原口健飛インタビュー 「自分の動きをして勝手に倒しているのが原口健飛の戦い方。本来のやりたい事をやれば自ずと結果が付いてくる」

大会情報 2026年3月25日

2026年3月28日(土)東京・両国国技館 にて開催されます『RISE ELDORADO 2026』に参戦する原口健飛選手のインタビューを公開します。

原口健飛インタビュー「自分の動きをして勝手に倒しているのが原口健飛の戦い方。本来のやりたい事をやれば自ずと結果が付いてくる」

–試合まであと数日ですが、今の心境はいかがでしょうか?

原口 良い意味でいつも通りって感じですね。ここから練習も終えて早く計量したいなっていう気持ちが最近はあります。

 

–体調的にはコンディションもバッチリですか?

原口 昨日も今日もコンディションチェックで動きに行って、まあ絶好調ではありますね。

 

–次戦で36戦目になりますが、コンディション作りは慣れてきていますか?

原口 体のコンディションを作るのは経験でできるけど、メンタルの方はきついですよね。結局試合は嫌いじゃないけど怖いし。逆に言えば“慣れたら終わり”かなと思っているので、まだまだファイターの気持ちを忘れていないなと思うんですよね。

 

–その怖さがあるという事が、自分自身がファイターであメーターにもなっていますか?

原口 負けてもいい試合なんてないし、今回は負けてもいいんじゃないかという気持ちが出てきたらもう終わり時だと思いますし。やっぱり未だにそれがないし、段々責任感とかが強くなってきているからまだまだできるなとは思いますね。

 

–前回の試合で勝った後に「色々なものを背負っている事があった」という事を仰っていましたが、実際に重圧や責任感的なものなどを背負ってきて、辛いなと感じる時期もありましたか?

原口 一時期はありましたね。勝ち方にこだわったりとか、世界チャンピオンは倒してなんぼとか勝手に思っちゃっている部分もあったりして、それがようやくなくなりました。昔みたいに自分らしい戦い方を最近はできていなかったから、前回ようやくそれが一皮剥けたというか、ちょっと昔に戻ったような感じの気持ちで戦えたから楽にはなりましたね。だから今回も勝つことに関しては“絶対に勝て”と言われているけど、それが“プレッシャー”ではなくて、自分的にも自分の動きができれば全然勝てると思っているから、それぐらいのノリでやってやろうと思っています。

 

–前回のペトル戦はその辺りの気持ちの部分が吹っ切れた試合だったわけですね。

原口 そうですね。しかもペトルと戦っている選手って結構いたけど、ダウンを奪ったりKOしたのも未だに俺だけだし、そういう所を自信持ってやっていきたいなと思いました。あとヴィダレスに関してもKO勝ちしているのは未だに俺だけだし、自分を褒めてあげるってことが中々できなかったので、そういう自分の良さを自分自身に見つけてあげて、自分が強い部分とかをしっかり探しながらやっていくとちょっと楽になりましたね。

 

–その心境の変化もあってか、前回の試合を見ていてすごく動きが良くなっているなと思いました。インローや三日月蹴りなども有効的な所にピンポイントで刺さっていたようなイメージだったんですけど、心境の変化が動きに比例していることは自分でも感じていましたか?

原口 動きって本当にメンタル面から来るものだと思っているので、それがようやくメンタルを上手いように調整できたので、本来持っている動きができました。

 

–パンチ重視ではなくて、ステップワークを使ったり脚技も出しつつパンチも有効に使ってというのが本来の原口健飛のスタイルの印象ですけど、それが少しずつできるようになってきている感じですか?

原口 倒しにいく姿勢っていうのも大事ですけど、僕は自分の動きをして勝手に倒しているというのが原口健飛かなと思うので、悪い意味で勝ちにいった試合とか倒しにいこうって決めた試合って本当に動きが悪かったんですよ。自分はそういう気持ちではなくて、本来のやりたい事をやれば自ずと結果が付いてくるっていうスタンスが1番向いているなって感じたので、ペトルの時とかも倒す気はなかったけど結果的に倒したっていうのはそういう所なんですよね。

 

–試合後にお話をさせていただいた時に、「三日月蹴りの感触があまりなかった」と言っていたのをすごく覚えているのですが、力が蹴れた感触だったんですか?

原口 練習通りだったんですよね。倒しに行かない三日月蹴りをずっと練習していて、効かしにいかなくても絶対に痛いので、“当たれば痛いだろう”っていう気持ちでやっていたんですけど、それが練習通りにスッといった感じがしましたね。

–今回日本人の選手と対戦するのが白鳥選手との対戦以来で5年ぶりになるんですよね。

原口 RISEだとそうですね。

 

–笠原選手についてはどんな印象を持っていますか?

原口 印象は昔から変わらないですね。俺が笠原くんを知った時代からファイトスタイルも変わってないし、気持ちも立ち位置も変わってないし。向こう側からしたら“俺に勝ったらデカい”と思ってると思うんですけど、僕自身も“笠原くんに勝ったらデカい”と思っているので、もちろんRISEでやるから立場としては俺の方が上なんですけど、そんなことないぐらい強い選手だから俺も笠原くんがトップにいてくれるからこそ勝てばデカいし、受けて立つけど俺もしっかり胸借りるつもりでぶっ潰したいと思っています。熱い試合する男だなって昔から変わらない印象です。

 

–インタビューとかでも「ローとボディーでは倒れない」と言っているようなタフな選手ですけど、逆にあえてそこで挑んでいきたいという思いはありませんか?

原口 全くないですね笑。

 

–そこは自分のスタイルでいきますか?

原口 悪い意味ではないんですけど笠原くんの言動に全く興味がなくて、何をどうしてくるとかもどうでもよくて、自分がどうしたいかで戦いたいんですよ。それが今回のテーマです。

 

–どんな状況でも自分のスタイルを貫くということですね。

原口 そうですね。

 

–今までもずっとそうだったように、RISEのエースとして他団体や世界の強豪を迎え撃つ立ち位置にいると思うんですけど、何年もそこの立ち位置で戦ってこれた理由として、自分の中でエネルギーやメンタル的な源みたいなものはあったんですか?

原口 やっぱり勝手に責任を背負っていたと思うんですよね。何も考えずにやってきましたけど、この階級は俺しかいないなと自然に思っていました。当初は白鳥くんがトップだったわけですし、DEAD OR ALIVEもやってTHE MATCHで秀さん(山崎秀晃)にも勝って、そうなって来ると自然と俺しか生き残っていない状態だったから、俺が死んでしまったらまずいなという気持ちでやっていました。

 

–その気持ちは今も持ち続けているんですか?

原口 ありますね。でもその時に自分が1人で責任を背負っていたから辛かった部分もあったんですよ。その代わり今はYURAくんとか韓国人だけどソンヒョンもRISEファイターだから、RISEで戦えているなという気持ちがあります。今回に関してもRISE vs GLORYっていう構図だし、“俺だけじゃないな”って思えているからちょっと気が楽ですね。

 

–今名前が出ましたが、YURA vs ソンヒョンの反対側のカードについてはどのように見ていますか?

原口 ありきたりな答えですけど1ラウンドの動きで決まると思うんですよね。1ラウンドでYURAくんがダウンを奪れなかったらほぼ負け確定みたいな感じだと思います。

 

–ラウンド毎にソンヒョン選手のペースになっていく感じですね。

原口 YURAくん自身もそこは分かっていると思うので、2,3ラウンドいったらソンヒョンは上がってくるし、ましてや延長にいった時にはもう無理なんで。本当に1ラウンドの1分半までに決まると思います。

 

–妥当な4人が揃っているGLORY側についてはどのように見ていますか?

原口 やっぱりペッチはペッチで確実だと思います。ただミゲールとペポシは予想ができないですね。

 

–ペポシ選手もタフですし、ミゲール選手に1回勝っていますもんね。

原口 そうなんですよ。実際に勝ってますからね。ミゲールは未だにボディが弱いので、だから分からないですね。

–それこそペッチとやった去年の試合もボディーストレートでダウンを奪られて、ハイキックでもダウンを奪られていた部分で防御的な甘さもあると思うんですけど、あの試合を見てミゲールと戦うとしたらこういうスタイルで戦うみたいなものはある程度見えてきましたか?

原口 自分だったらというか、ペッチの真似をしていきたいなと思いましたね笑。「ペッチってこう動くんだ。俺もこうしよ」みたいな。前回戦った時にもっとこうすれば勝てたんじゃないかみたいなのは思ったけど、ミゲールも天才だから同じことはできないし、だから心理戦ですよね。

 

–ペッチやミゲールやチャドなど、最近負けてしまった選手たちに対してはリベンジする事を見据えていますか?

原口 そうですね。その3人は負かさないとダメなので。だから1個ずつですよね。今回優勝しても結局できるのってその中の1人だから、ペッチだろうがミゲールだろうが勝ったとしても完全な世界一とは言えないし。だから優勝するのが通過点にならないといけないですよね。優勝ってすごいことなんですけど、自分の中ではスッキリしないだろうなと思っています。

 

–決して今回のトーナメントで優勝しても、やり残していることがあるからこその“通過点”なんですね。

原口 やっぱりベルトは取りたいなって思いますしトーナメント優勝もかっこいいけど、『世界チャンピオン』っていう肩書きもかっこいいので両方欲しいですね。ペッチみたいに。

 

–今回のELDORADOは年間で1番大きい大会に相応しいカードが揃っていますけど、他のラインナップを見て注目しているカードはありますか?

原口 やっぱり志朗くんと大﨑くんは個人的に楽しみですね。あと海翔くんと龍心くんも楽しみですし、その2つが楽しみですね。

 

–それぞれの試合はどう見ていますか?

原口 志朗くんと大﨑くんはどっちも良い選手ですけど、勝機があるのは志朗くんの方かなと思うんですよね。

 

–そこは難攻不落の絶対王者の堅さがありますか?

原口 そうですね。しかも5ラウンドあったら余計に志朗くんかなと思いますね。ダウンを奪られたとしても逆転できるから、トータルを見てやっぱり志朗くんかなと思うんですよね。

–那須川龍心選手と長谷川海翔選手の試合についてはいかがですか?

原口 龍心くんと海翔くんの試合に関してはもう分からないですね。もうドラゴンボールの世界だと思います笑。

 

–ハイレベルでスピーディーな感じですね。

原口 どっちも当て勘があるし目が良いし、もしかしたらめちゃくちゃ面白くないかもしれないしね笑。

 

–お互いにハイレベルで倒されないような試合になっちゃう感じですね。

原口 技術が高すぎてめちゃくちゃ面白くないかもしれないので、そういうのも逆に楽しみだなと思います。

 

–その辺りの試合は自分の試合を無事に終えてゆっくり見たいですね。

原口 ほんまにそうです。

 

–最後にいつも応援してくれているファンの皆様にメッセージをお願いします。

原口 今回は大きい会場でやりますし、5年ぶりのvs日本人なので僕自身も日本人とどういう戦いができるのか正直分からないですけど、やっぱり日本人には負けないぞっていう原口健飛を見てもらえたらと思っています。その自分を作り上げているので、それを見て感じてもらえたら嬉しいなと思うし、そこが1番の楽しみにしておいてほしいポイントです。やっぱり俺が1番強いって思わせる試合にします。

 

【原口健飛対戦カード】

第9試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R

原口健飛(日本/FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者)

笠原弘希(日本/シーザージム/第3SB日本ライト級王者)

大会情報はこちら