翔インタビュー『自分には一点突破しかない。ちょこちょこやっても絶対勝てないので、自分が勝っている所で勝ち切る』
インタビュー 2025年10月14日
来る、2025年10月19日(日) 東京・後楽園ホールにて開催される「RISE192」につきまして、吉田晄成選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
翔インタビュー『”自分には一点突破しかない。ちょこちょこやっても絶対勝てないので、自分が勝っている所で勝ち切る』
–脱毛は順調に進んでいますか?
翔 そこからですか?順調ですよ笑。
–もう何回も通われているんですか?
翔 行ってない時もあったんですけど、ちょこちょこ通って9ヶ月くらい行ってますね。最近は夏だったのでバッチリ行ってました。
–もうヒゲ辺りも綺麗になってきましたか?
翔 ヒゲは通うのがちょっと遅かったので、あと何回かやらなければいけない状態でまだまだって感じです。
–どんどんハマっていくものですか?
翔 ハマるというか、顔をやったら次は脚をやるかってなって。それで脚をやったら、次は脇毛もいらないなってなっちゃうんですよね笑。
–1箇所脱毛したら他の部位が目立ってきて、気になってきてしまうって感じなんですかね?
翔 そうだと思います。あとは人それぞれだと思うんですけど、練習中に短パンでやっていると、モジャモジャしている人よりもスッキリしている人の方が良いかなって思えてくるんですよね笑。
–他の人の脚とかも気になりますか?
翔 やっぱり気になりますね。僕ずっと前まで男性と女性がどちらもいるジムでインストラクターをやらせてもらっていたんですよ。そしたら男性でも脱毛している人が結構多かったんですよね。脱毛していない人が悪いとかではないんですけど、やっぱりしていた方が清潔感があると思ったんですよね。
–格闘家も最近は綺麗にしている人が多いと思いますが、そういう清潔感もプロとして見られることを意識していますか?
翔 やっぱりプロとして見られるので大事かなと思います。
–脱毛を始めたのは大森隆之介選手のコメントがきっかけだったんですか?
翔 あれはそういう程になってるんですけど、前から行ってたんですよ。
–じゃあちょっとやってはいたんですね。
翔 そうなんです。ただ大森君があの会見でタイミングよく言ってきて、別の会場でもちょいちょい話して「お前変なこと言いやがってよ」って仲が良いので冗談まじりで話していました笑。
–その仲が良い大森選手と今回のトーナメントで試合をすることになりましたが、オファーがあった時点でやりづらさや迷いとかはなかったんですか?
翔 変な感じはしたんですけど、自分からしたら失うものはないというか。それこそ大森君は前回の試合で鈴木真彦選手に勝っているので、むしろ自分は55kgのトップ戦線にいくのかと思っていたので、このトーナメントに来た時は素直にテンションが上がりましたね。
–それはベルトに近づくチャンスという部分でテンションが上がっている感じですか?
翔 それもありますし、大森君が強いのは分かっていたので、知名度もあるし周りの反響が凄かったので、「トーナメントすごいね」ってよりも「大森とやると?」みたいな。それぐらい知名度もあって評価されている選手なので、これを食っちゃえばデカいなって思っています。
–大森選手と試合が決まった事は今までと反響が違うんですね。
翔 違いましたね。大森君が前回の試合で鈴木真彦選手に勝って、一気に“ドーン”と上がったっていうのもありますし、周りの皆んなが知っている選手なのですごく反響がありましたね。
–選手としての大森選手はどんな印象がありますか?
翔 純粋にすごいですね。結果も出していますし、会見の場とかでも自分の意見をバシッと言うので。それってSNSだったら否定してくる人とかもコメント欄とかでチラホラ見たりするんですけど、そういうのを恐れずにしっかり言ったりする所とか、リスペクトを持てる選手だなという印象です。
–翔選手は今回の試合で、自分の土俵である殴り合いの展開に持っていきたいのかなと思うのですが、どんな試合になると予想していますか?
翔 1番難しい相手というか、大森君は結構なんでもできるし倒せるし、距離も取ってテクニックで戦えるタイプだと思うんですよ。だけど自分はここ最近の練習でも「自分には一点突破しかないな」と思っていて、ちょこちょこやっても絶対勝てないので、自分が勝っている所で勝ち切るというイメージでいます。
–自分の土俵でとことん勝負していくという感じですか?
翔 そうですね。この試合が終わって本当に死んでもいいと思っています。
–「この試合にかけている」と会見でも仰っていましたが、それだけRISE WESTで育ってきたという自負もありますか?
翔 RISEはずっとプロになる前から見ていたし、ジムの先輩には元チャンピオンの花田元誓さんがいたりして、色んな団体のベルトと比べてRISEのベルトが1番がかっこいいなってずっと思っていたんですよ。自分は“RISEのベルトを獲った先”とかの余裕もないので、そこがゴールくらいの気持ちでいるんです。ベルトが獲れたらもうキックボクシングができない体になってもいいっていうぐらいにかけています。
–それぐらいボロボロになってでも獲りにいきたい?
翔 そうですね。
–反対のブロックでは梅井泰成選手と吉田晄成選手が戦いますが、どちらが勝ち上がってくると想定していますか?
翔 それが本当に分からなくて、吉田選手も梅井選手もどっちも上手なので、お互いにポイントを取れちゃうんですよね。だから五分五分だと思っているんですけど。周りでは「梅井選手が来る」っていう声が多いんですけど、僕は吉田選手が来るんじゃないかなって思っているんですよね。でも願望としては、僕は梅井選手に負けているのでお互いに勝ち上がって決勝でリベンジしたい気持ちはあるんですけど、客観的に見た時にどちらが勝ってもおかしくないんじゃないかなと思います。
–翔選手のストーリーとしては、梅井選手が上がってきてリベンジして王者からベルトを奪るというのが理想ですか?
翔 梅井選手を応援するわけではないですけど、自分中心で考えたらそれが理想ですね。
–このトーナメントに向けて特に練習している部分だったり、意識して強化している部分はありますか?
翔 常になんですけど、細かいテクニックのトレーニングというよりは、今回はいつもよりガチガチのスパーリングを多めにしています。自分のスタイルは3分3ラウンドを常に動いて当て続けるっていうパターンなので、スパーリングの数をこなして、キツイ攻撃をもらった時でも止まらないように意識してやっています。どれだけ顎にいいパンチをもらっても、その倍を殴るぐらいの感じでやっています。
–殴り合うことに特化しているんですね。
翔 それでぶっ倒されたら仕方ねえかってぐらい振り切って長所を伸ばしています。
–スパーリングは色々な所に行って練習されているんですか?
翔 出稽古に行かせてもらう事もあるんですけど、福岡というか九州の選手達が自分たちの所に来てくれる事も多いので、自分のチームのメンバーとも違うジムから来てくれる選手とも練習しています。
–じゃあ九州全域から練習に来てくれたりするんですか?
翔 連絡をもらってやっています。
–地域の皆んなで底上げしていくのは良いことですね。
翔 福岡のRISE WESTもちょっとずつ盛り上がってきているんですけど、やっぱり東京で試合をさせてもらっている自分から見ちゃうと、もっともっとレベルが上がっていっていかないと盛り上がらないなと感じています。その思いも背負っているから負けられないですね。
–これからもRISE WESTを自分が引っ張ってやっていきたいという思いもある?
翔 RISE出身ですけど細かくいうとWEST出身でそこで育ってきたので、WESTも本戦と同じくらい大きい所でやってみたいです。
–「ベルトを獲った先は考えていない」と仰っていましたけど、WESTを大きい会場でやってみたいという思いはありますか?
翔 ありますね。それこそ『RISE◯◯大会』ってあるじゃないですか。そこでまだ1回も福岡が出ていないという事は、福岡の選手が育っていない証拠ですし、実際盛り上がっていないというのが結果なので、まずは自分がこの福岡、九州で顔になれる選手にならないと、いつまで経ってもRISEの福岡開催は難しいのかなと思っています。福岡って都市としては結構デカいじゃないですか。だけどまだRISEは進出してきていないので、それはもう自分たちの力がない証拠なので、そう思うと悔しいですね。
–他の団体では福岡で大きいイベントをやっている中で、RISEとしてはできていない事に悔しさがあるわけですね。
翔 関西とかが特にそうで、大阪大会やりますって言っても、選手も揃っているし誰も文句を言わないじゃないですか。福岡大会をやりますって言ったら、現状で「福岡の中心選手って誰がいる?」ってなっちゃいますよね。それは自分達が悪いのでRISEさんにも「福岡大会やってくださいよ」って言えるぐらいに僕たちがならないとダメですね。
–ちなみにいつも見てくださっているファンの方達は、今回の試合で翔選手のどこに注目していたら良いですか?
翔 今回の試合は覚悟が違うなっていう所を見てほしいです。いつもよりもスリルがあるというか、試合内容で覚えてもらうしかないので、試合中の覚悟とか“殺されてもいいから殺しにきている”みたいな気迫を見てほしいですね。
–1ラウンドのゴングが鳴った瞬間から目を離さないでいてほしいという事ですね。
翔 3分3ラウンド常にいくぐらいの覚悟です。
–最後にいつも応援してくれている皆さんにメッセージをお願いします。
翔 いつも応援ありがとうございます。福岡からRISEを盛り上げて自分がRISEの中心に行けるように、皆さんの応援に応えられるように必ず結果を残しますので、10月19日は応援をよろしくお願いします。