中 「バチバチな試合が好き」って面接の時に言ってたんですけど、打ち合うとかよりテクニックの方があるのかなと思いました。だから逆に打ち合えるのかな?って思ってます。笑 足を止めて打ち合えば全然負けないですね。
–TARGET SHIBUYAでバチバチの殴り合いのスキルは上がっていると思うので、今回の試合ではガンガン前に行く?
田中 出て行きたいですね。足を止めて殴り合う覚悟もあります。あっちが付き合ってくれるなら、すごい打ち合いを見せますよ。
–今回のTETSU選手との試合をクリアした後は、どのようなビジョンを持っていますか?
田中 とにかくランキングが上のトップランカーの選手とやっていきたいです。今みんな世界の方に行っちゃっているので、空いているような選手とやっていきたいです。伊藤澄哉選手って負けたんでしたっけ?
–横浜大会ででペトル選手に負けました。
田中 その辺の選手とやれたらやりたいです。
–対世界っていう所が見られがちな階級じゃないですか。-65kgの王者は白鳥大珠選手ですけど、トーナメントに参戦する方向にもなっていますし。そういう部分では、対世界を見ているメンバー達にも印象付けるような試合をしていきたいですか?
田中 アピールをしていって、タイトル戦線に絡んでいきたいですね。
–具体的に同じ階級で戦ってみたい選手はいますか?
田中 ケルベロス選手は戦いたいですね。あと同い年っていうのもあってYURA選手とか。めちゃくちゃ目立っているし、実力もあるので、そこに勝てば結構メリットのある選手だなって思います。そのためにも、今回の試合は負けられないですね。
–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。
田中 前回は負けてしまったんですけど、そこからかなり進化しているので、そこに注目していただきたいです。必ず圧倒して勝ちます。皆さん、応援よろしくお願いします。
■TETSUインタビュー「今が1番伸び期で。過去の試合とは別人くらいの勢いで強くなれている」
–RISEに初参戦することが決定した時の心境を教えてください。
TETSU RISEって日本で言うとすごい舞台ですし、「RISEが決まった」って言ったら周りに結構驚かれました。弟も出ていたし、何回も見にいったことがあるので、“出れて嬉しい”って言う気持ちが1番です。
–選手として元々抱いていたRISEに対しての印象などはありますか?
TETSU 選手のレベルが高いなと思っていました。1試合目とかから、めちゃめちゃ強い選手が多いなって言うイメージがありました。
–今回『RUF presents 200万総取りトーナメント“GACHI!!”』の面接に参加して頂いて、面接を受けた時の手応えはいかがでしたか?
TETSU 正直緊張し過ぎて、もっとこうすれば良かったとかあったんですけど、素で行き過ぎたというか、何もおもろくなかったなって感じですね。笑
–映像を見た人から反響などはありましたか?
TETSU 僕がそんなにガツガツいけるタイプではないので、僕のことを知ってくれている人からは「TETSUにしては頑張ったじゃん」って言葉をもらいました。笑
–普段はどちらかというと、おとなしいタイプですか?
TETSU そうですね。わーっと騒いだりとかもないです。でも格闘技界で控えめにいっても、見ている人の心に何も残せないので、本当にキャラ変しようと頑張っています。
–引っ込み思案な性格がある中で、面接ではYA-MAN選手が出てきて、ケルベロス選手とやりとりしている所に入っていったのはすごい事だなと思いました。
TETSU でもそこで弟に「なんで敬語やねん。お前タメ口で行けや。すごいダサいわ」ってめっちゃダメ出しされました笑。
–そういった部分では弟さんの方が慣れてる感じがしますね。笑その辺りについては結構厳しく言われるんですか?
TETSU 「もっとこうしろ。優勝したらやらせろ。スパーリング俺にやらせろ」くらい言えって言われますね。勉強になります。
–身近にそういう人がいると全然違いますか?
TETSU 弟もBreaking Downに出始めた頃は、全然喋れなかったんですよ。やっぱりそういう経験って必要だと思ったので、僕もできるように頑張っていきます。
–今回は面接がきっかけで田中佑樹選手と対戦する事になりましたが、田中選手の印象はありますか?
TETSU DEEP☆KICKにも出ていて、K-1との対抗戦にも出場しているのを知っていたから、同じ階級になる前からも知っていて、強い選手だなと思っていました。
–まさか対戦する事になるとは思ってもいませんでしたか?
TETSU DEEP☆KICKに出ていたので、いつかどこかでやるだろうなと意識はしていました。
–先ほど同じように田中選手のインタビューを行なっていて、田中選手から見たTETSU選手の印象というのが、殴り合うよりは技術で戦っていく選手と評価をされていました。その評価についてはどうですか?
TETSU 昔はそうかなと思います。僕54kgから体重が上がっていっているんですけど、昔は攻撃をもらいたくないから回ったり、当てられずに打ち合いとかよりも空手な戦いをしていたんですよ。でも最近は打ち合いたいというか、ガンガン殴り合いに行きたいという感じです。
–そのファイトスタイルが変わったのには、何かきっかけがあったんですか?
TETSU ある日、殴られるのが怖くなくなったというか、見えていたらパンチをもらっても効かないなって思うようになったんですよね。試合もそっちの方がおもろいし、殴り合いの中で避けたりはするんですけど、下がらずにやってたら自ずとおもろい試合になるかなって感じです。
–ある程度覚悟があって、パンチに向かっていくという姿勢があれば、打ち合いの面白い展開になりそうですか?
TETSU 昔の俺とは違うぞって感じですね。
–他団体での話になるのですが、TETSU選手はオープンフィガーでパウンドありの試合も経験されていますよね?
TETSU 地元の出会いで「出てよ」って言われたから出たんですけど、アイポークでノーコンテストになってしまいましたね。
–RISEはグローブで行う試合が主ですけど、オープンフィンガーグローブでの試合もありますが興味はありますか?
TETSU めちゃくちゃ興味あります。オープンフィンガーも興味あるし、MMAも興味あるのでやってみたいです。
–オープンフィンガーで言うと、65kgの階級ってYA-MAN選手が筆頭にいて、山口裕人選手だったり激闘派が多いんですけど、そういう選手とも戦ってみたいですか?
TETSU めちゃくちゃやりたいです。トーナメントの面接の動画とかも見たりして、面白い選手とかも多いし。だから面白い選手の多いRISEに出れてめっちゃ嬉しいです。
–RISEに出るとアグレッシブさを求められると思うのですが、その辺りは自分なら出せるっていう自信はありますか?
TETSU 試合の中で見せていきます。本当に今が1番伸び期だと思っているので、過去の試合を見ても別人くらいの勢いで強くなれてるので、自ずと誰々と見たいって言ってくれるようになると思っています。そういう試合をします。
–練習環境的にはお仕事をしながらと面接でも仰っていましたけど、どんな感じで練習されているんですか?
TETSU 月心会で基本的に練習をしていて、その後地元のジムで自習練をしたりしています。
–先日、魁塾に出稽古に行っている様子をSNSに投稿されていましたけど、魁塾にはよく行かれるんですか?
TETSU よく行かせてもらっています。いつも憂也選手にボコボコにされに行ってます。笑
–憂也選手は上の階級の選手ですね。
TETSU 階級が上なので憂也選手と練習でやっておけば何も怖くないです。
–憂也選手の強打を受けていればちょっとやそっとの攻撃は怖くないですね。
TETSU それと政所仁くんの手数とスピードとか、選手がいっぱいいるので色々な経験ができます。
–先ほどはオープンフィンガーもやりたいと言っていましたが、グローブの方は白鳥大珠選手がチャンピオンという状況ですけど、もちろんそこも狙っていきたいですか?
TETSU ベルトは欲しいと思っているんですけど、RISE初戦なのでまだ意識するレベルではないというか。とにかくここを集中して、勝ってから見える景色というか。次あいつであいつと戦ってベルトやなって感じで、考えていきたいです。
–試合まであと10日になりますけど、コンディションはいかがですか?
TETSU コンディションは良い感じです。
–54kgから階級を上げていって、逆に減量の調整とかは辛くないですか?
TETSU 65kgでも十分しんどいですけど、昔に比べるとキツくはないですね。
–増量して動ける体になっているという事ですか?
TETSU そうですね。
–最後にいつも応援してくれているファンの皆さまと、はじめましてのRISEファンの皆様にメッセージをお願いします。
TETSU いつも応援してくれてありがとうございます。今回の試合からめちゃくちゃ強くて、めちゃくちゃ面白い試合ができると思うので、1ラウンドからお見逃しなく見といてください。