「大﨑孔稀に求められる勝ち方、ライト級が新たなフェーズに突入。今大会のテーマは“AFTER WORLD SERIES”」中村拓己さん見どころコラム

大会情報 2025年11月7日

来る2025年11月9日(日)東京・後楽園ホールにて開催される「RISE193」につきまして、中村拓己さんの見所コラムを公開します。

11月2日に両国国技館で行われた「RISE WORLD SERIES 2025 FINAL」の激闘から一週間、格闘技の聖地・後楽園ホールにて「RISE193」が開催される。大会場で開催されるビッグマッチ=WORLD SERIESと後楽園で開催されるナンバーシリーズは、それぞれ異なるコンセプトのシリーズではあるが、今回の11.2RISE両国大会と11.9「RISE193」はそれぞれリンクしたマッチメイクが多い。

 

例えば今大会でメインイベントを務めるRISEバンタム級王者・大﨑孔稀は、同級世界王者の志朗に対戦要求しており、志朗も「RISEで戦わないといけない相手がいる」とコメントしている。その中で志朗は8月のRISE大田区大会で玖村将史を下して世界王座防衛を果たし、先日の両国大会ではオムノーイスタジアム王者のペットサンコムを2RKO。結果と内容で世界王者としての存在感を示し続けている。一方の大﨑は5月の名古屋大会で門口佳佑にKO勝利したものの、8月のRISE191ではジラリー・キャルービーを仕留めきれずに判定決着に終わった。今大会では長身のムエタイ戦士のウィッティコーンを迎え撃つ大﨑だが、一週間前に志朗が同じタイ人選手をKOしていることを考えると、ウィッティコーン戦でのKO勝利は必至。大﨑が志朗に挑戦状を叩きつけられるかどうかは今回の試合、ずばり勝ち方にかかっていると言っても過言ではない。

 

そしてRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournamentでは中村寛が優勝。中村はRISEライト級(※2026年より63kgから62.5kgに変更)王座を保持しているが、世界トーナメント優勝を機に海外選手との対戦が主になっていけば、保持している王座を返上する可能性もある。そうなれば自ずと新王座を巡る戦いが始まることになるが、今大会ではライト級で髙橋聖人vs奥山雅仁、山口裕人vs鈴木宙樹、吉岡龍輝vsテレカ∞、金沢ごりちゅう光輝vs咲良優牙と4試合が組まれており、ここでの勝者が王座争いに絡んでくることになるはずだ。

 

宇佐美秀メイソンがベルトを巻くウェルター級ではランキング3位の稲井良弥とシンパヤックが激突。シンパヤックは7月大会でミドル級ながらランキング1位の實方拓海に勝利しており、メイソンへの挑戦者を占う事実上のトップコンテンダー対決と言えるだろう。

 

またタイトル戦線に直結するものではないが、GLORY×RISEの世界トーナメントが開催されている65kg=スーパーライト級ではYA-MANの首を狙う木村“ケルベロス”颯太とYA-MANの後輩・田中佑樹の一戦が組まれ、志朗・大﨑の2大王者が君臨するバンタム級では伊東龍也vs翼や松下武蔵vs山田貴紀のランカー対決も組まれており、vs対戦相手だけでなく同階級内での横の争いがテーマのカードが並んでいる。

 

10月の「RISE192」ではRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament出場メンバーによるスーパーフェザー級王座決定トーナメントが行われ“もう一つのWORLD SERIES”と言える大会だったが、今回は“AFTER WORLD SERIES”。ビッグマッチから続く戦いを後楽園で見届けよう。

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