中村寛インタビュー『エネルギーとか氣を鍛錬してきた。ふざけてると思ってるでしょ?6月15日に試合を見てもらったら分かりますよ』

インタビュー 2024年6月8日

2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて開催されます、RISE WORLD SERIES 2024 OSAKAにつきまして中村寛選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

 

■中村寛インタビュー

 

–決戦まで約3週間と迫りました。コンディションはいかがですか?

中村 コンディションは良くなりました。

 

–ということは少し前までは悪かったんですね。

中村 はい。1ヶ月切って3週間切るまでは1週間以上ずっと寝込んでました。

 

–差し支えがなければ何故寝込んでいたのか教えていただけますか?

中村 オーバーワークに次ぐオーバーワークで免疫異常が発生して、40度以上の熱が続いていました。

 

–大丈夫ですか?

中村 最後の邪念を払ったと思っているので完全復活しました。

 

–それだけ自分を追い込んでオーバーワークになってしまったということですか?

中村 どうなんですかね。僕はオーバーワークだと思っていないので、想定していないオーバーワークではなかったです。

 

–でも体がへとへとだったら何となく疲れすぎているのが分かるじゃないですか。

中村 休むから限界を決めているっていうスタンスなので。って言っといて倒れてるやんて話なんですけどね。笑

 

–じゃあ今はもう大丈夫ですね。

中村 はい。食事も摂れるようになったので大丈夫です。

 

–前の試合では左手を痛めたようですが、それはもう大丈夫ですか?

中村 まだ分からないですね。ちょうど試合の日には治っているくらいなので。

 

–怪我が大丈夫かどうかは見切り発車ですか?

中村 そこはいけると思っています。

 

–今回の対戦相手がタリソン・フェレイラと聞いた時モチベーションは上がりましたか?

中村 今までは対戦相手によって上がり下がりはありましたけど、自分の無名の時と同じでこんな所で終わるやつちゃうぞって、その感覚でずっと練習ができているので相手が誰でも関係ないですね。今までだったらタリソンだったら嬉しいとかモチベーションが上がる時はありましたけど、今は自分を追求し過ぎてモチベーションが上がっています。

 

–今回は約3年ぶりの大阪大会での試合になりましたね。

中村 YA-MANとの試合以来ですね。めっちゃ久しぶりですよ。3年ぶりに自分の試合を大阪に持って帰ってきました。

 

 

–中村選手の周りの人は地元での試合ということで喜んでいるんじゃないですか?

中村 関西の方が応援していただいている方も多いですね。でも俺はどこで試合をしても盛り上げます。俺が試合をすれば試合をした場所で盛り上がるので場所は関係ないですけど、大阪出身のファイターとしては大阪に試合を持って来れたのは、駆け出しの選手や僕のことを応援してくれている大阪の人とかに勇気を与えられる試合ができると思っています。

 

–前戦の与座選手との試合以上の盛り上がりを期待しています。

中村 勝手に盛り上がりますよ。タリソンて全弾フルスイングでしょ。当たるって距離で僕はノーガードになるので当日は楽しみにしていてください。

 

–前戦では色々あって3ヶ月経ちましたが気持ちの整理はつきましたか?

中村 その日に気持ちの整理はついていました。自分の中で反省する部分はメンタル面だったので、1週間で反省してそれでも格闘技をやりたかったらプロとしてもう1回リングに上ろうと決めていました。プロ格闘家だったらそういう気持ちになったらダメだという事を学んだので、もう1回でもそういう事になるんだったらプロとしてリングに上がる資格は無いなって感じたので、そこに対してはすごい反省しました。

 

–プロ格闘家がそういう気持ちになったらダメだっていう、“そういう気持ち”とはどういう気持ちだったんですか?

中村 夜中にコンビニに行くみたいな気持ちになったらあかんなっていうだけです。笑 散歩して喫茶店に行くみたいな気持ちになったらダメだなって事ですよ。皆んなお金と時間を使って来てくれているのに、プロである以上は命をかけてリングに上がらないとダメですよね。

 

–いまいち自分の中で命をかけきれていなかったという事ですか?

中村 全然かけれていなかったですね。オフィシャルとかから写真が送られてくるじゃないですか。12月の試合と比べると全然顔つきも違うくて、12月は武士みたいな顔で入場できているのに3月の試合は夜道で月を眺めている、人獣っていうよりは中村寛みたいな顔でした。俺が何を言いたいかというと、人のせいってみんなしやすくて、対戦相手のせいにしたりとか。強いやつとやりたいと言っていて、それができない現状に対して他責になっていたら世の中上手いこといかないなって思いました。やっぱりプロでやっていくならそういう自分の考えを改めないと二度とリングに上がる資格もないですし、それこそ応援してもらっている方にも謝らないといけないなと思います。応援してくれたりサポートしてくれたりしているファンの方々に情けない事したなっていう気持ちなので。

 

–なるほど。

中村 だからそういう他責にするような気持ちが今後1回でもあれば二度とリングには上がらないと思ったので、普段は簡単に切り替えてしまう性格だけど、深く1週間ちゃんと反省したという事です。

 

–そういう意味では今回の試合では前回よりかなり良い状態の中村選手が見られると思いますが、どの辺りが向上していますか?

中村 エネルギーとか氣を鍛錬してきたのでそういう部分が良くなっています。ふざけてると思ってるでしょ?6月15日に試合を見てもらったらはっきりと分かりますよ。

 

–年内の目標はどう決めていますか?

中村 今回勝ったら今後変わるかもしれないですけど、前回あんな状態で負けて終わっているので今後誰であろうと決められた試合全部に出てしばいていこうかなと思っています。出るって決めたからには出て、どんな相手であろうがモチベーションも関係ないので、あえてぶっ倒すことだけを考えています。あとは自分に合った階級を見つけていこうかなと思いました。

 

–自分としては体重に関して思うところがあるんですか?

中村 1回60kgで計量オーバーしていて、その責任があって63kgでしか試合に出なくなったんですけど、63kgでベルトを獲ったので一つ証明はできました。その後ってなると実力で証明してきたからこそ、今より軽い階級がベストなのか重い階級がベストなのか、試行錯誤してやってみようかなと考えています。

 

–先ほど「相手のパンチが当たる距離になったらノーガードになる。」と仰っていましたがどういう事ですか?

中村 そのままです。打ち合いになって当たる距離になっても、絶対にノーガードでやってやろうと思っています。以上です。

 

–それは相手のパンチももらってみたいという事ですか?

中村 今アニメのワンピースで見聞色の覇気を見ているんですよ。見聞色の覇気はご存知ですか?

 

–全く分かりません。

中村 相手が何をしてくるか、どんな軌道で飛んでくるか先に未来を見るんですよ。そういう氣とかをコントロールして完璧に避けてとなると、ガードしたら簡単になるので自分の中でハンデを背負ってノーガードでもそれを避けて、こっちが当てて倒してやろうっていうのが目標です。だから自ずと勝手にヒリヒリして会場が手に汗握る試合になりますよ。

 

 

–ちなみにそれはスパーリングなどで試してみたんですか?

中村 試すというよりは自分が元々勝ち負け気にしないそういうスタイルなんです。あまりガードもしないですし、型に囚われない動きをしていたんですけど、変に頭が良くなって知識が身についてしまったので自分の元のスタイルに戻している感覚です。次の相手も強くて全弾フルスイングだから1発もらったら終わりだけど、そこでやってみる価値はあるかなと思っています。試合が始まってガッチガチにガードを固めていたら、威力がやばいんだろうなって笑いながら見といてください。笑

 

–自分の元のスタイルに戻るっていうのは何かきっかけがあったんですか?

中村 型にはまらない方が、自由に動いている方が強いんですよ。マニアックな話になるんですけど、勉強すればするほど追求すればするほど、格闘家だったら格闘技を知れば知るほど自分のスタンスとか、足の幅とか指1本分とかズレて来る部分があるんですよね。伝わらないかもしれないけど、そういう所を原点に戻した上で勝手に原点の動きをしているけど勝手に出る部分は成長している部分でもあるし、強くなっている部分に関してはその修正と成長の繰り返しだと思っているんですよね。だからテクニック的なことはベルトを獲ってからも増えたので、だからこそまた1個戻ってこようかなっていう感覚です。

 

–ものすごく簡単に言うと、より人獣に近づくって感じになるんですかね?

中村 ものすごく簡単に言うとそうです。笑 だから見ている側がもっと楽しみなおもろい試合になります。僕は全部目で見て紙一重で避けるタイプなので、相手のタリソンがどんな型で来ようが俺には当たらないです。

 

–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。

中村 6月15日に3年ぶりに大阪に中村寛の試合を持って帰ってきました。熱い声援が俺の力になるので、いっぱい氣を送ってください。僕が最高のエネルギーと結果とパワーを恩返しするので、楽しみにしていてください。あとは当日一緒に闘いましょう。ありがとうございました。

 

 

中村 寛 公開練習

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