「様々な不確定要素が生んだ奇跡の一夜。中村寛がすべてを背負って元ラジャ王者と激突」 中村拓己さん見どころコラム=RISE198

大会情報 2026年5月15日

「興行とは水もの」という言葉もあるように、格闘技イベントも当初の予定通りに進まず、終わってみるまで何が起こるか分からないものだ。特に選手の怪我などで発表していた対戦カードの変更を余儀なくされることは少なくない。それと同時に、思いもよらない形でビッグカードが実現することもある。

当初今大会のメインイベントではRISE×RWSとして、第7 代RISEスーパーフェザー級王者・常陸飛雄馬と前ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級王者ガイパー・ウォ―サンプラパイの一戦が発表されていた。しかし常陸が練習中に右眼窩壁骨折の怪我を負って欠場となり、ガイパー戦が消滅してしまうことになる。大会まで約3週間というタイミングでメインイベントが消滅するというのは興行としては致命傷だ。仮に常陸の代打選手が見つかったとしても、メインイベントに相応しい選手やカードが用意するのは事実上不可能なタイミングだ。

しかしここで救世主が現れる。昨年のRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg トーナメント王者の中村寛だ。RISEサイドがダメ元で中村にガイパー戦のオファーを出したところ、中村は「僕が一肌脱いで話が終わることなら一肌脱いで戦いましょう」と“漢気参戦”を承諾。まさに急転直下、昨年RISEの世界トーナメントを制した中村vs元ラジャ王者ガイパーというビッグマッチのメイン級のカードが後楽園ホールで実現することとなった。

昨年末から始まったRISE×RWSのコラボレーションは互いの団体に選手を派遣し合う形で行われ、ここまで5戦1勝4敗とRWS勢が大きく勝ち越している。急遽参戦が決まったとはいえ、中村はRISEの世界トーナメント王者、そしてRISEを代表する選手としてRWSの選手には負けが許されない状況だ。ただしガイパーはムエタイルールよりもRISEルールの方が強いのでは?という声も挙がるほど、RWS勢の中でも屈指の攻撃型ファイターとして知られており、中村にとっては過去最強クラスの相手だ。RISEとしてもRWSに一矢報いて巻き返す突破口を中村に託す形となり、中村が自身とRISEの未来を背負う戦いとしても絶対に見逃せない一戦だ。

メイン以外にも、トップ戦線の手前で足踏みが続く木村“ケルベロス”颯太とCKC 2025 -67.5kgトーナメント優勝を経て約1年ぶりにナンバーシリーズ参戦となる森本現暉の一戦、細越竜之介と松下武蔵の再起戦、OISHI GYM注目の新星・中嶋愛樹斗のRISEデビュー戦など粒ぞろいのカードが揃っている。

様々な不確定要素が組み合わさって、今このタイミングでしか見ることが出来ないラインナップとなった今大会。そんな奇跡の一夜にリング上でどんな驚きと興奮が起こるか?

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