髙木覚清インタビュー「必殺技(崩しからのアッパーやハイキック)は”こけし”」
インタビュー 2025年8月26日
2025年8月30日(土) 東京・後楽園ホールにて開催される「RISE191」につきまして、髙木覚清選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
髙木覚清インタビュー「必殺技(崩しからのアッパーやハイキック)は”こけし”」
–目が腫れているような感じですけど、練習でできたものですか?
髙木 スパーリングでできたんですけど、毎回気が付いたら腫れています笑。
–結構バチバチなスパーリングをやっているんですか?
髙木 ラウンドもこなすようにしていて、疲れても動けるようにやっています。
–SNSを見ていると、RIKIXではもちろんの事、フィジカルトレーニングやボクシングのジムなどでも練習をしているようなイメージですが、現在の練習状況は1日何部練習で週に何回くらいやっているんですか?
髙木 1日に2,3部練習して、日曜日以外は練習しています。
–週6で朝昼夜と練習している?
髙木 時々そんな感じで、あとは朝と夜とかに分けてやっています。
–それはプロになってからずっと続けているんですか?
髙木 東京に出てきてからですね。
–RIKIXに移籍してからかなり好調で勝ち星も上げていると思うのですが、大きく変わった所は練習環境が1番の要因ですか?
髙木 練習環境が1番大きいと思います。
–色んな所で練習できる環境が作れているんですね。
髙木 あとは練習が合っているか合っていないかを聞ける人たちが身近にいるのが大きいですね。
–前回はモトヤスック選手との試合で、RISEに出場したのが約6年ぶりでしたけど、久々のRISEのリングはいかがでしたか?
髙木 緊張はしたんですけど、そんなにアウェイという感じはしなくて結構楽しかったです。70kgに階級を下げてパワーとかどうかなと思ったんですけど、パワーもスピードも落ちなくて調子も良かったです。
–前回70kgに落としてみて、減量自体はきつかったですか?
髙木 減量を70kgの体にしても、通常体重を76kgぐらいにするようにしているので、ほぼ水抜きだけで減量できるようにしています。
–フィジカルトレーニングの影響もあってか、筋肉量も増えつつ体がシャープになっている印象を受けました。
髙木 フィジカルトレーニングも2,3年前から通い始めて、最近特に体つきが変わってきて動きやすくもなりました。
–前回対戦したモトヤスック選手は強豪で色んなベルトを取っていて、RISEでも憂也選手に勝っている選手で、その選手からダウンを奪って判定勝利を収めましたが、あのダウンを奪ったシーンを振り返ってみていかがですか?
髙木 練習でやっていたことが出たなという感じです。
–あの崩しからのハイキックという所は、元々はハイキックではなくアッパーが多かったんですよね?
髙木 アッパーはよくやっていたんですけど、思ったよりもモトヤスック選手がガードを下ろして崩れていたので、ハイキックに変えてみたら入りました。
–その時の戦況と閃きでハイキックが出たというような感じだったんですね。
髙木 はい。
–あの技には“技名”があるんですよね?
髙木 はい。“こけし”です。
–それはどこから生まれた名前なんですか?
髙木 これは岡山ジムの代表と会長がタイに行った時に「そろそろ名前を付けようか」となって、なぜか“こけし”になりました笑。
–岡山ジムの所属時代から崩しからのアッパーは使っていたんですか?
髙木 元々崩しだけを使っていて、2年前くらいからアッパーも混ぜて使い始めたんですよ。そしたらスパーリングをしている時にも「絶対に使った方がいい」と言われて。それで藤村戦で初めて崩しから右アッパーを使って、そこからずっと使っています。
–崩しで空いた所にアッパーやハイキックを入れたり、技の引き出しも増えてきているんですね。
髙木 はい。
–今回戦う憂也選手はランキングが1つ上の選手ですが、印象などはありますか?
髙木 全部が強くて当て勘も良いし目も良いし、強い選手だなとずっと前から思っていました。
–それこそ先輩である緑川選手などとも対戦経験があったり、この階級では日本のトップに居続けている選手ですが、試合自体は憂也選手と高木選手のファイトスタイルは噛み合うと思いますか?
髙木 噛み合わなくても無理やり噛み合わせられるように、逃げて回られても無理やり自分の距離にするような練習をしているので噛み合うと思います。
–自分の戦いが常にできるような練習をしているんですね。
髙木 はい。
–憂也選手と対戦経験のある緑川選手ともスパーリングをされているみたいですが、緑川選手はアドバイスはしてくれますか?
髙木 アドバイスはいっぱいもらっています。
–結構一緒に練習しているんですか?
髙木 スパーリングとミットも時々持ってもらったり、朝練の相手がいなかった時は創さん(緑川選手)に連絡して呼び出させてもらっています笑。
–階級的には練習パートナーを探すのが大変だと思うのですが、その辺りは緑川選手がいる事で補ているんですか?
髙木 創さんに色んな方を紹介してもらっているので、スパーリングパートナーも増えて練習に困っている状況ではないですね。
–ちなみに今後は「サモ・ペティ選手と戦いたい」という発言もありましたが、自分で描いているRISEでのストーリーはありますか?
髙木 本当はチャンピオンの海人選手と戦いたいんですけど、いきなり海人選手の名前を出しても戦えないのは分かっているので、憂也選手とサモ選手にしっかり勝って海人選手と戦いたいです。それでベルトを奪れたら世界の選手とも戦っていきたいです。
–今は高木選手が3位で憂也選手が2位でサモ選手が1位なので、そこの2人をクリアしたら文句なしに海人選手の名前を出す権利は得られるから、そこを確実に狙っていきたいというわけですね。
髙木 はい。
–その先は今仰ったように、世界を見据えているという事ですか?
髙木 GLORYの選手も結構RISEで戦っているので、70kgのGLORYの選手と戦ってみたいです。
–GLORYにはベズタティという世界トップの選手がいたりしますが、そういう選手とも戦ってみたいですか?
髙木 どんどんやってみたいです。
–最後にいつも応援してくれているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
髙木 憂也選手とサモ選手に勝って、来年には海人選手にたどり着くので応援をよろしくお願いします。