塚本望夢インタビュー『強くはなっているし成長もしているけど、僕には勝てへんよって感じ』
インタビュー 2024年6月9日
2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて開催されます、RISE WORLD SERIES 2024 OSAKAにつきまして塚本望夢選手のインタビューを執り行いましたのでお知らせします。
–STYLE高等学院のご卒業おめでとうございます。
塚本 ありがとうございます。
–高校生じゃなくなった気分はいかがですか?
塚本 高校卒業してまだ2ヶ月くらいしか経ってないんですけど、卒業してからすぐ1人でタイに行ったので、あまり卒業してから日本にはいませんでした。卒業旅行だけみんなで行ってその後タイに行ったって感じです。
–卒業旅行は楽しかったんですか?
塚本 楽しかったです。
–どこに行ったんですか?
塚本 日帰りで三重と奈良と大阪を食べ歩きとかしていました。
–体重は増えませんでしたか?
塚本 増えたんですけど、タイに行ってすぐに痩せたので大丈夫です。
–タイに1ヶ月って結構な長期間ですね。
塚本 そうですね。
–場所はゲーオサムリットですか?
塚本 ゲーオサムリットです。
–タイでの長期間の練習はどうでしたか?
塚本 めちゃめちゃ良かったですね。
–具体的にどんなところが良かったですか?
塚本 蹴りのタイミングとかメンタル強化が1番でしたね。
–周りに日本人の方はいましたか?
塚本 いなかったんですけど、その時にタイの旧正月でソンクラン祭りっていうのがあって、スポンサーの人が来たりとか北野克樹さんがずっとタイにいたので一緒にご飯を食べたりとか、あとは年下なんですけど後輩で兄弟2人でムエタイのためにタイに移住している子がいるんですけど、その子らと遊んだり試合を見に行ったりとかしていました。
–ゲーオサムリットはバンコクの郊外ですよね。
塚本 めちゃめちゃ田舎ですね。
–人が恋しくなったりしませんでしたか?
塚本 4日ぐらいでばり寂しくなりましたね。
–どうやって解消しましたか?
塚本 友達に電話をかけたりテレビ電話をしていました。
–タイに行ったのは初めてだったんですか?
塚本 初めてではないですね。中学校とか小学5年生の時に行っていたので、コロナが明けて久々に行きました。
–でしたらタイ料理の辛さとかそういうのは大丈夫だったんですね。
塚本 初めて行った時とか中学生くらいの時はあまり好きではなかったんですけど、今回は僕が大人になったのか分からないんですけど、普通にタイ料理を食べれました。
–今回の那須川龍心戦に向けて良い調整ができたということですね。
塚本 追い込みをやっていたので調整という言い方ではないかもしれないですけど、良い環境で練習はできたかなと思っています。
–そしたら完全にタイで気持ちの方は整いましたか?
塚本 試合が決まるって聞いていてタイに行ったので、タイに居る途中でカード発表されて、それでやらなあかんって思ってめちゃめちゃやっていました。
–タイでABEMAでRISEを見ようとしたら見れなかったんですよね?
塚本 試合も会見も見れなかったですね。Xで「呪ってでも勝つ」みたいなのを見たんですけど、呪えるものなら呪ってみーやって感じですね。笑
–その辺は大丈夫そうですね。
塚本 その辺は大丈夫なんですけど、RISEも見れなくてXで速報を見てました。
–事実上、フライ級の次期挑戦者決定戦と言われる試合になりました。対戦相手の那須川龍心選手とはアマチュアでもプロでも戦っていまよね。
塚本 最初は邪魔な事するなよって思っていましたけど、相手は1位なのでここを勝てば誰も文句はないですよね。
–最近の龍心選手を見ていてどうですか?
塚本 まあまあ強くはなっていますね。
–強くはなっているけど、自分の成長進化の方がもっと上にいっている感じですか?
塚本 強くはなっているし成長もしているけど、僕には勝てへんよって感じです。
–前回はトーナメントで戦いましたけど、今回の試合内容はどうなりそうですか?
塚本 前回もテクニック勝負になって、簡単に倒れないですし、今回もテクニック勝負になるかなと思うんですけど、前回より差は開くと思います。
–どの辺で差が開くと考えますか?
塚本 前まで僕は蹴らない選手だったので、中距離とかは距離の取り合いしかできなかったんですけど、中距離でも蹴れるようになって近距離でも崩したりできるようになりました。あとは蹴りのタイミングも相手が入りにくいので、蹴りがあってのパンチでバリエーションの差で開くと思います。
–タイに行ってバリエーションが増えたという事ですね。
塚本 パンチから必ず蹴りに繋げるのと、蹴りからパンチにみたいなバリエーションが増えました。
–それを今日の公開練習でも披露してくれたんですよね。
塚本 コンビネーションは全然見せてないですけど、蹴れるよってアピールでめっちゃ蹴っていました。
–パンチングミットを持ってくれていたのはどちらの方ですか?
塚本 僕がずっと行っている9+っていうジムのパンチトレーナーです。
–高校を卒業してからの練習環境はどんな感じになったんですか?
塚本 めっちゃ良いですね。タイでずっと5時半起きだったので、それを習慣付けて毎日6時半から練習しています。
–朝の6時半からですか?
塚本 6時半から走って昼練して、夜もまた練習で帰りに日サロに行く生活です。
–じゃあ夜は早く寝ちゃうんですね。
塚本 練習終わってご飯とか食べていたら11時くらいになるんですけど、12時過ぎにはもう寝ています。
–健康優良児みたいな生活になっていますね。
塚本 僕めちゃめちゃ優等生なんで早寝早起きです。笑
–盟友の長谷川海翔選手も大一番の試合が決まりました。長谷川選手から「一つ先のステージで待っている。」というようなメッセージがありましたけど、これには勇気付けられましたか?
塚本 兄弟みたいな関係で僕が1番上なんですけど、やっぱり1番上が引っ張らないといけないので、もう1回引っ張っていかないといけないですね。僕の試合が2週間先なので、次期挑戦者に相応しい試合内容で勝って、海翔も次勝ったらタイトルマッチかなと僕は思っているので、2人で早くベルトを巻きたいですね。
–今回の試合が塚本選手のほぼ地元である大阪でやるってことについてはどうですか?
塚本 めっちゃ嬉しいし、中学校の同級生とか高校を卒業して社会人になったみんなも来てくれるので、今回は去年よりも多く応援に来てくれるので嬉しいです。
–大阪で戦うっていうのは力の入りようが違いますか?
塚本 気持ちの入りようから違いますね。
–最後に今回の1戦に対する熱いメッセージをお願いいたします。
塚本 今回は地元大阪っていうことで、僕がタイに行っている間に身内で色々な事があって、お父さんの後輩が亡くなってしまったんですけど、みんなにも届けますし天国にも勝利を届けたいと思っています。応援お願いします。