【RISE192】中村拓己さん見どころコラム「“もう一つのWORLD SERIES”スーパーフェザー級王座決定トーナメントが開幕!過酷な生き残りマッチもRISEらしさ」
大会情報 2025年10月17日
来る2025年10月19日(日)東京・後楽園ホールにて開催される「RISE192」につきまして、中村拓己さんの見所コラムを公開します。
11月2日のRISE両国大会で中村寛VSエンペン・ジェーの決勝戦を迎えるRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament。その裏で“もう一つのWORLD SERIES”と言っても過言ではないトーナメントが開幕する。現在空位になっているスーパーフェザー級王座(60kg)を決める第7代RISEスーパーフェザー級王座決定トーナメントだ。
トーナメントにエントリーしたのは同ランキングの1位パヌワット・TGT、3位・常陸飛雄馬、4位GUMP、5位細越竜之介の4名。2位のチャンヒョン・リーが怪我で欠場中ということを考えると、まさに現時点でRISEスーパーフェザー級のトップ4が名を連ねたことになる。
しかも4選手は前述のRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournamentにも出場。常陸は1回戦でシャクリヨール・ユラエフをKOして準決勝進出を果たし、パヌワットは1回戦で笠原友希と熱戦を繰り広げ、GUMPと細越はリザーブマッチを争った(試合はGUMPが判定勝利)。4選手とも決勝まで勝ち上がることは出来なかったが、世界トーナメントに名を連ねた選手たちによって争われるベルトと言えば、その価値の高さが分かるだろう。
当然4選手は実力伯仲。世界トーナメントでは4選手のなかで最高位=ベスト4まで勝ち進んだのが常陸で、対戦相手のGUMPはリザーブファイトを含めて3連勝と勢いに乗る。ランキング1位のパヌワットに挑む形の細越もリザーブファイトGUMPに敗れた後の再起戦では1RKO勝利。直近6戦の戦績は5勝(5KO)1敗で番狂わせを起こすに十分な攻撃力を誇る。まさに優勝候補不在、誰が優勝してもおかしくないトーナメントになった。
そして今大会では安本晴翔が持つフェザー級王座への挑戦権をかけた次期挑戦者決定トーナメントもスタート。こちらは元王者で現3位の梅井泰成が15位・吉田晄成、1位の大森隆之介が6位・翔を迎え撃つ図式となる。上位ランカーが順当に勝ち上がるか、それとも下位ランカーが下剋上を果たすか。王座決定トーナメントとは違う形での熾烈なサバイバルマッチと言えるだろう。
スーパーファイトには5月のRISE名古屋大会で小林愛理奈を下して第4代RISE QUEENミニフライ級王者となった宮本芽依が登場。王者としての初陣で韓国のコ・ユナと対戦する。ここまで6戦6勝と無敗のままベルトを巻いた宮本だが、すべて判定決着でKO勝ちはない。ここからはRISE王者としての試合、ずばり倒して勝つ姿が求められる。
ワンマッチでは王者・中村が世界トーナメントに参戦中のライト級で2位・伊藤澄哉と3位・塩川琉斗の上位ランカー対決が組まれ、注目の超新星・琉樺が27戦のキャリアを誇る竹内皇貴が挑む一戦など、RISEのトップ戦線への浮上を虎視眈々と狙うファイターたちが鎬を削る。
トップファイターが世界を目指すビッグマッチ=WORLD SERIESと後楽園ホールで過酷な生き残りマッチが繰り広げられるナンバーシリーズ。その2つはどちらもRISEの色であり、それが連動していることがRISEのイベントとしての強みでもある。今大会ではWORLD SERIESとは違うRISEらしさが伝わるものになるはずだ。