中村拓己さん見どころコラム「RISE夏のビッグマッチ、3つの王道がここにある!」|【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】
大会情報 2025年7月31日
2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館にて開催される「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO」につきまして、中村拓己さんの見所コラムを公開します。
【ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO】中村拓己さん見どころコラム「RISE夏のビッグマッチ、3つの王道がここにある!」
RISEでは毎年春に“年間最大のビッグマッチ”として「RISE ELDORADO」を開催しているが、今回の「RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO」はELDORADOと比べてもひけを取らないオールスター戦と言えるラインナップが並んでいる。
今大会には大きく分けて3つの軸がある。1つめはスーパーフライ級(53kg)の選手たちによるワンマッチだ。RISEスーパーフライ級には世界王者・大﨑一貴と王者・花岡竜の2人のチャンピオンが存在し、その2人とタイトルを争った政所仁が続く形でトップ戦線が形成されている。さらにフライ級(51.5kg)王者の那須川龍心も6.21横浜BUNTAI大会後にスーパーフライ級への転向を宣言し、一気にスーパーフライ級が戦国時代の様相を呈してきた。今大会では政所と龍心とワンマッチが組まれ、大﨑と花岡は揃ってOFGマッチに挑戦。大﨑はONE Friday Fightsにも参戦経験があるラニャゲーオ、花岡はフライ級トップランカーの塚本望夢を迎え撃つ。
今年“キックボクシング革命”を打ちあげている龍心は「技術的なレベルを見ても、51.5kgと53kgが1番レベルが高い。今後は53kgにも挑戦したいし、53kgに行けば面白い選手も強い選手もいっぱいいるので、そこも自分でも楽しみ」と話していたが、まさに今大会は“キックボクシング最軽量級革命”の第一歩と言えるだろう。
2つめはGLORYとの提携から続く65kgの世界路線だ。6月からスタートしたGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENTの1回戦・4試合が今大会でも実施。RISEブロックに麻火佑太郎とYURA、GLORYブロックには出場選手の欠場を受けてスアレック・TEPPEN GYMがエントリーし、日本で戦うRISEファイターたちが世界との戦いに打って出る。そしてシード選手の白鳥大珠も1階級上のISKA世界王者アンディ・ターランドとの前哨戦に挑む。
さらにRISE世界スーパーライト級(65kg)タイトルマッチとして王者チャド・コリンズと挑戦者・原口健飛の黄金カードがここで実現する。両者の対戦は2000年のRISE WORLD SERIESで予定されていたが、新型コロナウィルスの影響でトーナメントそのものが消滅。その後、2人はRISEの65kgのトップ戦線で戦い続け、チャドは2023年12月にペットパノムルンを下して世界王者となり、原口もISKA世界ライトウェルター級(65kg)王座戴冠をはじめ世界の強豪から勝利を積み重ねてきた。両者ともにGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTにシード選手としてエントリーしているが、それとは別に2人がRISEで紡いできた5年間のストーリーが世界王座戦という形でクライマックスを迎える。
そして3つめは志朗と玖村将史によるRISE世界バンタム級タイトルマッチだ。ご存じの通り、この試合は3年前に行われたTHE MATCH 2022の再戦。この時は玖村がダウンを奪って僅差の判定勝利を収めた。その後は志朗がRISE、玖村がK-1で戦っていたため、両者の対戦は実現が難しいと思われていた。しかし今年5月に玖村がK-1との契約満了を発表し、急転直下、RISEのリングで再び両者が拳を交えることとなった。志朗にとっては世界タイトルとリベンジをかけた大一番であり、玖村にとっては格闘技人生・第2章の幕開けとなる。そして何よりTHE MATCH 2022から3年、2人が歩んできた道が問われる戦いとも言える。
日本人を中心に鎬を削る舞台、日本人が世界に挑む舞台、そしてファンの望む夢のカードを実現させる舞台。今回はその3つが凝縮された大会であり、それこそRISEが突き進む王道の形だ。RISE真夏のビッグマッチ、これがRISEの王道だ!