白鳥大珠『65kgでやっている中でこいつだけは倒したいってやつが変わらずいる。そこにもう一度たどり着くためにい自分自身も周りも納得するような試合する』

インタビュー 2024年6月10日

2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて開催されます、RISE WORLD SERIES 2024 OSAKAにつきまして白鳥大珠選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。

■白鳥大珠インタビュー

 

–前回の試合から3か月ぶりの試合になりますが、あの試合で負った首の怪我は問題ないですか?

白鳥 今は何も問題なく過ごしているんですけど、試合が終わって1か月くらいはちょっと動いただけでも首が痛かったです。でもそれはもう完治して普通にやれています。

 

–1か月くらいかかるような怪我だったんですね。

白鳥 2週間くらいで痛みは治ってきて、その後普通に動いたらミットを打っただけでも痛くなってきてしまったので、しばらくはガツガツできないなと思って、1か月くらいして病院もあちこち行ったりしてたんですけど今回の試合には支障がなく挑めます。

 

–今回の対戦相手は、前回中野椋太選手と対戦しているペトル選手になりましたが中野戦は見ましたか?

白鳥 その試合は見ています。ヨーロッパの選手だなという印象ですね。蹴りも思い切り良くてパワーがありそうだなという感じです。

 

–蹴りやパワー以外の部分で警戒している攻撃はありますか?

白鳥 バックスピンキックで過去の試合でKOしたりしているので、そういう特殊な攻撃には気をつけたいと思うんですけどその辺は問題ないので、前回のソンヒョン戦の反省を踏まえた闘い方を今回は見せれるかなと思っています。

 

–最近はウエイトトレーニングを取り入れているようですが、パワーアップしている実感はありますか?

白鳥 始めて2,3か月くらいしか経っていないので、すぐ効果が出るかと言われたらそうでもないですね。でも体の強さで海外の選手に対抗しようっていう考えが最初はなかったんですけど、やっぱりそれだとどうしても限界は来るなと思って、ある程度自分の体幹やフィジカルを強くしていかないと限界がきているなという思いもあったので、それが今回に何か効果が出ているかと言われたら試合をしてみないと分からないですけど、押し負けない強さは前回よりあると思います。

 

–前回ソンヒョン選手やザカリア選手と闘って、海外の選手と闘う機会が多い中でフィジカルを強化していこうと思ったんですか?

白鳥 そこばかりに重きを置いたわけではないですけど、ここ何戦か海外選手とやった中で、どうしても自分が下がってしまって圧力を感じる場面が多かったので、そこは自分でも試行錯誤しながらやっている段階なんですけど、必要最低限の事はやっておいた方がいいなという感じです。

 

 

–そんな中ONEに出た野杁選手とも練習をされていたようなんですけども、実際に手を合わせてみていかがでしたか?

白鳥 久々のマススパーですごい考えさせられる練習だったというか、ボコボコにやられたわけじゃないですけど、スパーリング中に「どうしよう」って思いが自分の中にありました。何回かやらせてもらったんですけど世界トップレベルの細かい技術を感じて、自分の中では収穫のあった練習になりました。

 

–その辺りは新しい刺激というか、今までやっている練習にプラスアルファで活かされている感じですか?

白鳥 自分より実績がある選手と練習する機会が中々ないし、自分らの階級も日本人は少なくなってきているので、その中で世界トップレベルの選手と拳を交えて得られるものっていうのは沢山あって、ここに来てまだまだ学べる事は沢山あるんだと実感しました。

 

–対戦相手のペトル選手については、前回中野選手と67.5kgで闘って、今回は適正体重の65kgで戦うことになりましたが、そこについて意識する事はありますか?

白鳥 別にそこは全く意識していないです。

 

–パワーがあるかなという感じはしますよね。

白鳥 この階級のヨーロッパ勢ってパワーはみんなあるんですよ。だからそこはもう一緒ですよね。それこそソンヒョンだって70kgで闘っていたりとか、パワーがあるのは当たり前だと思っているので、それ以外の部分を意識しています。

 

–前回の反省点というところでは、フィジカル差もあったという事ですか?

白鳥 もちろんそれもあるんですけど闘い方ですね。接近戦はダメだ、とにかく距離が詰まっちゃダメだっていうのを自分の中で悪く意識しすぎていた部分があって、ガードして打ち返すっていう接近戦での攻防が少なかったです。終えてみて思っているのが近い距離での攻防が必要になってくるなって、遠い距離をずっと保つのは難しい話で、どっちでも闘えるような練習を積んできました。最近は近い距離での練習が少なくて、いかに入れさせないっていう闘い方だけだったので、その辺が違った部分が今回は出せるんじゃないかと思っています。

 

–また進化した白鳥選手が見られるという事ですね。

白鳥 今までと違った部分も出していきたいし、ただ勝つだけじゃなくてアピールしていきたいです。自分自身がまずは満足した試合をやりたいです。

 

–どうしたら満足できますか?

白鳥 試合内容もそうですけど、会場の一体感を出したいです。自分が求めたいところって、ただ無難に判定とか完封じゃないんですよね。RISEっていうものを体現できる試合をしたいです。だからザカリア戦は100%ではないけど、割と満足できた試合でした。

 

–ザカリア戦に近い、それを超えるような試合をしたいという事ですね。

白鳥 その試合を1戦1戦超えていくと、また自分の進化を感じられると思っているので、新しい記憶を塗り替えるような試合を見せたいです。

 

–先日行われた会見では、伊藤代表から今後のスケジュールとして12月に幕張で大会が行われるという事と、GLORYと65kgのトーナメントの開催が発表されたんですけども、そのニュースってご覧になりましたか?

白鳥 記事を見ました。

 

–今回の大阪大会と9月にも横浜でビッグマッチが控えていますけど、そこで査定試合や予選が行われると発表されました。当然今回の白鳥選手もラインナップされてくるかなと思います。昨日の会見のニュースを見てさらに対世界という部分で意識しますか?

白鳥 やっぱり自分の階級で世界トーナメントがあるっていうのは無視できないし、一度査定試合になるということは伊藤代表からも言われているので、今回の6月から9月、12月へとつながる試合で、自分自身も周りも納得させるような試合をしないといけないと思っています。あとはやっぱり65kgでやっている中でこいつだけは倒したいってやつが変わらずいるので、そこにもう一度たどり着かないといけないです。だからトーナメントだけを見据えているというよりは、そこまで見据えてやっているので、6月勝って9月もやると思うので自分自身も周りも納得するような試合をします。

 

–最終的にはトーナメントを超えてそのやりたい相手を見据えて、今着々とパワーアップしている段階ですね。

白鳥 闘ってみたい外国人選手は沢山いるんですけど、こいつだけは倒したいっていうのは変わらずあるので、とりあえず年内はそこを見据えてやってます。

 

 

–ちなみにその選手の名はまだ口に出さないって感じですか?

白鳥 だいたいわかると思うんですけど、今はあえて名前を出さないです。そこまでたどり着いた時にはっきりと名前を出します。

 

–前回の記者会見の時に「ラストチャンス」というような事も話されていたと思うのですが、その真意はどういったところにあるのでしょうか?

白鳥 前回ソンヒョンに負けて、正直その試合も12月の査定試合にはなっていたので、僕の中ではここで負けたらないかなと思っていたので、またこうやってチャンスをいただいたので、絶対に落とせないなっていう意味でのラストチャンスでした。ここで落としているようでは世界トーナメントに出るには役不足という事は分かっているので。

 

–引退とかを考えているわけではないって事ですね。

白鳥 引退しないですよ。「次負けたら引退します」って言っても喜ぶ人はいないので、ネガティブな考えはしないです。

 

–最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。

白鳥 6月15日に対世界に向けて強さを発揮します。大阪は相性が良くて、今まで良い結果を出してきているのが大阪なので、大阪のファンの皆さんとABEMAで視聴している人もみんなが満足できる試合をしたいと思っているので、応援をお願いします。

 

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